「アマゾンより生まれし我がかわいい分身よ。清らかな乙女の血を吸い、今こそ冬の眠りから目覚めよ」
概要
第16話「ガランダー帝国の東京火の海作戦!!」に登場した獣人。
モチーフはゴキブリ…ではなく特撮界隈においても非常に珍しいゲンゴロウ。
武器は、丸太をも切り裂き発射可能な槍状の両腕と、瞬間移動能力。そして後述の分身。
自らの分身である「炎を発する小ゲンゴロウ」を操り、火薬工場やガソリンスタンド等を襲撃する「東京火の海作戦」を遂行した。
更に行商人(演:安藤三男)に化け、小ゲンゴロウをアマゾン原産のゲンゴロウブローチと偽ってアマゾンの親友岡村まさひこの姉岡村りつ子に売り、分身を介して吸血を行った。
アマゾンとの緒戦で劣勢となって逃走した後、ゼロ大帝によって処刑されかけるが、何とか彼に弁明を聞き入れてもらえ、再びりつ子から吸血して今度はコンビナートを炎上させようとしたが仮面ライダーアマゾンに阻まれ、大切断で斬殺された。
死ぬ間際に自身の分身をアジトに放ったが、結局そちらはゼロ大帝に処刑された。
なお最初にゼロ大帝に処刑されかけた際の弁明は「寒いので(放送当時は冬)エネルギー消費が大きい」というもので、暗にゼロ大帝の采配を非難しているようにも思える。エネルギー回復の手段として再びリツコを襲うことを提案するが、その理由をゼロ大帝に尋ねられた際にうっかり「美味いから」と漏らした。直後に慌ててリツコがアマゾンの友人であることを挙げている(そもそもガランダー帝国は十面鬼のゲドンと違い、アマゾンやギギの腕輪にこだわらず世界征服を進めていくという方針だったのだが)。
結局リツコから吸血し、エネルギーが回復したら満足したのか、特に人質として利用することもなくそのまま放置している。なお一話の中で二回も吸血されたリツコであったが、貧血で意識を失った程度で済んでいる。意外と省エネなのでは……?
派生作品
『仮面ライダーSPIRITS』ではガランダー帝国の南西諸島制圧作戦に参加。
沖縄に駐屯していたSPIRITS第10分隊を襲撃するが、海浜でSPIRITS隊員たちに撃たれまくって苦戦している所に駆けつけたアマゾンライダーの大切断でハンミョウ獣人共々真っ二つにされてしまう。しかしニードルの鍼によって2体ともバラバラのまま蘇生し、SPIRITSに襲いかかった。最期はモンキーアタックで細切れにされて機能停止。
『オールライダー対大ショッカー』の藤沢真行氏による漫画版では怪人軍団はシリーズ全体から満遍なく選ばれ、ゲンゴロウ獣人の姿も見られる。
備考
ゲンゴロウ獣人が登場した『仮面ライダーアマゾン』第16話のブロウアップ版が、東映まんがまつりの一編として上映されている。