曖昧さ回避
- 空知英秋の漫画『銀魂』の主人公・坂田銀時の昔の異名。本項で説明する。
- 竜ノ湖太郎のライトノベル『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の登場人物。→白夜叉(問題児シリーズ)を参照。
「美しく最後を飾りつける暇があるなら、最後まで美しく生きようじゃねーか」
概要
本作の主人公であり、万事屋のリーダー・坂田銀時のかつての異名。完結篇の内容を鑑みるに、この頃はおよそ17歳頃であったと推察できる。
攘夷戦争の時代、彼は桂小太郎や高杉晋助、坂本辰馬らと共に攘夷志士の1人として活動しており、当時はこの3人と並んで攘夷志士若手筆頭格たる攘夷四天王の一角として志士たちを率いていた。
戦闘種族の天人さえ近づけさせぬ強靭さと、とかく勇猛にして苛烈な戦いぶりやその白い風貌から天人や幕府軍に恐れられ、味方勢にさえも畏れられた彼に与えられた渾名こそ、『銀髪の鬼・白夜叉』である。
奇襲戦や殿戦を得手としており、隊を編成せずに単身奇襲を仕掛ける事もしばしばだった。銀時本人も、奇襲は自身の十八番だと言っていたらしい。同窓会篇では桂や坂本が、そんな彼の尻ぬぐいをするのが常だった、と笑いながら振り返っている。
攘夷志士たちの最強談義においても、高杉と並んでいの一番に挙げられていた。
作中現在においても、攘夷戦争時代を知る者の間では伝説的存在としてその名は語り継がれており、真選組の副長・土方十四郎もその渾名だけは「桂に並ぶ伝説の攘夷志士」として知っていた。ただし、正体が彼である事までは知らなかった。
また、渾名故に当然と言えば当然なのだが、銀時自身はかつてのこの異名をあまり好んでいない節がある。
銀時が白夜叉であることは、桂の起こした事件に巻き込まれた際に彼から聞かされた志村新八と神楽、旧友である桂や坂本、高杉を始めとする鬼兵隊のメンバーなどにしか知られていなかったが、バラガキ篇の一件で銀時自らが暴露する形で真選組や見廻組にも知られることとなった。
後に、土方が監察の山崎退に万事屋宅を見張らせるなど、攘夷組が関わらない話でも「白夜叉」ネタが原作で増えつつある。
戦争時代に一時期、彼に習いたいと弟子入りを志願したパクヤサなる人物がいたが、焼きそばパン補給係の舎弟として扱っていた。彼には剣の才も無かったらしく、あまり戦場には出さなかった。
また、坂本が前線を退くきっかけとなったとある時期に後の春雨幹部となる馬董と一応の面識はあった。坂本に関するある理由により馬董を討ち取らんと凄まじい殺気を放っていたが、血気にはやり負傷したパクヤサを助け撤退を決した為、戦闘には到らなかった。
経歴
寛政の大獄の折、松下村塾が焼き討ちにあい、同時に師であった松陽が天照院奈落に捕縛され、彼から仲間を守るようにと後を頼まれる。
数年の後、彼を国から奪還せんと桂、高杉らと共に挙兵。攘夷志士達の決起を促した。
長き戦争を経て多くの仲間は死に絶え、松陽もまた、残酷な形での処刑を免れず帰らぬ人となってしまう。
戦いの目的を失ってしまった彼と桂、高杉の3人は、仲間達の屍を弔い墓を立て、互いの元を離れた。
銀時は以後、幕府の追っ手から逃れる為に残兵たちと戦争を離脱、消息を絶った。
その道中にて右腕の療養の為に前線を退いていた坂本と再会し、共に宇宙へ往く誘いを受けるもこれを断る。
逃亡生活を続けていたが、保身の為に志士残党の粛清を手助けした元攘夷志士の娘をかばって自ら捕縛を受け入れ、その娘の身の安全と引き換えに斬首の処刑対象として江戸に連れ往かれる。城内で処刑の日を待つのみとなっていたが、十六代目池田夜右衛門と出会い、彼の計らいによって城の外へと脱出。
雪の降る日。寺田辰五郎の墓でお登勢と出会うのは、その後しばらくの事である。
余談
『劇場版銀魂 〜白夜叉降誕〜』として銀魂の映画化が発表され、題名や予告PVからも分かる通り攘夷戦争時代の銀時らを描く内容だという事で話題を呼んだが、銀時本人からこれはウソの予告、やるやる詐欺だということを暴露された。
関連イラスト
関連タグ
抜刀斎:設定に共通するところが多い。