概要
同人サークル上海アリス幻樂団による東方Projectに登場する様々な要素についてファンが行う各種の「人気投票」への総合的な呼称のひとつ。2024年現在は、主に「東方Project人気投票」を指して用いられている。
2022年時点では上海アリス幻樂団は自作品の各種要素について人気投票などは行っていないため、いずれもファンメイドによる非公式のファンイベントの一つである。
同現在時点でのpixivでは東方Wiki主宰による「東方シリーズ人気投票」(2003~2014)・「東方Project人気投票」(2015~。20年より東方人気投票実行委員会に変更。)や東方ニコ童祭文々。放送局主宰による「東方ニコ童祭東方人気投票」(2013)、東方Projectポータル主催による「第一回東方キャラクター人気投票」(2011)などに関連した作品が発表されている。
ファンイベントとしてのダイナミズム
東方Projectにおけるファンの人気投票にはその特徴の一つに、他のファンたちの投票行動に影響を与えたりあるいは人気投票も一つの機会にしてより自らが好むキャラクターや楽曲、ゲーム中のスペルカード等、パートナー・コンビなどの魅力をさらに広めていくことも視野に入れた「支援作品」がファン同士の間で多数制作されることがあるという点が挙げられる。
支援作品はそれ自体が創作の機会ともなり、互いの共有のチャンスの一つともなる他、ファン同士が作品の各々の要素における新たな魅力や観点を発見しあう新しいダイナミズム・ムーブメントの起点となることもある。人気投票の華の一つにして互いの楽しみの一つでもある。
加えて投票結果が奇跡的な偶然性をもって新しい可能性を開拓することもあり、例えば先の「東方シリーズ人気投票」の結果から見出された「スカーレットサンド」や「秋サンド」、あるいは紅美鈴に関連した人気投票順位における紅魔館の「門番」的位置など、以後の関連キャラクターなどの二次創作にも影響を与えるなどの例がある。
東方Projectのファンの間では「人気投票」は自らの好みを元に票を投じたり自分も含むファンの動向を知るというというその瞬間のイベントというだけでなく、人気投票のイベント自体が創作の機会にして新しい可能性の開拓の宝庫とも言えるクリエイティブなものとなっている。
まさしく相互参加的なファンイベントといえるだろう。
多様な創作アプローチとして
pixivでは主にpixivが対応する創作様式であるイラスト作品・小説作品・うごイラによる動画作品などが「東方人気投票」にも関連した創作アプローチの発表の場となる。
pixivでは先の「支援作品」についてもそういったpixivが対応する様式のものがみられている。
「支援作品」以外の性質も持つものとして、自分自身の投票先を作品で表現するというアプローチもある。「支援作品」が主に投票以前から投票期間中に発表されるものであるのに対し、投票先を描いた作品は投票前の予告をはじめ、実際に投票を行った後となる投票期間中から締め切り以後など幅広いタイミングで作品制作が可能なものである。
また結果が発表されて以後にその様子をベースにした創作が生み出されることもあり、例えば結果順位や特定の並び、前年度との比較など着眼点も様々に様々なアプローチが試みられている。
ただし人気投票の宿命として順位の上下などはネタとしても好みが大きく分かれ、また繊細なところでもあるため、創作の際も閲覧の際も注意が必要である。
お互いに配慮があるとお互いに心やすらかだったりする。
関連イラスト
- 東方シリーズ人気投票・東方Project人気投票関連作品
- 東方ニコ童祭東方人気投票関連作品