私のことを好き勝手吹聴するのは構いません
私が目障りならどこへなりとも出ていきましょう ですが…
剣(それ)を私の教え子たちに向けるというのなら 私は本当に国家位転覆しても構いませんよ
“松下村塾へ ようこそ”
プロフィール
概要
子供達に学問を教える塾「松下村塾」を開いていた男性。故人。
本作の主人公・坂田銀時の過去に纏わるキーパーソン。桂小太郎と高杉晋助の最大の恩師にもあたり、子供達からは「松陽先生」と呼ばれ慕われていた。
何処かの戦場で死体から物資を剥ぎ取り、浮浪児として暮らしていた銀時を塾に招いたことが二人の出会いである。銀時に侍としての在り方を説いて、彼の生き様に大きく影響を与えた人物であり、両親の居ない彼にとっては、師弟関係を超えた実の父親にも等しい存在だった。
因みに、吉原炎上篇の後日談で銀時達にインストラクターを一人ずつ背負わせ、額に文字を書いたインストラクターを外へ投げて拾わせる(拾ってこれなかった者の背中のインストラクターは夕食抜き)という修行を課していた事が判明。但しこの話は普段通りのギャグ回である為、真偽は不明。
しかし一国傾城篇にて遂に銀時達の松陽を巡る因縁が明かされる。当時の幕府によって反体制的な動向を見せる者達が捕縛・断罪される寛政の大獄(元ネタはこちら)の犠牲となり、捕えられていたことが判明。
その時に松下村塾も焼き払われてしまった。
捕縛された彼を奪還するため、銀時、桂、高杉らは攘夷戦争に参加した。
朧や今井信女が「松陽」と下の名前で読んでいたことから、「生前の彼を知る存在なのではないか」と奈落三羽との関係性も注目されている。
余談
関連イラスト
関連タグ
以下、ネタバレ注意
銀時達は松陽を助けようと奮闘したが、桂と高杉が幕府側に捕縛され、一人その手を逃れていた銀時は「仲間を斬るか師を斬るか」の究極の選択を迫られる。
銀時は松陽が寛政の大獄で捕縛される前に交わした「皆を守る」という約束を守る為、松陽の首を斬った…。 師を救えなかった絶望を(その上、桂、高杉からすれば自分たちのせいで仲間に手を汚させた罪悪、銀時からすれば自らの手で愛する人を殺めた苦悩をも)味わった結果、銀時、桂と高杉の関係は、この時を境に崩壊してしまうこととなる。
獄中に居た際は入牢前と変わらず望む者に教育を施す生活を送り、幼少期の信女が松陽に師事している描写もある。