概要
『仮面ライダー鎧武』に登場するアイテム。
エナジーロックシードの一種で、ナンバーは6。
栗がモチーフとなっている。
登場作品
ザック(ナックル)が使用し、ジンバーマロンアームズへと変身する。
登場経緯
きっかけ
事の始まりは、本編 第46話。
兄、友人、想い人、更には自分の居場所までもを失った呉島光実は、廃人同然の状態にあった。
そんな彼に対し、似た胸中にあったザックが「もう一度一緒に踊らないか?」と声を掛ける。
しかし憔悴しきった光実は「僕にはそんな資格なんて無いよ」とその場を去ってしまうのだった。
だが後年、この声掛けについて光実は『僕を見捨てず、仲間だと言ってくれた』と振り返っており、強い恩義を感じていたことが明らかとなった。
光実とザックの再会 (鎧武外伝)
光実とザックは約2年後に再会。
(あの時の)感謝のしるしとして、光実は再生産された変身ベルトをザックに渡した。
その際、クルミLSと同梱されていたものが、このマロンELSであった。
「駆紋戒斗のゲネシスドライバーは?」
「あれは、もう……。けど、これで充分だ」
光実は駆紋戒斗のゲネシスドライバーでの使用を想定していた。が、しかし、そのドライバーは既にキルプロセスにより破損していた……。
そして… (鎧武外伝)
外伝終盤、宿敵とザックの戦いは苛烈を極め、ついにナックルは変身解除まで追い込まれる事態に。戦況は絶望的と思われたその時ペコが駆け付け、ザックにゲネシスコア(戒斗の遺品)を投げ渡した。
「あったよ、戒斗さんのドライバーに!」
「戒斗、見ててくれ…! 変身!!」
ザックはインジケータにゲネシスコアを装填。続いてクルミLS、マロンELSをロックするとジンバーマロンアームズへと変身を遂げた。
こうしてナックルは、(正規のアーマードライダーとしては)葛葉紘汰に次ぐ、2人目のジンバー使用者となった。※1
余談
・「バロン」と「マロン」という似た語感に対して、松田氏は「感慨深い」とコメントしている。
・当LSは何の因果か、ザックが(図らずも)爆殺した湊耀子が使用していたピーチELSのリペイントである。
・光実がこのLSをザックに託した理由の詳細→雑誌(宇宙船ほか)やオーディオコメンタリー等で言及されている。なお、メイキング映像においても「これ、あの時のお礼(に?)」という台詞が確認できる。
・栗というモチーフについては、アイテム登場前から雑誌等で度々話題にされていた。特に松田凌氏(城乃内秀保役)は「グリドンの強化にしたい」と数回語っていた。
・ジンバーアームズについては鎧武以外の想定がされていなかったらしく、DX版の戦極ドライバーでは待機音が和風となっている。
※1 のちに光実、貴虎もジンバーアームズとなっている。また舞台作品における呉島貴虎の強化の初期案もジンバ―アームズであった。
外部リンク
・ジンバ―マロンアームズ→https://www.kamen-rider-official.com/zukan/forms/532
・マロンエナジーロックシード→https://www.kamen-rider-official.com/zukan/items/897