概要
「星芒剣王」の異名を持つ春雨筆頭剣士で、そのあまりの実力故に、同じく三凶星と並び称された第三師団長の范堺、第四師団長の猩覚と共に組織内で幽閉され一線を退いていたが、旧攘夷四天王の春雨本部襲撃を受けて戦線に復帰した。
所謂三つ目の天人であり、自ら瞼を縫い合わせて左右の目を塞いでいる(坂田銀時からは顔に悪戯されていると勘違いされていた)。古来、彼らは耳も鼻も持たない特殊な種族だったらしく、額の覚眼で意思疎通を図っていた。馬董は遥か昔に退化した覚眼の力を再び覚ますために、自らの意志であえて両眼を塞ぐことによって、敵の攻撃を先読みすることが出来る程までに磨きをかけている。
戦闘能力
十二師団長の中でも個の武でいえば最強クラスであり、剣を持てばあの神威にも匹敵する強さを持つと言われる。武器は伸縮自在のビームサーベルであり、かつての尾美一と同じく岩でも金属でも難なく断ち割れるものの、洞爺湖は切れない模様。
攘夷戦争時には坂本辰馬から右腕の自由を奪い、彼の侍(剣士)としての道を閉ざした。その他、既に数えきれないほどのあらゆる星の剣士をその手に掛けてきており、今では組織内はおろか宇宙中の剣士達の頂に君臨している。
作中の動向
かつて地球で行われていた攘夷戦争に傭兵として参加していた過去があり、その時に剣を交えた銀時とはただならぬ因縁があるような事を度々口にしていた。しかし、烙陽決戦篇にて銀時と対峙した際に、実際に剣を交えていたのは白夜叉(パクヤサ)という銀時にどこかそっくりな太っちょの舎弟志士であり、両眼が見えない故の勘違いだったことが発覚した(と同時に、彼が「ドジっ子キャラ」であることも発覚した)。
とはいえ、実際に彼が戦っていたのは友(坂本辰馬)を傷付けられたと知った銀時が自身に向けて放った「殺意」そのものである。
宇宙最強と謳われるその剣技は確かなもので、ビームサーベルによる威力も相まって凄まじい力で周囲を破壊し尽くしながら何度も銀時を圧倒するが、斬り伏せた銀時の姿はいずれも覚眼が誤認した虚像であり、肝心の実体には当たらなかった。心理さえ映し出す覚眼の特性を利用した銀時の殺気に翻弄され、虚を突かれたところを弱点である額の覚眼に渾身の一撃を喰らって敗北した。
彼が心を読みきれなかった相手は、銀時で二人目である(一人目は「虚」)。
その後、最終章・銀ノ魂篇では地球側の援軍としてアルタナ解放軍と戦い、高杉晋助率いる鬼兵隊と共に天鳥船へ突入するが、圓翔による施設放棄の爆破に巻き込まれ死亡する。