概要
狛村左陣の捨て身の策で戦闘不能に追い込まれたバンビエッタ。その目の前にバンビーズが現れ、ジゼルは「助けてあげる」と口にする。
「ボクたち バンビちゃんがいないと淋しいもん ねーッ」
しかしその言葉を掛けられたバンビの表情は、何故か怯えたものであった。
「やだ…やめて…やめてよジジ…」
それから暫く経ち、斑目一角と綾瀬川弓親に囲まれたジゼルが弓親にある秘密を指摘されるとその場にバンビエッタを呼び寄せたのだが……
そこにはジゼルの能力でゾンビ化した変わり果てた彼女の姿があった。
言動は子供のようになっており、口からボタボタとよだれを垂らしながら「ほしい…ジジの…ほしいよ…ほしい…」とジゼルに何かを懇願し、その直後ジゼルにビンタを食らって「バンビおしおきいやだ…ごめんなさいごめんなさい…」と涙を浮かべながら怯えていた。
そのどう見てもアレをされた様な変わり果てた姿にショックを受けた読者がいる中、生前の勝ち気な姿とは正反対なゾンビエッタちゃんの姿に「極めて良い」と感じた読者も居るようである。
能力はゾンビ化後も変わらないが、クールホーンと滅却師完聖体で対決するも剣を抜かせることなく素手と虚閃だけで完膚なきまでに圧倒されており、生前と比べ大幅に弱体化している模様(バンビーズ最弱?)。その後はジゼルの体力補給用アイテムとして血を吸われた後、ジゼルに地面に叩きつけられ再び死亡した。
そして恐らく聖別で完聖体をユーハバッハに奪われ、使えなくされたと思われる。
千年血戦篇が終わってもゾンビ状態が解除される(生者に戻る)ことはなく、小説『Can't_Fear_Your_Own_World』では、引き続きジゼルのゾンビとして登場している。
狛村の人化の術がよほどトラウマなのか、度々思い出し怯えている(彼女が戦う理由は「死にたくないから」というもの。狛村の「命を捨てた」戦い方は理解しがたいものであったため)。
その後、ジゼルの命令で已己巳己巴と戦闘し、今度は一矢報いることができ、クールホーンとも共闘する形となった。
性格は生前と比較して弱気になっているが、与える血の量によって性格が変化するようであり、ジゼルが血を与えすぎた際には、脳の機能が一時的に回復し、目にも生気が戻り、一人テンションが高くなり、生前と同じ勝気な人格を取り戻していた。
ユーハバッハの死を悲しむわけでもなく、「陛下がいなくなったって言うなら、跡を継ぐしかないわね!」と陛下の座を乗っ取る気満々の発言をした後、「私が女王って事で!」と生前と大差ない自称リーダー発言をし、更に「とりあえず適当にその辺の国を爆破して乗っ取りましょう?」と物騒な発言をしたことで、リルトットから「どこのテロリストだよ」と突っ込まれた。キャンディスからぶん殴って血の量を減らす宣言をされるなどメンバー全員から警戒されたが、飼い主であるジゼルの予想通りまたすぐに元に戻り、みるみるうちに目から生気の色を失い始め、「ケーキ美味しいね」と大人しいゾンビの性格に戻ったことで、メンバー全員がため息をついた。
余談
上記の通り、ゾンビ化しても滅却師完聖体は発動可能だが、名称の『神の炎』はそのままに読みが「ゾンビエル」に変わっていたり、(アニメでは)鮮やかな紅色だった霊子の羽や光輪がくすんだ赤色に変色している等かわいそうな事になっている。