概要
児童誌でのスチール連載小説/小説『仮面ライダーZX オリジナルストーリー』(著:平山亨)の設定
バダン帝国の強化兵士第1号であるハエトリグモ型強化兵士(改造人間)。
ショッカー第1号怪人・蜘蛛男を徹底的に研究し、改良を加えて制作され、人間の血がエネルギー源だとされている。
巨大な六角形の複眼を三つ、三菱の様にならべたインパクト抜群の顔が特徴。
様々な機械が埋め込まれた巨大な蜂の巣状の複眼やメカニクルな外見が特徴的で、主な戦力はなんでも噛み砕くことの出来る強靭な口(どこかで聞いたような設定だ)やそこから発射される巨象をも一撃で殺すとされる毒が仕込まれたトゲ付きの蜘蛛の糸、そして両腕のカッターで、カッターの先には相手を眠らせる毒液が仕込まれており、相手に抱き付きこれを突き刺して注入する。
また小説では溶解液も吐き出すことが可能な模様。
跳躍力に優れており、目には暗視スコープが仕込まれているため夜間での戦闘を得意としている。
戦闘訓練の事故で記憶を取り戻した村雨良=仮面ライダーZXの処刑の任務を受けコマンドロイドたちを率いてとある荒野で(テレビマガジン版)、テレビランド版や小説では海堂家にてZXと対峙。
得意の跳躍力や素早い動きでZXを翻弄するが、得意の夜中ではなく真昼間での戦いだったこともあり、姉の静を殺された怒りに燃えるZXには全く歯が立たず、最後は『衝撃集中爆弾』で木端微塵に吹き飛ばされ絶命した(別の展開ではZXキックで、小説では滅多打ちにされた挙句、小型ミサイルで倒された)。
仮面ライダーSPIRITSでの設定
「このミスクリエーションめ‼」
仮面ライダーSPIRITS・第1部「たった一人の戦場(前編・後編)」に登場。
ガモン共和国で猛威を奮うゲリラ部隊のリーダー「グィン将軍」の真の姿であるバダン帝国の第1号怪人。
雑誌展開時の姿とは異なり、より蜘蛛らしい生物的な姿へとリファインされており、口から吐く蜘蛛の糸の先に付いた牙を対象者に打ち込み、その人物を意のままに操る能力を有している。
またこの糸は硬化させると銃弾すら弾く強度を誇るようになり、これを敵に巻き付けて全身の骨を砕く戦法を得意としている。
バダンの資金確保や武器の調達の為にワザと内戦を長引かせ、大国へ売りさばく新兵器開発や自身の思想に賛同し集ってきた部下のゲリラたちを試作型コマンドロイドの素体として改造し、それらの性能実験を内戦の混乱の最中のドサクサに紛れて行い、戦地での密かに無差別の大量虐殺を実行していた。
人間の頭脳を「ただのタンパク質のカタマリ」と罵るなど、その思考は極悪非道の外道のそのものであり、兵士を生かさず殺さず生殺しにして、更に相手の戦力を削り取る素晴らしい戦略兵器『地雷』に変わる新たな兵器『戦災孤児達を素体とした新型誘導爆雷』を制作しようと企み、現地で働く女医・真美を無理やり利用し、戦災孤児たちを改造しようとする。
一度は自身の邪魔をしてきた一文字隼人こと2号ライダーを退けるが、最後は再戦を挑んできた2号との激闘の末「ライダー卍キック」を受け体を真っ二つに両断され
「ギ....ギギ....スバラシイ....性能....だ。それだけの力をもってキサマは....ナ....ゼ、ナンノ....タメ....ニ。理解..デキ....ン」
と呟きながら爆死した。
続編『新 仮面ライダーSPIRITS』では、TV版と同じデザインで登場。こちらの個体は、魂を持たない傀儡である。