概要
Vシネマ『真・仮面ライダー 序章』に登場する怪人の1体。
「財団」傘下の生科学研究所「ISS」の雇われマッドサイエンティスト・鬼塚義一が上層部には無断で自らにバッタの遺伝子を組み込み誕生した、レベル3型改造兵士のプロトタイプにあたるバッタ型改造人間。
そのため、主人公である風祭真=仮面ライダーシンと酷似した姿をしているが、素体となった人物の精神が弱かったため変身後は理性を全く保つことができず、衝動のままに夜な夜な街に出没しては殺人を繰り返すだけの化け物と化してしまった。
その容姿もシンの目が赤なのに対してこちらは濁った白色で、最大の差異は額に「第3の目」が無いことである。設定では、この第3の目が開眼していないせいで理性を保てないとされている。
よって決してヒーローもののお約束の偽者的ポジションの怪人ではなく、あくまでも主人公・仮面ライダーシンのプロトタイプに過ぎない。
主な戦力はシンと同じく湾曲した鋭い爪で相手を切り裂くハイバイブ・ネイルやスパイン・カッターなど。
また、バッタの持つテレパシー能力で、同じバッタの改造人間であるシンとシンクロ状態にあり、彼の起こした殺戮の記憶がそのまま真の精神にフィードバックされた結果、真があたかも自身が殺人を行っているかのような錯覚に陥る原因となってしまっていた。
最後はその暴走を知ったISSの所長・氷室によって捉えられ、貴重なサンプルとして「財団」本部に護送される途中、それを阻止せんとするCIAの工作員のセーラ・深町が放ったロケットランチャーの直撃を受け、護送車共々炎に包まれ焼死した。
はっきり言ってしまえば改造兵士レベル2より弱そうだが、精神力が弱く力に飲まれっぱなしで、全くコントロールできていなかったのが敗因と取れる。
S.I.C.では仮面ライダーシンと同時に立体化されたが、最大の特徴はパーツの差し替えで腕が4本になるというS.I.C独自のギミックで、ただでさえ生物的でグロテスクだったデザインがより禍々しいものとなってしまう。
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