概要
「てんにん」では無く「あまんと」と読む。
『銀魂』作中における地球外知的生命体の呼称のひとつ。我々の世界と同様「宇宙人」などと呼ばれることもある。
同作では、宇宙中に無数の知的種族が存在し惑星国家を築いている、という宇宙観を採る。「天人」はそうした様々な種族の総称。「天人」は種族間ないし国家間での貿易、戦争などの交流も活発に行なっている。
星間交流を行えるだけあり、文明は非常に発展している。
「天『人』」とはいうが、地球人からかけ離れた外見の種族も確認されている。なお知性がない地球外生命体は「えいりあん」と総称される。
地球での活動
ストーリー開始より前に勃発した攘夷戦争の折に地球に来襲し、地球人との接触を開始。
政治・貿易
攘夷戦争の頃、幕府に対して開国を強要し、文明レベルの差に臆し弱腰外交に徹する幕府はこれを承諾。攘夷志士側の敗戦もあってか、これよりストーリー開始時点およびそれ以降に至るまで、幕府の中枢の実権は天人に握られている。
江戸に流れる龍脈をエネルギーとして宇宙船を発着するための施設「ターミナル」を建造し、貿易のために利用している。
地球人に対する印象
「こんな綺麗な星は野蛮な猿共にはもったいない」と発言するなど地球人を蔑視し、最悪の場合は幕府に守られている立場をいい事に地球人に横暴を働く悪辣な輩も少なくない。
しかし神楽やキャサリンのような主要人物から単発エピソードに登場するゲストキャラに至るまで、地球人と友好な関係を築いたり、帰化した例も多数ある。
地球人からの印象
幕府が天人に従順なこともあり、前述のように地球人が天人を殴ったりすると場合によっては国際問題に発展しかねない。実際に作中で地位の高い天人を殴り飛ばした責を問われ、職を失った者も存在する。
このような背景から、地球人側からは恨まれたり、憎悪を抱かれている事もある。
当然ながら彼らの来航による政体の変化や市井での横暴を目の当たりにし、反感を持つ地球人も多い。その中には攘夷戦争以来の流れを汲む攘夷志士(攘夷浪士)として活動している者もいる。
ただし地球人も一方的な被害者という訳ではなく、夜兎のような優れた体力を誇る天人を利己の為に利用する人間(ヤクザ等)いる。
この影響により星海坊主のように人命救助を行っている善良な天人が地球人に不信感を抱く悪循環も招いている。
一方で前述の神楽やキャサリンを抱えるお登勢をはじめとし、天人に対し隔たりなく接する地球人も見られる。
作中に登場する天人の例
宇宙三大傭兵部族
夜兎族(やとぞく)
宇宙三大傭兵部族の一角。人間に非常に似た外見を有する種族。総じて色白なのが特徴で、そこから作中では『兎』とも表現される。日光に弱いため昼間は傘を差しているが、怪力と高い身体能力を有する。
荼吉尼族(だきにぞく)
宇宙三大傭兵部族の一角。緑の肌を持つ鬼に似た姿で、角を折られることを何よりも嫌う。寒い星の出身であり、なぜかローションを浴びると火傷する。夜兎に並ぶ剛力を有する。
辰羅族(しんらぞく)
宇宙三大傭兵部族の一角。エルフのように尖った耳を持つ種族。戦闘力は人間とあまり変わらないが、集団戦においては無類の強さを有する。
その他
蓮蓬族(れんほうぞく)
三大傭兵の陰に隠れ暗躍していた種族。外見は人間に似ているが、ペンギンのような被り物をしている。
戌亥族
狼男のような姿をした種族。天人の中でも、江戸に初めて襲来した種族。
央国星人
ハタ皇子の一族。額に生えたチダンネクスコ、略してチンコの大きさで美醜が決まる。
食恋族
ぬぼーっとした外見だが実は腹に巨大な口があり、恋した相手を喰らう習性がある。
玄武族
全身が岩のように硬い部族。
猩々族
どう見てもゴリラ。結婚式の際には新郎新婦による公開交尾を行うというとんでもない風習がある。地球とは当初対立していたが、現在は和解のための交流が盛ん。最近春雨にこの一族っぽい奴が出てきたが、こっちは流暢に言葉を話している。
毘夷夢星人
マスターヨーダのような姿をした宇宙人。ビーム兵器の開発が盛ん。
どう見てもアレ。煙草産業を主としていたが、ブリーザの襲撃により壊滅状態になった。単発エピソードのゲストキャラとして登場したが、この種族らしき人物が時間停止篇にも登場している。
エクスカリバー星人
刀の柄に目玉が着いたような外見の金属生命体。傭兵三大部族には及ばないが、装備した者の身体能力を高めることが可能な上に刀としても非常に強力なため、「使われる武器」として宇宙各地の戦いで活躍してきた戦闘種族でもある。刀が雄で鞘が雌にあたる。