概要
小蜘蛛への変身能力を有する。口から糸を吐いて敵の動きを封じ、長い無数の手足と怪力でトドメを刺す。また、暗闇に壊れた石柱が散乱しているように見える特殊な異空間を作り出す事が可能。
道場から脱出した玲子と望月宏を異空間に引きずりこんで襲うも、乱入してきた仮面ライダーZOに阻まれ、そのまま戦闘に突入。怪力と文字通りの手数の多さでZOを苦しめたが、左腕の内の一本をもぎ取られ、腹部へ思い切り突き刺されたことであっけなく絶命した。
蜘蛛型怪人は「最初に倒される運命を背負う」存在なのかもしれない…
『小学館スーパークエスト文庫』から発行された小説版では宏の担任の中西先生がドラスの手で改造され生まれた怪人である。一方島本和彦の漫画版では麻生の元恋人が改造された姿として登場。
ぶっちゃけ映像作品以外では、造形より誕生経緯の方がえげつない怪人である。
後者は誕生経緯に加え、クモ女の首絞めによって変身が解けかかった勝の顔が見えた事に戸惑って生じた隙を付いた反撃で勝利を収めるという、凄まじく後味の悪い結末となっている。
映像作品では人間を媒体に誕生していないのでご安心を。
余談
- ドラスやコウモリ男と違い、ストップモーションと操演のみで撮影されている。そのため、海外の視聴者から「低予算であんなスゲェのができるのか!!」と賞賛されたらしい。一方で、その異形なデザインと不気味な動きがトラウマになった視聴者も多数いたことは言うまでもない。
- ストップモーション用フィギュアはクモ女とそれと戦うZOの2体分用意されており、アーマチュア(内部金属骨格)にフォームラバー製の外皮を被せる構造となっている。現在クモ女は頭部と胴体部のキャスト複製物、ZOは頭部と完全なアーマチュアがそれぞれ現存しているが、フォームラバー製外皮はいずれも経年劣化の為現存しない。
- 上半身が人型、下半身が蜘蛛という特徴的なデザインは、後に『仮面ライダー龍騎』のミラーモンスターの1つであるディスパイダー リ・ボーンへと受け継がれている。