ジンバーマロンアームズ
じんばーまろんあーむず
ミックス!クルミアームズ!
ミスターナックルマン!
ジンバーマロン!ハハーッ!
俺は戦い続ける!
チームバロンのため、戒斗の誇りを守るため!そして俺は……俺の弱さを確かめる為に戦う!!
そのきっかけ
ヘルヘイムの脅威が去った沢芽市において、結成された『ネオ・バロン(不法組織)』。組織のリーダー、シュラは「駆紋戒斗の遺志を継ぐ者」と自らを名乗り、日々、地下格闘や違法賭博に興じていた。
それどころか、組織はカルト教団・テロ組織と繋がっており、また、シュラは「弱者は死すべし」と、戒斗の理想を曲解。
当然、その行動はザックの怒りを買うこととなった。
組織に乗り込んだザックに対し、シュラは『ネオ・バロン』に彼を勧誘。しかし2人の思想は相容れず、どちらが駆紋戒斗の遺志を継ぐ者として相応しいかを賭け、決闘の火蓋が切られた。
ブラックバロンとの決闘
ザックは、呉島光実から提供(※詳細)された量産型戦極ドライバー , クルミLSを使用し、ナックルとして復活。※1
(この際、「駆紋戒斗のゲネシスドライバーがあれば」、とマロンエナジーロックシードも同時に手渡されている。が、そのゲネシスドライバーはキルプロセスにより破損している為、使用されなかった。)
ナックルはシュラ/ブラックバロン打倒に挑む……が、疲労困憊状態での戦闘開始、シュラの手下である黒影トルーパーの一対多の猛攻、また、後遺症を抱える脚を執拗に攻撃され、ナックルは変身解除へ。戦況は絶望的な状況となる。もはや勝機は無い、と思われたその時……
「あったよ、戒斗さんのドライバーに!」
ザックの窮地に現れたのは、ゲネシスコアを手にしたペコであった。
「戒斗、見ててくれ。……変身!」
ザックはペコからゲネシスコアを受け取ると、再び立ち上がった。ゲネシスドライバーが無ければ使えない、という光実の予想を裏切り、アーマードライダーナックル ジンバーマロンアームズが誕生。※2
またこれは、鎧武以外の初ジンバーアームズとなった(海賊品で変身した狗道供界を除く)。
尚この機転については、TV放送本編において葛葉紘汰と共闘していたザックのジンバーアームズへの解像度が高かった為と推測される。(反対に、自らがゲネシスドライバーを使用し、また紘汰を切り捨てる程に視野が狭くなっていた光実は、その発想に至らなかった。とも解釈できる。)
また、このフォームは、後日談である『小説仮面ライダー鎧武』にも登場した。
マロン↔バロンのもじり。
なおVシネ製作決定の際、松田岳(ザック役)氏が予想していた強化形態は「ザクロ(ザックのもじり)」。こちらは奇しくも外伝デューク編にて登場することとなった。
松田凌(城乃内秀保役)氏は〈木の実〉として、「グリドンの強化形態にしたい」と語っていた。
基本色は茶色。
頭部はクルミアームズと同形状だが、眉間に豊臣秀吉の兜の前立を思わせる太陽を模した兜の前立がある。※3陣羽織はジンバーレモンアームズと共通のデザインだが、表面にはマロンの輪切りが無数に並んだ様な模様がある。
アームズウエポンはソニックアローでも影松・真でもなく栗を模した両手のグローブ“マロンボンバー”。鎧武と違い、グローブ型なのは恐らく次世代ライダーのマツボックリエナジーアームズと同様に木の実系であることやクルミボンバーを使用するクルミアームズと組み合わせた影響と思われる。
なお、クルミボンバーと違い取っ手が盾のように外側に付いているため、カッティングブレードは指で下ろすことが可能。
- 正式名称不明
カッティングブレードを1回倒して発動する。空中で回転して両手のマロンボンバーからイガグリの棘を飛ばして攻撃し、グローブの中に隠されている赤いボクシンググローブ型の真のマロンボンバーを焼き栗のごとく露出させる。
- 正式名称不明2
カッティングブレードを2回倒して発動する。両手の真のマロンボンバーに炎を宿らせ、高威力の拳で敵に殴りかかる。なお、必殺技発動時には頭部の兜の前立てが発光している。
このフォームの変身アイテムである、DXマロンエナジーロックシード&ゲネシスコアユニットがプレミアムバンダイより限定発売された。
