「──────ドーナツは最後の一口がおいしいの」
プロフィール
概要
真選組と対を成す警察組織見廻組の副長。赤い目と長い黒髪(アニメでは藍色)の女性。
年齢は不詳で、過去の描写を見る限りでは、神楽(14歳)以上沖田(18歳)以下かと思われる。
その目はベタで塗り潰されてハイライトを入れずに描かれており、アニメでも同様に描写されている。
名前のモデルは京都見廻組の組士、衝鋒隊の副隊長として知られる今井信郎。
横になった時に谷間が描写されるなど、結構な巨乳であることが窺える。
ちなみに72巻の質問コーナーから月詠や猿飛あやめよりも小さく、また来島また子よりも大きいことが分かった。刀の鞘が異様に長く見えるが、これは鞘の両側に長刀と短刀が収められているからであり、バラガキ篇では沖田を相手に二刀流を披露した。
ドーナツが大好物であり、異三郎の差し入れにもドーナツを送っており、崩壊したビルから異三郎が釣り糸から垂らしたドーナツに釣られて生還を果たしている。その為、皮肉を言いながらドーナツを頬張る沖田を目にした時は、血走った目で「ポンテリングよこせェェェェエエ!!」と叫びながら沖田の頭を鷲掴みにすると言う豹変振りを見せた事も。
戦闘能力
暗殺部隊(後述の天照院奈落)から引き抜かれた殺しのエリートで、その可憐な見かけによらず、腕は近藤に「暗殺剣」と言わしめるほどのもの。一度スイッチが入ると、その場のものを殲滅するまで止まらない。人を斬る事を趣味のように楽しんでいるようであり、そよ姫達と缶蹴りをした時は「自分が鬼になって見つけた人を斬っていく」と危険なルール変更を申し出た。
無表情かつ無感情に殺人行為を行い、ビルの中では沖田と対峙して斬り合い、彼と互角の勝負を繰り広げた。テロリストが逃げた時には一時休戦し、テロリストを一網打尽にした後に再戦。沖田の罠に嵌まってビルの柱を悉く切り崩してしまい、崩落に巻き込まれた。
一方で洞察力も高く、(元々の素性が素性ではあるが)一国傾城篇では定々によって投獄された際自分達を捕らえた御徒衆が実際は天照院奈落の先兵であった事や、問題になっていた幕臣暗殺も彼らの手によるものである事を獄中の時点で看破していた。(アニメ版では演出の変更によりこの描写はない)また、さらば真選組篇でも虚の参戦を知るやすかさず神楽を庇った上、佐々木の悲願成就は不可能と踏んで見廻組に撤退を促すなど、咄嗟に機転を利かしている。
来歴
天導衆傘下の天照院奈落に所属していたという経歴があり、奈落三羽の一人に数えられていた。組織内では「骸」と呼ばれていたらしく、実際に朧と会った時もその名を口にされていた。銀時、高杉、そして松陽など、以前から彼らのことは知っていたかのようなセリフが随所に見受けられる。
見廻組にやってきた詳しい経緯は後述のさらば真選組篇まで長らく不明だったが、異三郎のことは非常に信頼している様子。一国傾城篇で異三郎が負傷した際は彼の無事を信じており、また高杉と組むことで天導衆と対立してしまうことに対しても、異三郎につき合うと発言している。
バラガキ篇では敵として登場したが、一国傾城篇ではストーリーの関係と共通の敵がいたことから万事屋や月詠と共闘して定々の城へ突入した。因みにバラガキ篇の時点で前述の通り沖田との交戦を一時中断し、テロリスト相手にドSスポーツ(事前に設置した三角木馬の上に落下したテロリストを沖田がバッティングし、それを信女が卓球のラケットでラリーするという、もうスポーツと言うよりただのイジメ)に興じてみたり、一国傾城篇で万事屋と絡んでいる際は舞蔵を遠ざけるために行った缶蹴りに参加しようとしたり、神楽やそよ姫と一芝居打って兵達を騙したり、更に終盤では舞蔵を鈴蘭の元に行かせるために再び缶けりに参加したりと、ただ無感情と言う訳でなくギャグパートにおいてもノリの良い一面を見せている。
余談
本誌掲載時には他の隊士達と同様にズボンを履いていたが、コミックスではホットパンツ(+ニーソックス)に修正されたため、投稿されている絵には二種類の隊服がある。
中の人繋がりから、この手のネタが多い。
また、3Zでもフォーエバーにて異三郎共々登場。ここでもドーナツ好きは変わらないらしく、図書館にて男子用制服を着せたドーナツ型人形を相方に見立て、カップルの一人芝居を行うというボケを披露した。本人曰く、「甘いひと時を過ごしたかった」らしい。
第四回人気投票では初登場で16位にランクイン。
