概要
『真・仮面ライダー』シリーズに登場する悪の秘密結社『財団』が軍需産業用の主力商品として各国へ売り込むことを目的に製作した生体兵器=改造人間の総称。
改造段階はレベルに応じて3段階あり、以下に分けられる。
表記と読み方については基本的に「改造兵士」と書いて「サイボーグソルジャー」と読むが、東映公式のWEBサイト「仮面ライダー図鑑」では『改造兵士(かいぞうへいし)「サイボーグソルジャー」』と表記されている。
改造段階
レベル1
人間の持つ遺伝子情報から不治、またはそれに近い難病を発症させる可能性のある因子を排除しつつ、人体そのものを遺伝子レベルで強化した兵士の作成。
劇中、それらしき人物と言えばISSの私兵と思われ、おそらく戦闘員的なポジションと推測される。
まだ医療技術として説明可能な段階であり(というか、昨今ではゲノム編集という技術を用いることでこれと同じようなことを行うのも将来的に可能になるとされている)、非人道的とは言えないかもしれないが、問題は次からである。
レベル2
レベル1処置で強化された人間の体に最新ロボット工学の技術を用いて機械類を組み込み、人体の機能を必要な状況に応じて強化させたサイボーグの作成。
常人を遙かに超えるパワーから繰り出される圧倒的な攻撃力と防御力を兼ね備えているが、元の人間の姿に戻れないという欠点を抱えており、普段は人工皮膚を被り人間の姿にカモフラージュしている。
ただし、カモフラージュした状態でも普段から無表情かつ無機質な雰囲気を漂わせており、動きもどこか機械的になっているため、注意深く観察すればなんとなく正体を感づかれる恐れがある。
また、戦闘経験を積むことによる自己進化という形での根本的なパワーアップを図ることができず、能力を強化するためには再改造が必要。
しかしそれらの欠点を鑑みても兵器としては申し分ない性能を誇るため、この段階で本格的な商品として量産化する予定であったが、次に紹介するレベル3の持つ潜在能力や自己進化能力、そして優れた擬態能力による潜伏力に着目した結果、この段階での量産化は白紙にし、次の段階の開発を『財団』は推し進めることとなる。
レベル3
別の生物の持つ遺伝子情報を人間の細胞に組み込み、人体そのものを作り変えることにより、人間を根本から変化させる。
レベル2が機械による人体強化なのに対し、こちらは遺伝子レベルでの生物的な人体強化のため、バイオサイボーグと呼ばれる新たな分野であるらしい。従来のシリーズで例えるなら仮面ライダーアマゾンや仮面ライダーBLACKが近い。
考えようによっては神の領域に踏み込んだ禁忌の技術で製作されるキメラ的な存在であると言える。
レベル2を超える擬態能力に加え、戦闘経験を積むことで能力を底上げして敵を圧倒することが可能という強力な特性を持っており、『財団』はこの段階の改造兵士を完成品として量産化し、局地戦用ゲリラコマンドとして売りさばく予定だったらしい。
また、群生で行動する生物であるバッタの遺伝子を組み込むことで同種の兵士間におけるテレパシーでの交信能力を付与することも考えられていたようである。
レベル4
レベル3をさらに超える第4段階も存在しているらしいのだが、その詳細は不明。
情報によればレベル3処置を受けた者が自己進化の果てに突然変異を起こして超能力を身につけた存在とされ、現時点では主人公の風祭真=仮面ライダーシンのみがその領域に至っているらしい。
主な改造兵士一覧
関連タグ
財団(仮面ライダーシン) 真・仮面ライダー / 真・仮面ライダー序章