ザックと戒斗の台詞を多数収録しているほか、ゲネシスドライバーを使えばマロンエナジーアームズも再現可能。
劇中では変身待機音は鳴らずに変身しており、玩具ではギミックの都合上、和風待機音及びソイヤ!での変身音となっている。外観も和風なのでジンバーは共通して和風になるのか?といった考察もあったが、公式には和風以外のジンバーの音声に関する設定が決まっていなかったことが後に明らかとなった。
この点がCSM版の制作時に作品スタッフによりゲネシスコアを用いてもそのライダーの通常時と同じ音であると武部氏により再設定され、CSMではクルミアームズと同じロック音となっている。
※1 詳しい事は描写されていないが、『ネオ・バロン』を支援しアーマードライダーの力を与えているテロリスト集団にてユグドラシルの残党の集まりである『黒の菩提樹』に対抗すべく呉島兄弟が開発・生産した物と思われる。
※2 ゲネシスコアは駆紋戒斗が使用していたゲネシスドライバーから取り出した物。本来なら戦極凌馬のキルプロセスによって使用不能になっていた筈だが、特に説明もなく使用している。
小説版では「オーバーロードに覚醒しかけていた戒斗によってゲネシスコアが再生されていたのでは(実際、同じくオーバーロードに覚醒した紘汰はカチドキロックシードを再生させている)」と考察されている他、取り外し可能な点やジンバーアームズの存在から「ゲネシスコアのシステムは独立していたのではないか」と考えるファンもいる。
※3 豊臣秀吉はナックルの大出世、下剋上を思わせる。豊臣秀吉がモチーフとなっているであろうアーマードライダーは、他に冠が存在する。
赤いグローブはその形状から仮面ライダーオーズのゴリバゴーンのリペイントと思われる。
2024年現在、マロンエナジーロックシード単体での変身は行われていない(変身音の元ネタは戦闘スタイルがボクサースタイルであるので『ロッキー』ではないかと推測される)。
- ザックが当アームズへと変身したのは、彼が最後にナックルへ変身した日から2年以上の時を経ている。
- 尚、『ネオ・バロン』を潰したことで、ザックのその名が各所へ知れ渡った様子。
- 外伝のゲストキャラであるシュラは、脚本家が「ザックを本気で怒らせる」「戒斗への心情を語らせる」ためにはこれしかない、として、強烈なキャラクター設定となった。
- 当アームズへの変身に至るまでには生身でのアクションシーンも多く、演者の松田氏は「殺される!って思いましたからね」「ボロボロですよ」「背中がえらいことになってました」と振り返る。
- そして、ラストは深夜かつ豪雨という演出であった。監督の金田氏は「真冬の寒さだった」、松田氏は「体温がね、戻らなくて、こうやって意識を失って、永遠に目を覚まさないのかなってぐらい朦朧としてた」「記憶がない」、プロデューサーの望月氏は「ドン・〇ホーテにストーブを買いに行った」「鬼気迫る感じでよかった」と語っている。
- ジンバ―アームズ設定にあたり、他の武器を持たせることはあえてされなかった。リーチで敵わない相手に対し、「ダメージ受ける覚悟で懐に突っ込んでいくのがナックル」であるそう。
- Vシネ外伝の主役まで登り詰め、ついにジンバーマロンアームズという強化形態を得たナックル。虚淵氏は彼について『彼は脇役だからこそ(略)ああいう変化は、やっていきたいなと思ってました』と語っており、外伝のライナーノートは『彼のような存在が、これからの沢芽市に、未来への希望をもたらしていくに違いない』と締め括られている。
ザック(仮面ライダー鎧武) 仮面ライダーナックル クルミアームズ 栗
ライチアームズ:木の実組のアーマードライダーの最強形態、鎧武外伝に登場する。
Vシネマ限定フォーム
タジャドルコンボエタニティ/バースX → ウォーターメロンアームズ/リンゴアームズ/レモンアームズ/ジンバーマロンアームズ/ライチアームズ/キングドリアンアームズ → 超魔進チェイサー/タイプスピードワイルドテクニック/マッハチェイサー