概要
元々は、「俵返し」と呼ばれるアマレスの技である。
相手の胴を横側からクラッチして相手を引っこ抜いて180度ひっくり返すように投げる技。
アマレスでは軽・中量級では一般的な技である。
柔道にも類似する技(投技の内、真捨身技の一つ)で『俵返』が有り、
- 相手が自分に双手刈やタックル等の技を仕掛けてきた時、それを受け止める。
- 前屈みの低い体勢になっている相手に、上から覆いかぶさるようにして抱き着く。
- 相手の腹に両手を回して両手を握る(クラッチ)。
- 後ろに倒れ込みながら相手を持ち上げ、真後ろに投げる。
これを一連の動作で行う投げ技で、別名『俵返し』『俵投げ』とも呼ばれ、四つん這いになっている相手に対してがぶりから入るパターンはアマレスの『がぶり返し』に当たる。
プロレスでは相手をロープに振ってリバウンドしてきたところをキャッチして横に投げる方法もある。
主な使い手
アマレス
アレクサンドル・カレリン…パーテールポジションになった重量級(130kg級)の選手を無理やり持ち上げて俵返しで投げ、「カレリンズ・リフト」と呼ばれた。
プロレス
ホースト・ホフマン…国際プロレスに初来日した際にリバウンド式を披露した。(詳細はこちら。)
剛竜馬…国際時代にホフマン式を使用したことがある。
ジャンボ鶴田…アマレス出身。
杉浦貴…アマレス(自衛隊体育学校)出身。アマレス流の「俵返し」を「中年'sリフト」又は「杉浦'sリフト」の名で使用。名前は「カレリンズ・リフト」にあやかったもの。