ジルマ・ルセフ
じるまるせふ
1947年12月14日、ブルガリア人の父親とブラジル人の母親の間に生まれる。
1999年、労働者党に入党。前政権では鉱業エネルギー相、官房長官等を歴任。
2010年、大統領選に立候補し当選。2011年1月1日就任し、ブラジル初の女性大統領となる。
2014年、僅差で再選され、二期目に入った。
2016年、弾劾裁判により180日間の職務停止ののち失職。
若い頃は左翼ゲリラで活動した時期もあったが、軍事政権の終焉により政党活動に参加。
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領の側近として頭角をあらわし、鉱業エネルギー相、官房長官を歴任。
2010年に大統領に就任した。
しかしなかなか改善しない経済や治安等の諸問題に加え、大枚をはたき他の政策課題を後回しにしてまで自国開催したFIFAワールドカップでドイツにまさかの準決勝で敗退、しかもこの試合が1-7というあまりにもひどい負け方でミネイロンの惨劇と呼ばれる程だった(ブラジル人はただでさえサッカーに一家言持つ国民が多い上に「自国はサッカーで最強でなければ」という自負が強い)。3位決定戦もオランダに敗北する結果に終わり、これを機に国民の不満がルセフ政権にも噴出する事になる。
2014年になんとか選挙で辛勝し2期目に入ったものの、石油会社からの賄賂疑惑などの汚職、リオデジャネイロオリンピック開催のための強権的な態度などへの国民の不満は噴出し続けており政権運営は多難である。
(もっとも、中南米の政治に汚職や黒いお友達などの問題はつきものであり、元々悪い治安や経済は誰がやっても改善が困難なものではあるのだが)
2016年5月に弾劾決議が成立して180日間の大統領職務停止をくらい、副大統領のミシェル・テメルが大統領代行となり、同年8月の弾劾裁判の判決により失職した。