因みに、実写版映画銀魂のキャストは栗山千明希望らしい。
関連イラスト
関連タグ
見廻組 天照院奈落 真選組 バラガキ篇 一国傾城篇 さらば真選組篇
佐々木異三郎 朧 沖田総悟 神楽 そよ姫 ドS三人娘 傾城3匹
以下、重要なネタバレあり。
幼少期
幼少期は奈落三羽の『骸』として吉田松陽の牢屋番をしていたが、彼女もまた投獄中の彼から手習いを受けていた。
それまではまさに機械のごとく無感情に人を殺していた彼女だが、松陽の語る「人」の姿に感銘を受け、同時に密かな憧れを抱くようになる。
やがて松陽が処刑された後、彼女にある命が下る。
幕府の意に背き、暗殺されるはずだった定々の政敵である一橋親子を庇った佐々木異三郎に対し、その報復として彼の妻と生まれたばかりの娘を殺害するというものである。
だが、一橋親子の暗殺計画に際し佐々木の見せた抗いに思うところのあった骸は、自身も奈落の頭首『虚』に背き佐々木の妻子を守ろうとしていた。しかし、現場に到着した時には既に先行していた奈落の刺客が殺戮を終えた後だったため、彼らに深手を負わせて一掃した。
その後、現場に現れた佐々木にあたかも自身が下手人であるかのように振る舞い自身を斬るように頼むが、佐々木はそれを看破したうえで彼女を斬らず、復讐の道具として自身の傍に置くことを決める。
後に佐々木が見廻組を立ち上げた際、「警察が『骸』等という物騒な名前を名乗るわけにはいかない」という名目で、本来彼が亡き娘に付けるはずだった「信女」という名を与えられる。
そして現在
茂々の暗殺、新将軍喜々の即位等で江戸が大きく揺れる中、異三郎はついに悲願の「復讐」計画を実行する。それは自身の尽力で天下の覇権を掴ませた喜々の暴政、反発勢力の弾圧・粛正を通じて自身を民草の敵と成し、反乱を喚起して倒幕の流れを作るという壮大な計画であった。
しかし奈落の朧が同計画を察知、大軍を率いて黒縄島に参戦したことから佐々木は急ぎ計画を変更。土方らが起こした反乱に乗じ、自身の動かせる全勢力を黒縄島に投下させ、幕府や奈落にこれをぶつけその全てを壊しつくすことをもくろむ。
そんな彼の意思を汲んだ信女は、先頭に立って黒縄島に上陸した沖田と交戦。交戦の最中に、過去に佐々木が真選組を救ったことにまつわる一連の因縁を彼に伝える。
しかし沖田との交戦を通じて、改めて佐々木を自身の手で斬ることを決意した信女の目には、いつぞやと同じ涙が浮かんでいた。たとえいずれ斬るべき敵として共にいたにせよ、ずっと一人だった彼女の隣で一緒にドーナツを食べる佐々木は、いつしか彼女にとってもかけがえのない存在になっていたのである。
その後、二人の闘いを止めに入った神楽から諭されたことで、信女自身こうした心境を自覚するに至る。
だがその直後、天照院奈落の先代首領「虚」が参戦したことに気付いた彼女は、とっさに神楽を庇い、重傷を負う。それでも見廻組に撤退指示を出して彼等が逃げる時間を稼ぐべく沖田や神楽と共に虚に挑むが、ほとんど手も足も出ないまま圧倒される。
だが、助太刀に入った銀時が一時的にせよ虚を退けたことで、辛うじて神楽の肩を借りながら脱出を図る。その後は佐々木と再会を果たし、鉄之助の助けを得ながら共に満身創痍の状態で脱出用の船を目指すが、最後の最後自身と鉄之助を庇った佐々木が奈落の砲撃で上昇中の船から落下。
この時、穏やかな表情で落ちていく佐々木を救わんと涙を浮かべ必死の形相で鉄之助の制止を振り切ろうともがいており、今までの彼女には見られなかった人間味のある表情を見せた。
その後、夜明けを迎えた船上の甲板で、今まで大量に送られてきた佐々木のメールに対して最初で最後の返信を行うと同時に、どこか悲しげな笑顔と共に敬礼を行った。
この時を境に、心情の変化からか彼女の目には神楽などと同様ハイライトが入るようになり、ベタ塗りではなくなった。
その後、生き残った見廻組の連中を真選組に託し、自身は単独行動を取るようになる。銀時達と再会した際は、自身の知る虚の秘密を彼らに教え、神楽を追い宇宙へ向かう銀時らの後押しをした。
因みにこの際服装も旧来の見廻組制服から和装に一新している。(ニーソとブーツはそのまま)
2年後
最後の戦いから2年後。新政府の発足後にそよ姫の後ろ盾もあり警察庁長官になっていた。
いまだ幕府の古株が生き残っているため、そうした腐敗勢力とそよ姫らが渡り合っていくには悪知恵が働く者が必要であるとしており、そよ姫の為に長官になった様子。