「弟子を荷ごと背負うのが師匠の役目なら 弟子の役目は何じゃ
───師を背負えるまでに大きくなることじゃ」
プロフィール
概要
地下都市吉原桃源郷の自警団「百華」の頭領。「死神太夫」の異名で恐れられる吉原最強の番人。喫煙者であり煙管を愛用している。
人気投票では初登場の第二回10位 / 第三回11位 / 第四回12位 / 第五回9位
女性キャラの中で安定して高順位を獲得しているため、バキュームに目をつけられた。
人物
容姿
金髪に紫色の瞳を持ち、顔の左側には後述のとおり自身でつけた縦横2本の大きな傷跡があるが、それでも上玉と言われるほどの美人。
普段は網タイツ(というより網ニーソ)にスリットの入った片袖の無い着物を着ており、足もとは黒いブーツ、髪は後ろでまとめ前髪を簪で留めている。
またスタイルも良く、単行本の作者への質問コーナーによれば、作中の主要女性キャラの中ではイボ神楽(+モンストのCMで神楽本人がリクエストして作らせたCM神楽)を除けば一番の巨乳であり、作中でも銀時から「デカプリ娘」「おっぱい太夫」などと呼ばれている。
また尻も銀時が誤って(?)触ってしまった際、アニメでは胸を触られた際の同様のSEが使用されてたことから、こちらもかなりの物とも思われる。
性格
吉原の番人として恐れられているが、素顔は優しく他人に気を配れる女性で、鈴蘭の昔の約束のために動くなど情に厚い面も持つ。
口数は多くなく無愛想に見えるが、場の空気を読むことに長けており気遣い上手で、晴太からは「吉原一空気の読める女」と評されている。
ただ、気遣いが過ぎて逆に相手に居たたまれない思いをさせてしまったことも。
真面目な性格であるため、基本的にはツッコミ役であり、その際には苦無を使用する。一方で、長年吉原で生活していたためか、一般常識にやや疎く、天然ボケなところもあることから、特に風俗関連のネタではボケに回りやすい。
そのため顔芸こそ少ないが、クール系で通っている割には表情が豊かである。
吉原桃源郷とそこに住む人々のことを大切に思っており、責任感の強さもあってか吉原の平和のためなら献身することも厭わない。そのため、日輪や晴太から心配されることも少なくない。
酒に非常に弱く、ウィスキーボンボン一個で酔っぱらってしまうほど。加えて、銀時に『アーノルド酒乱ツェネ娘(英訳では drunk Terminator)』と揶揄される程の酷い酒乱で、酔うと狂暴化してしまう。また、廓詞ではなくなり一人称も「私」になる。
能力
戦闘では主に苦無や小刀を使用する。御庭番衆の実力者を師匠に持つだけあり、特に苦無術の精妙さが際立つ。遠方からでも狙いを外さず、神楽の番傘の銃口を狙い撃ちするといったことも可能。
また相手が数人がかりでも、並の者なら一人で迎え撃つことができ、その強さは「いかなる手練れでも敵わない」と鳳仙も信用を置くところであった。
身体も強健でもあり、阿伏兎に固い地面に頭を叩きつけられても応えた様子を見せなかったり、体に苦無を何本も受け倒れた後に、対鳳仙の戦いで銀時に加勢したりもしている。
来歴
幼くして吉原に身売りされ禿として働いていたが、吉原を「牢獄」と称し生きることに絶望していた。(この時の同期に螢がいた)
意地の悪い先輩遊女と諍いばかりしていたが、日輪の言葉、そして彼女の計らいでその下で働くことになったことで、悲観していた考えを改める。そして日輪と彼女が住む吉原を護るために番人となることを決意し、初代百華頭領・地雷亜に弟子入り。
その際、地雷亜に「“女”を捨てよ」と言われ自ら顔に傷をつけた。
ちなみにその地雷亜は紅蜘蛛篇より4年前の吉原での大火で亡くなっている(と思われていたが、その部分は後述にて)。
吉原炎上篇
初登場のでは、二代目百華頭領として鳳仙支配下の吉原を守っていたが、万事屋一行と出会ってからは彼らに協力。鳳仙の打倒と吉原の解放実現に大きく貢献した。
紅蜘蛛篇
