バラアマゾン
ばらあまぞん
「エミリ・・・ごめんね・・・。俺のせいで・・・」
「一番大事で・・・一番・・・食べたかった・・・!」
演/声:藤本涼
登場話:シーズン2 Episode5「RAMBLING ROSES」 Episode6「SCHOOLDAYS」
周也という青年が溶原性細胞に感染して変貌した。
右手は園芸用の鋏状になっており、軽く振るうだけで人体を容易に切断する切れ味を持つ。左手は人差し指から薬指が蔦状の伸縮自在なトゲ付きの触手になっており、ムチのように打ちつけて攻撃する。
また、アマゾンネオニードルによる射撃を回避・切断するほどの高い反射神経、反応速度を持つ(『仮面ライダー図鑑』では「周也が変貌した個体は高い反応速度を備える」と記載されているため、この特性は彼が変貌した個体のみであると思われる)。
好みの部位は首。そのためか、人間を殺害する際は捕食目的でなくても右手の鋏で首を斬り飛ばすことが多い。
アマゾン化したものの最低限の理性は保っており、結婚を約束した恋人であるエミリに倉庫に匿われ、彼女が殺した人間の首を食べて潜伏していた。
4Cの藤尾隊にアマゾンと誤認されたエミリが撃たれたため、激怒して藤尾隊を次々惨殺して壊滅させた。
応援要請を受けて駆けつけた仮面ライダーアマゾンネオとカラスアマゾンの2人を同時に相手にしても互角に戦い、救援に現れたモグラアマゾンに庇われて逃走した。
その後、エミリが入院している病院に現れ、監視していた藤尾や看護師を殺害して病室に侵入。
自らのせいでこうなってしまったことへの謝罪と共にずっとエミリを食べたかったことを告げ、それを受け入れた彼女の首を食べて逃走する。
再び交戦したアマゾンネオとカラスアマゾンの猛攻も退けるが、仮面ライダーアマゾンオメガと旧駆除班が駆けつけたことで次第に追い詰められていき、最後はアマゾンオメガのアームカッターとアマゾンネオのブレードで首を斬り飛ばされて死亡した。
植物をモチーフとしたアマゾンは前例がなく、『仮面ライダーアマゾン』に登場する獣人にも植物をモチーフにした獣人はいない。
獣人は生物に人間の知能を与えた怪人という設定であるため、植物型の獣人を出すことは難しかったと思われる。ただし、動物ではない獣人にキノコ獣人が存在するが、キノコは植物ではなく菌類である。
また、人工生命体とはいえ純粋な動物であるアマゾンの中から植物型アマゾンが出現した点やアマゾンの特性たる「肉食」と対極の立場にある存在がモチーフである点からかなりイレギュラーな存在と言える(肉も植物も食す人間の生態がこのようなイレギュラーな結果を齎したとも言える)。
タイトルの『Rambling Rose』は、英語で「つるバラ」を意味する。花言葉は「無邪気」「爽やか」「愛」である。
ちなみに、藤尾隊長を演じたのは『未来戦隊タイムレンジャー』でタイムファイヤー、『仮面ライダーギーツ』で鞍馬光聖/仮面ライダーギャーゴを演じた笠原紳司氏。再び小林靖子氏が脚本を務めた特撮に出演と相成った。