演：清水紘治
概要
第38話「怪獣戯曲」のゲストキャラクター。
オカルトや古今の異端文学に精通し、異形の者即ち″怪獣″をこよなく愛した天才劇作家。
かつてはカルト的な人気を誇っていたが、自らが執筆した「怪獣戯曲」の終幕がどうしても納得できずに演劇は公開されず、人知れず失踪した。
その後、自身の妄想を現実世界で実現すべく「歪んだ真珠を馬の糞と共にフラスコに入れ、40日間、華氏451度で熱し、更に40週間、物語の血、肉、骨格と共にマンドラゴラの根を与え続ける」という錬金術で怪獣ブンダーを生み出し、現実世界で「怪獣戯曲」を演出しようとした。
彼の納得できなかった結末とは「ブンダーがウルトラマンダイナに倒される」ということ以外思いつかなかったことで、ブンダーが人類を滅ぼし戯曲を完結させることを求め、部下の劇団員と共に直接アスカに罠を仕掛けてダイナの出現を妨害した上で、ブンダーを出現させて暴れさせた。
「彼の想像力もまた、大団円にウルトラマンダイナを出現させる事で戦いと戯曲を完結させていたのである。
だから、その結末を鳴海は気に入らなかったのだ。」
つまり鳴海が怪獣戯曲を封印したのは、その類稀なる想像力をもってしても怪獣は最後はウルトラマンに倒されてハッピーエンドという使い古されたありきたりな結末しか思いつかなかった事への絶望故だった。
最後にはカリヤとマユミが隠されていた結末を導き出した事でウルトラマンダイナが出現。死の運命に抗い続けたブンダーは自らを刺し貫き自滅という最期を遂げた。
だが、彼自身は最後まで行方知れずのままで、今でもどこかで劇の続きを書き続けているのかもしれない。
余談
鳴海を演じた清水は『ウルトラマンA』第4話の久里虫太郎、『ウルトラマンメビウス』ではヤプールの人間態を演じている。
