曖昧さ回避
- 1929年2月14日にアメリカはシカゴで発生したギャング同士の抗争事件「聖バレンタインデーの虐殺」の別称。
- 1981年に公開されたカナダ制作のホラー映画。→血のバレンタイン(映画)
- ソーシャルゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ』において2012年2月に開催されたイベントの上位報酬である「十時愛梨」を巡って繰り広げられた多々買い。
- アニメ『機動戦士ガンダムSEED』において、地球連合とザフトの戦争を激化させるきっかけとなった事件。→血のバレンタイン(ガンダムSEED)
- これらの名称から転じて、バレンタインデーにチョコレートを渡せない、または貰えない人達の心象風景。本項で解説。
- 両想いになれるなどとして血液を混ぜたチョコレートを食べさせる呪術の一種。本項で解説。
- MMORPG『マスターオブエピック』で起きた事件。運営がバレンタインイベントと銘打ち、対人戦未経験のプレイヤーを(計画を伏せた上で)対人戦に誘導。軽い気持ちで参加した非対人戦プレイヤーが、こちらも運営に誘導された対人戦ガチ勢によって虐殺される。これがトラウマとなった多くのプレイヤーが休止・引退するという、後味の悪い結果となった。参照:MoE:血のバレンタインまとめサイト
心象風景
バレンタインデーの発祥、由来に付いては再三述べられているように(外部リンク)判然としない部分が多くあり、また一口にバレンタインデーと言っても国々で表す中身は多種多様なものとなっている。
現在の日本では一般的に「女性が意中の相手に渡すイベント」として理解されており、2月14日が近づくとマスコミがこぞって手作りチョコの特集を組み、デパートからコンビニまで各店競って特設売り場を設けて新たなカップルの成立を後押しするなど、街中がにわかに色めき立つ事が常態化している。
そんな世情に取り残されるのが非リア充である。
近年は「友チョコ」なる文化も広まってもいるが傷の舐め合い感が拭えず、男性ならば「義理チョコ」という期待もできるが、これも所詮勝ち組が片手間にする施しでしかない。
第一、真の非リア充ならばそのような友人知人さえ望めないため、孤独な現実だけを改めて突き付けられる事になってしまう。
そうしたやり場の無い気持ちが積み重なり、やがて爆発すると当記事メイン画像のような悲惨な結末を招きかねないのである。
クリスマス然り、リア充向けのイベントが一般化し年間行事に組み込まれてゆく裏側では、そこからあぶれた人達が後ろめたさを背負いながら当日が過ぎ去るまでをひたすら耐え忍んでいる現実があるという事にも思いを馳せていただけると幸いである。
呪術
ローティーンの少女を中心に、まことしやかに語られる恋愛必勝法。
「血には惚れ薬としての効能があり、意中の相手に飲ませる事で両想いになれる」という話が標準的な内容である。
そのためチョコレートという食物を渡す事が一般化しているバレンタインデーは、自然な流れで混ぜ込んだものを食べさせられる絶好の機会という事になる。
血液は自傷でもして用意するか、説によっては経血を勧めている事も。
もちろん事実無根の真っ赤な嘘であり、定期的に流行する都市伝説の一種である。
由来は不明であるが、チョコレートを渡す習慣が広まったかなり早い段階から存在していた噂のようで、少なくない実行例があると言われている。直近では2014年が流行の年だったとか。
他とは異なり目に見える恐怖は無いが、静かなる狂気を放っている事例である。
やはりバレンタインイベントなど不用意に関わらない方が幸せでいられるのかもしれない。
ジャニーズ事務所をはじめとした芸能事務所ではこれを考慮して(他にも怪しい薬や剃刀など)、送られてきたバレンタインチョコは基本的に焼却処分にしているそうな。
もったいない気もするが、下手に寄付して下痢や感染症、口の中を切られたりしても責任とれないからね。
余談だが、明治のはじめごろはチョコレートの原料に関して「牛の乳」を「牛の血」と勘違いされる事があった。当時の日本人には色からして血の塊に見えたからだろう。
え、チョコレートの主原料は牛乳ではなくカカオだって?当時の人に言ってくれ。