概要
東海道の沼津宿から少し離れた場所にある、人口二十人足らずの小さな村落で、
村人は彼の横暴によって虐げられ、いつしか、地図から消されてしまった。
尖角の支配下となってからはまるで廃村の様に荒廃しきっており、斎藤曰く「これが志々雄が造る新時代の日本の姿」とのこと。
志々雄がこの村を征服したのは、東海道から攻める際の拠点のために立地で選ばれたためであり、更にここは温泉が名所となっており志々雄が水入らずで湯治するためである。
尖角以外の新月村常駐の戦力は、モブの警官に制圧されるレベルであり、新月村奪還の警察小隊を返り討ちしていたのは尖角単独によるものなのは間違いない。
北海道編ではその後、人口の流出を止められず本当に廃村になってしまった事が明らかになった。
余談
架空の村であるが、沼津宿(現在の静岡県沼津市)から少し離れた場所にあり、温泉が名物とされていることから所在地は伊豆長岡周辺と思われる。
住民
三島栄次:この村の生き残り。
関連タグ
クズモブ…栄次とその家族以外の村民は尖角を恐れるあまり栄次に村を出て行く様命令したり、殺害されて吊るされた栄次の両親の遺体を放置し、彼等を弔う為に遺体を下に降ろした剣心を「この村が滅んだらてめえのせいだぞ」「この人殺し!」と罵ったりするなどイメージの悪い人間しか描写されていない。この村の様子を見た斎藤は、己の保身の為に仲間を見捨てて尖角に従おうとする村人達の態度に憤る操を「自分の命を懸けてまで人間の尊厳と誇りを守ろうと出来る者などそうはいないもんだ」と宥めつつ、「ただ生きるだけなら家畜同然、誇りも尊厳も必要ないからな」「人はとかく暴力の恐怖に弱く、その統制下ではただただ生きる事だけが目的となり誇りも尊厳も失う」と吐き捨てており、村から志々雄一派が撤退して尖角が逮捕された際には無責任に喜ぶ村人達の様子を見て「この一件で村人同士互いの心根の醜さが露呈されたんだ。人間関係しばらく荒れるぜ」と薄ら笑いを浮かべながら発言している。北海道編までに廃村になったのもこの一件による村人同士の関係悪化が原因だと考えられる。
ただ、日本政府から新月村の対応がかなり悪く、最低最悪だった点は否めない。
日本と村と言うコミュニティの関係は、村が国へ納税し、政府に従うことで、政府は国民を守っていく義務がある。
志々雄に征服された後は、小規模ながら警官を派遣したが、返り討ちに遭い、新月村の奪還と救助に失敗。軍を動かすには理由が要るが、政府の暗部である志々雄を隠し通したくて表だって討伐出来ない政府は、敗北と責任から逃げるため、元々新月村の存在を国も政府も把握していなかったので、村を見捨てて志々雄に敗北した事にはならないことに決め、地図から新月村があった事実も消したのである。
そのため、2024年版で追加された、残存戦力の逮捕に警察が来た場面で村民が警察を情けないと言う愚痴は、言われても仕方ないくらい当然のものである。
ただ、視聴者や読者は、主人公の剣心か、メインで被害者として扱われた栄次に共感が行くので、村民のことは胸糞に見えてしまう。
悠久山安慈…十本刀の一人でありながら志々雄の創る新時代の日本が救世にそぐわなければ反旗を翻すと公言しており、もし安慈が新月村をはじめとした志々雄に支配された村の現状を知った場合改めて志々雄と敵対する意思を固めていたと思われる(実際に北海道編では宗次郎に憎悪を向ける栄次に対して「些細はわからぬが大体の見当はつく」と宗次郎を地面に叩き付けた上で土下座し謝罪している)。また、志々雄の方もそういった安慈の思惑を理解した上で敢えて自身の支配下にある村に彼を一切関わらせなかったと考えられる。