「生まれた順に名前を付けられて、野菜をたくさん食べて、大きくなったら出荷されて。それが私たち。悠さんは、喜んでくれませんか?私の命が、誰かの命になることを。」
「自分のために生きるのは、醜くて、おぞましいことです。だから私は、誰かのために生きる。そう生きたいんです。悠さんならきっとわかってくれるって、あたし、信じてますから。」
CV/国府田聖那
データ
身長 | 174.0cm |
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体重 | 86.2kg |
特色/力 | 噛みつき攻撃 |
概要
リスの姿をしたアマゾン。アマゾンの中でも凶暴性が低く、戦闘には向かないタイプとされている。
ムクのアマゾンとしての姿で、今まで登場したアマゾンとは違い何処か可愛らしい容姿をしており、人差し指の部分にどんぐりのような突起がある特徴を持つ。これは一種のメリケンサックのように殴った際のダメージが大きくなる効果を持つと思われるが、他種のアマゾンと違ってまともな戦力となるパーツはこれしかない。
草食動物がモチーフとなっている事からも分かるように凶暴性は極めて低く、全く戦闘に向いていない(とはいっても成人男性を容易く惨殺できるぐらいの力は持ってはいる) が、劇中では命の危機に直面した施設の仲間の1人であるハイチの為に命がけで守ろうと強大な敵に立ち向かって行く勇敢な一面を垣間見せた。
4Cから逃れた末に施設に流れ着いた水澤悠と水澤美月の世話係を務めたことで彼と親睦を深めることとなり、「ヒトに育まれてヒトの命の一部となることが幸せ」「自分の命があるのだから殺される資格も必要もない」と両者意見を交わすようになる。そして彼女にも”出荷”の時は訪れ、悠が止めるのも空しく、畜産アマゾン計画の炊き付け役になる佐古島晋作に喰われるべく施設を後にする。
目の当たりにした現実、そして・・・
「あのオスは口に合わなかったわねぇ・・・」『ああ』「今度はメスにしてみよう!」
離れの食堂を出る老人2人の腐りきった言葉、殆ど食べ残された肉料理。
「殆ど残されたんじゃ、コイツも報われんな」「廃棄しときます」
ムクより前に”出荷”された、ゴミ同然に捨てられるゴロウの亡骸。
命の一部になるのは尊いことである。そう思っていた彼女の幻想は、脆くも打ち砕かれることとなる。自分たちの命を捧げる相手の醜悪さや傲慢さ、命が無意味に奪われるという実態。
調理台へ連行される際についに抵抗、アマゾン態に変貌し、その場に居合わせた人間を噛み殺し、駆け付けた悠の前で生きようと抗ってしまった己を懺悔する。
「私は、穢れてしまいました・・・生きようと、思ってしまいました・・・ごめんなさい・・・」
それを否定する悠の言葉を受け、ついに生きる意志に目覚めた彼女は彼と共に施設へ戻り、仲間のアマゾン達に生きる権利を説いて彼らを脱走させるも、激昂した御堂に大半が殺害される形となってしまう。
その後は鷹山仁を開放しようとするハイチを庇って仮面ライダーアマゾンネオアルファの攻撃で重傷を負い、最期は御堂英之助や仁との揉み合いで体力を消耗した悠を回復させるべく、死に近づく己の身体を彼に捧げて逝った。
「悠さんの・・・命になりたい」
余談
初のリスモチーフのライダー怪人である。ちなみに、初のリスモチーフの戦隊怪人としてグリスト・ロイドが同年2月に登場しているため、特撮怪人としては2番目のリスモチーフと相成った。
スーツはカマキリアマゾンやサイアマゾンなどに使用された、season2にて用いられた流用のためのスーツの再使用と思われる。
意外に思われるかもしれないが、リスは北米では昔から食べられており、イギリスでも外来種であるトウブハイイロリスの駆除という名目で食されている。
かつては日本でもアイヌ民族がエゾシマリスを食用として狩猟していた(この事は『ゴールデンカムイ』でも描かれている)。
脚にはニートンブーツを履かせることで可愛らしさを出している。
関連項目
アマゾン(仮面ライダーアマゾンズ) ムク(仮面ライダーアマゾンズ) 最後ノ審判 仮面ライダーアマゾンズ リス 自己犠牲