概要
児童誌でのスチール連載小説及びそれを原作とした小説『仮面ライダーZX オリジナルストーリー』(著:平山亨)に登場するバダン帝国の改造人間。
ガランダー帝国のゲンゴロウ獣人とネオショッカーのタガメラスのデータを元に制作されたアメンボの能力を兼ね備えた新型改造『UFOサイボーグ』の1人で、小説の設定によると、金でバダンについた自尊心の強い航空宇宙学者の男性「室一成」が改造を受けた姿とされる。
バダンの怪人随一の怪力を誇り、水中戦を得意としており、鋭い針状の口を突き刺し、エネルギー源である人間の体液を全て吸い尽くしてしまう。
また、強靭な脚力を誇り、即脚の関節部分から小型ミサイルを放てる。アメンボの改造人間らしく、脱着式の補助足を延ばして水面を自在に歩き回れることが可能で、この足は引き抜いて打撃用の武器としても使用できる。
街で人を襲っていた最中、時空魔法陣の事を調べていた沖一也=仮面ライダースーパー1と村雨良=仮面ライダーZXと遭遇し戦闘に突入。
最後はZXの『ZXイナズマキック』とスーパー1の『スーパーライダー旋風キック』による『ライダーダブルキック』の前に敗れ去った。
その後、最終決戦にて再生怪人軍団の一員として登場した。
仮面ライダーSPIRITSでの設定
「人の‥‥夢の為‥‥か」
「そういう奴から 死ぬ」
第1部、第十五話~第十七話「流星の神話(前編・中編・後編) 」、人間態としては第九話「密林の破壊神(前編)」から登場。
バダン四天王の一角を担う幹部怪人で、人間態時は筋骨隆々の、強面の拳法家の男性の姿を採っており、組織内ではインド神話に登場する魔神「アスラ」の名で呼ばれている。
本人曰く、かつて人々から尊敬と畏怖を込められ“拳神”と讃えられた凄腕の拳法家だったが、老いのために衰えた自身に無情を感じ、自ら進んでバダンの誘いを受けて改造され、現在に至るらしい。
その使命は、バダン総統JUDOが幽閉されている月の裏側にあるクレーター、「ツィオルコフスキー」の採掘場で、恐らく時空破断システムのエネルギー源である『バダンニウム』の採掘と、それに伴う月面基地を建設している人間たちの排除であると思われる。
デザイン面ではほぼ原作通りに近い形状であるが、拳法家が素体という設定に変更されたこともある為か全体的に筋肉質となっており、着脱式だった四本の補助足は内蔵伸縮型に変更され、さらに両腕も自在に伸ばせるようになっている。
また、時空魔法陣を操る力も持っている模様。
人間を矮小と称し、夢をせせら笑う力こそが全ての心理と考えている武闘派気質の怪人で、月面基地を壊滅破壊して職員のほとんどを死に至らしめた後、同じ拳法家であるスーパー1と月面で対決。
自身の持つ拳法家としての腕前と6本の伸縮自在の腕を駆使し、スーパー1を苦しめた。
一度は取り逃がすが、地球にスーパー1たちが帰還した後、再び対決。
最後はセルゲイが創り出した刹那の隙を突かれて放たれた『スーパーライダー月面キック』を喰らい、敗北、爆死した。
「貴様、記憶と共に名も失ったのだな…ならば俺が新しい名をやろう…「ニードル」お前はその欲を点として突き進む一本の針だ」
後に168話にてニードルの過去回想の中に登場。前述の通り老いさらばえており巨木に呑まれて死を待つだけの存在だったがニードルの針の力により若い肉体とアメンバロイドの姿を手に入れる。彼なりの感謝なのか記憶と名前を捨てた彼に対して「ニードル」という新しい名前を与えた。ニードルが初めて見出し改造したバダン怪人であり彼の名付け親であったという奇妙な縁が明かされている。
関連項目
バダン 仮面ライダーZX 仮面ライダーSPIRITS アメンボ
アメンジーム:『王様戦隊キングオージャー』に登場するアメンボモチーフの特撮怪人の後輩でこちらも拳法家キャラでありのSPIRITS版の設定が受け継がれている。但しアメンバロイドは「老いを恐れるあまり人外に転じた」に対しこちらは『老いに対して戦いに楽しさを覚えた』節があり倒される直前、若い世代に敬意を見せたなどアメンバロイドと真逆の立ち位置。