「征夷大将軍 徳川茂茂 将軍だから将ちゃんでいい」
プロフィールかよォォォォォォォォォ!!
概要かよォォォォォォォォォ!!
江戸幕府第14代征夷大将軍。あだ名は“将(しょう)ちゃん”。
モチーフは同じく江戸幕府第14代征夷大将軍の徳川家茂。
立場上は幕府のトップであるが、実権は襲来した天人達のトップ「天導衆」に支配されているお飾りの将軍である。
しかし、傀儡政権の君主には勿体ない非常に民思いの優秀な将軍で、庶民の生活を知るために、部下であり父親代わりでもある松平片栗虎と共にたびたび江戸の町に現れている。
そこで銀時達と頻繁に出会うのだが、そこで彼らの敬意を払ったフォローが悉く裏目に出て、とても悲惨な目に遭っている。だが、そんな目に遭っても決して銀時達や付き添いの部下達に当たるような事は無く、果てしない名君ぶりを発揮している。
こう見えて意外とスポーツ万能で、超人的な身体能力を秘めている。
股間は足軽。故に読者から「性器小将軍」というひどい仇名を付けられた。更に言うと沖田曰く「とっくり(セーター)を着てる」との事。
ちなみに、中の人は「あっちの方も将軍」らしい(本人談)。
そして、結構スケベな面も見せている(プール編やスキー編など)
一国傾城篇では、前半はいつも通りひどい目にあったが、後半は打って変わって漢気をみせた。また、攘夷志士の桂も立場上は敵であるが、懺悔篇での交流を通して彼の心意気に多大なる敬意を表している。
「将軍かよォォォォォォォォォ!!」
彼が登場した時、何かあった時の合言葉、掛け合い言葉として定着している。
使い方としては以下の通り。
- 王様ゲームで接待すべき相手が不運にも全裸になった時
- 散髪屋に将軍が来た時
- プールに遊びに来た際に、偶然にも将軍もお忍びで遊びに来ていた時
- 慰安旅行先でスキーの手ほどきを指南する相手が将軍だった時
実写化かよォォォォォォォォォ!!
実写映画版では2作目に登場。
物語冒頭の「将軍接待編」において前作においてフルティンを披露した真選組局長に続いてモザイクシーンを披露した。
流石に女性キャストがいる前で全裸はまずかったのか、きちんと(我らが銀さんが「足軽」とマジックで書いた)前貼りは使用したらしい。ちなみに、本人曰く「俺のは足軽じゃないからね」とのこと。
また、同エピソード最大の見せ場である全裸での疾走シーンは、撮影こそされたが残念ながら本編未公開となっており、Youtubeのメイキング映像でのみ観ることができる。
勝地涼氏はこのシーンの撮影のために、筋肉質な将ちゃんを再現するべく大好きなお酒を我慢したのにもかかわらず、全部カットされたのが不服だったらしい。
関連イラストかよォォォォォォォォォ!!
関連タグかよォォォォォォォォォ!!
松平片栗虎 徳川そよ 六転舞蔵 服部全蔵 猿飛あやめ 桂小太郎 坂田銀時 徳川兄妹
徳川茂々:表記揺れ
ここから先は重大なネタバレのため、閲覧注意
将軍暗殺篇にて、一橋喜喜の策略で危うく毒殺されかけるが、さっちゃんの活躍によって事なきを得る。その後、松平片栗虎の策略で、影武者を導入する形で江戸から脱出する事になるが、服部全蔵の裏切りによって斬首され、死亡するという異常事態に陥ってしまう。
しかし、実は首を斬られたのは影武者であり、本物の茂茂は毒殺されそうになった直後に、全蔵によって伊賀の里である「飛鳥」にて保護されていたのである。また、全蔵やさっちゃんといった伊賀忍者達には、定々ですら知らない因縁があった。
かつて、茂茂の影武者であった影丸が誘拐された際、自分のために命を落としてしまう影武者に心を痛めていた茂茂は、全蔵達に頼んで自ら彼の救出作戦に参加するも、影丸の救出に成功した代償に重傷を負ってしまう。そこで茂茂は、影丸に頼んで自らの身代わりに江戸城で将軍を演じてもらうよう頼み、およそ半年間、茂茂は療養をしながら全蔵達伊賀の忍者達と交流を持っていたのである。このとき茂茂の行動によって生きながらえた影丸こそ、全蔵によって首を斬られて命を落とした影武者で、茂茂に命を救われた影丸は、その時より自らの命を彼の為に使う事を決意していたのである。
かろうじて生きながらえながらも、喜喜と結託していた高杉や神威の追撃は止む事が無く、次々と散っていく命に茂茂は苦悩。それでも銀時からの叱咤を受けた茂茂は、全蔵達から教わったクナイ術を駆使して銀時達万事屋や真選組のメンバーと共に逃げ続けるが、逃げ延びた先に待っていたのは天導衆と、高杉達を見限って彼らと結託する形で征夷大将軍の地位を得た徳川喜喜であった。
自身を最も邪魔に思っている喜喜が将軍となった今、もはや味方と呼べるものは誰一人いなくなってしまったが、犠牲になった命を無駄にしないためにも、苦悩を振り切った茂茂は、「最後の将軍」として抗い続ける事を宣言。その言葉を聞いた天導衆や喜喜が去っていく形で、将軍暗殺事件は終結した。
しかし、その先に待っていたのは悲劇であった。
江戸にいられなくなった茂茂は、京都へと渡り、自らの味方をしてくれる者達と共に、喜喜政権の対策を採ろうとしていたが、「将軍」ではなく「ただの徳川茂茂」であろうと、自ら協力者に挨拶に向かったのが大きな災いとなってしまう。
「もうこの世に…あなた様の味方などおりませぬ…」
喜喜側についていた幼馴染である友之助に裏切られ(松平は家族を人質に取られていたと推測している)、手の甲に猛毒の針を突き刺され倒れてしまう。この事態に松平は激しく動揺し応急処置を施そうとするが、「ようやくただの茂茂に戻れる」と自らの運命を受け入れ、親しい者の側で眠りにつくことを選ぶ。
最期は、そよ姫が用意したお茶を飲み…
「そよ…ただの兄に戻っても…お前のいれた茶は…やっぱりぬるいなァ…」
その言葉を最後に、優しい笑顔を浮かべた茂茂は、ゆっくりと横に倒れ、永遠の眠りにつくのだった…。
銀魂のゲストキャラクター以外で(幾度か本編で出番があったサブキャラクターの中で)他界したのは、彼が初めてである。このため一部のファンの間では今もその生存が頑なに信じられている。やはりこれも、彼の類稀なる器の広さや体を張ったギャグの面白さの成せることであろう。
しかし、直後の長篇でまたもやサブキャラクターの殉職があり、今では彼がもう本当にこの世にいないことを実感するファンが多い。その人物も、同じく回想によって過去が明らかになった後安らかな表情で死を迎えている。