概要
相手の背後に回り腰の辺りを両腕でしっかりとクラッチし、ブリッジして後方へと反り投げる技を一般的にスープレックスと呼ぶ。
種類は多岐にわたるが、アメリカのプロレス中継などでは解説者がフロント、サイド、ダブルアーム、果てはパックドロップまでをもすべて「スープレックス」と一緒くたにして呼んでしまう光景が見られる。ただし決め技(フィニッシュホールド)の場合は、それがどんなに地味な技でも固有の名を叫んでくれる。
かつてはジャーマンスープレックスを簡略化した言葉として使われていたらしい。
- カール・ゴッチ曰く、「スープレックスと呼ばれるものは、後ろから相手の胴をクラッチして反り投げ、ブリッジで固めるものだけだ。それ以外の投げ技は「サルト」であって、相手の腕を前から掴んで投げるものはスロイダー」「ブリッジして固める技をスープレックス」と答えている。
- ビル・ロビンソンと宮戸優光は、スープレックスとは「相手を自分の頭越しに投げるもの」、サルトは「肩越しにひねって投げるもの」と説明。
その他、背後から投げた相手をホールドする技として有名なものは、ダブルチキンウイングからのジャーマン(タイガー・スープレックス)やフルネルソンホールドからのジャーマン(ドラゴン・スープレックス)などがある。
格闘技やプロレスの技は総じて危険なので、絶対に遊びで使っちゃいけないよ!
主なスープレックス
- ジャーマンスープレックス/ジャーマンスープレックスホールド/原爆固め
- ドラゴンスープレックス/フルネルソンスープレックス:藤波辰爾が元祖。
- オースイスープレックス/タイガースープレックス:歴代タイガーマスクが使用。
- ダブルアームスープレックス/人間風車
- サイドスープレックス
- フロントスープレックス
- ノーザンライトスープレックス:馳浩が元祖。
- ダブルリストアームサルト
- ブリザードスープレックス/エクスプロイダー:ブリザードは飯塚高史、エクスプロイダーは秋山準が開発。
- フィッシャーマンズスープレックス
- ダックアンダースープレックス/水車落とし
- かんぬきスープレックス/ダブル・アームリスト・スープレックス
- バーティカル・スープレックス:相手ごと一緒に倒れこんで背中を叩きつける方法のブレーンバスター。
- キャプチュード:前田日明が元祖。
漫画・アニメ・ゲームでは
プロレス技の代表的な技というだけあり、プロレスラーキャラが大抵スープレックス的投げ技を持っている事が多い。
ただし現実のスープレックスがあくまでピンフォール(プロレスにて勝敗を決めるホールド)を狙う技であるのに対して、フィクションのスープレックス技はそのまま相手の脳天を地面に打ち付けるのを狙う様な、非常に危険な体勢であることが多い。
関連タグ
ジャーマンスープレックス/ジャーマンスープレックスホールド/原爆固め 嫁の必殺技 嫁の原爆固め スープレックスカービィ
前田日明:新日本プロレス時代に12種類のスープレックスを習得。後にオリジナルで「キャプチュード」(捕獲投げ)を編み出した。
劇団ひとり:スープレックスという名前のコンビを組んでいた。