吉原で横行する問題解決のため銀時と紅蜘蛛党に潜入するが、辿り着いた先でその首謀者が自身を護って死んだと思われていた地雷亜だったことを知る。
地雷亜に拘束された月詠だったが、信頼していた師の裏切りと、自身からすべてを奪おうとする彼の所業に絶望しかけていたところを銀時に救われる。
そして銀時が地雷亜を倒し、自身がとどめとなる一撃を与えた後、全蔵の口から地雷亜の過去や真意を聞き、自身がされた仕打ちも含め「師を背負うのが弟子の役目」と地雷亜を支えながら共に月を見上げ、彼の最期を看取った。
一国傾城篇
吉原伝説の花魁・鈴蘭と約束を交わした男を捜すために万事屋の三人と江戸城を訪れるが、殿中での出来事から一行は信女共々牢に入れられる。しかし、そこで知らされた事実に再び城内へと赴きすべての元凶である定々と対峙。
それを守る天照院奈落との戦いで一時窮地に追い込まれるが、真選組・見廻組などの助勢もあり切り抜ける。
そして銀時・信女と共に定々たちの後を追った月詠は、定々を磔にし股間…ではなくそのギリギリ下に錫杖を突きさすことで、鈴蘭と舞蔵への仕打ちに一矢を報いている。
結果として、その出来事が発端となり定々は失脚し、その後は鈴蘭と舞蔵を会わせるという当初の目的も果たしている。
対人関係
前述のとおり、自身の恩人である日輪のことをとても大切に思っており、現在は晴太と三人で家族のような関係性を築く。
晴太とは吉原炎上篇が初対面であったが、一緒に暮らすようになってからは彼をプールに連れて行ったり、勉強を教えたり(ただし教え方は散々だった)もしており、晴太のほうもまた彼女を“月詠姐”と呼び慕っている。
人気投票篇以来、何かと猿飛あやめに突っかかられることが多いが、一緒に登場したり猿飛が「ひのや」を訪れていたりとなかなか仲がいい様子。彼女や神楽などからは“ツッキー”と呼ばれている。
また、吉原が鳳仙の支配下だった頃より、本来は粛清対象であるはずの遊女を殺したように見せかけ、百華に紛れ込ませることで匿ってきたため、部下達からも非常に慕われている。
紅蜘蛛篇以後、銀時の関することに対して女性らしい感情や表情を見せることが多くなっており、彼に胸を揉まれた際に赤面してジャーマンスープレックスをかけたり、バレンタインデーにチョコを渡すのを恥ずかしがったりしている。
銀時に想いを寄せていると思われる描写が多々あるが、それをはっきりと表に出すことはなく、それ以前に月詠自身が彼への恋愛感情を認識しているのか怪しいところもあった(もっとも日輪など近しい人物には感づかれており、後押しされているような場面も)。
しかし、愛染香篇において自身の恋心を認めたような発言をしており、銀時に「たまに隣にいられればそれで幸せだ」とも告げている。
小説版
スピンオフ小説『3年Z組銀八先生』ではアニメのEDで本編に先駆けて教師役として登場し、小説第5巻で保健教師(というかどう見ても養護教諭)であることが発覚した。
もとは吉原商業高校に勤務していたが、異動で銀魂高校に赴任したとのこと。
美人で生徒(なぜか女子が多い)からの人気も高いが、ローションに異様にこだわる。
なお、本作でも苦無投げは一切自重していない。
余談
- 死神「太夫」と呼ばれてはいるが、禿の頃に地雷亜に弟子入りしたため遊女として育てられておらず、性知識は豊富であるが実際に座敷に上がったことはないらしい。
- 作者曰く、「とにかく吉原らしくもカッコイイ女を描こうとした結果、保健体育満点のおぼこになっておりました。」とのこと。
- 彼女を見受けするには2億円必要らしいが、この数字はつ(2)+く(数字が9桁)+よ(用意しろ)という事で彼女の名前と掛けていると思わしい。
- PlayStation 4およびPlayStation Vita専用ソフト「銀魂乱舞」において原作では見られなかった要素として、彼女が穿いている下着を確認することが出来る。
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