「あんまり意地を張り過ぎて……『前の人』みたいにならないようにね。ハハハハハハ……フフハハハハハ……」
「ガランよ、彼女を連れ戻せ……。邪魔する奴等は一人残らず叩き潰せ……!!」
概要
第4話「3億年超獣出現!」に登場する劇画作家(「怪奇」とも呼ばれた)。
狂気と妄執に憑りつかれた男で、「悪魔から与えられたテレパシー」で何でもできると思い込んでいる。
TACの美川のり子隊員とは中学時代の同級生。劣等生だったが、当時から絵や漫画を描くことだけは得意だったという。
美人で優等生だった美川に片想いしており、卒業式の日にラブレターを渡したが封も切らずに突き返された苦い思い出を持つ(美川の方はすっかり忘れていた。ちなみに、件の手紙は現在までしっかり保存している)。
手紙の中には自身の描いた怪獣ガランの絵を同封しており、これが後に自らの思念から生み出された超獣の原型となった。
「3日間学校を休んで描いた」と言うだけあって、確かに上手に描けてはいたが、好きな女の子への手紙にそんな物を添える辺り、当時からかなり危ない性格だったことが窺える。
後に名の知れた劇画作家になったが、その歪んだ精神をヤプールに利用され、魂を売ることになる。
自らの描く漫画の通りに動く超獣ガランを操ると共に、初恋の人・美川への想いを今こそ実らせようと、同窓会と偽って彼女を自分の屋敷に誘い、軟禁。執拗に結婚を迫った。
(ちなみに、久里の自宅にはかつて同様に結婚を迫られながらあくまで拒んだため、そのまま死に至った女性の白骨死体があった)
美川隊員が逃げようとしたのを知るとアーチェリーで射殺を図り、自宅に踏み込んできた吉村隊員をもアーチェリーの矢で刺し殺そうとしたが、もみ合いの末に階段から突き落とされ、脱出を許す。
その後も漫画でガランを動かしてTACやウルトラマンエースを相手に大暴れしたが、ガランと同調していたために超獣が受けたダメージが久里にもフィードバックしてゆき、最後にはパンチレーザーでガランが燃やされるのと同時に原稿が発火。
やがて火は久里の体にも燃え移ってゆき、ガランがメタリウム光線で倒されると、久里も自宅諸共焼死した。
ヤプールは久里の「心の奥に潜む、底知れない欲望の力(by竜隊長)」をよほど気に入ったのか、その後『ウルトラマンメビウス』において、彼の姿を借りて地球に現れている(演じているのは『A』と同じく清水)。
名前の由来は恐らく小説家兼推理作家の小栗虫太郎と思われる。
関連タグ
蛭川光彦:久里と同様にヤプールの甘言に唆され、利用された悪しき地球人の代表格。
戸井ゆきお:同じくウルトラマンの敵対者に唆される形で、自らデザイン・命名した怪獣を生み出してウルトラマン達の前に立ちはだかった地球人。こちらは自ら怪獣へと変身している。
鳴海浩也:ウルトラマンダイナにおいて同じく清水氏が演じた人物。また、自分で考えた怪獣を使役したという点も共通する。彼は平行世界の久里だったのだろうか?