概要
ドン・ペドロ1世とは、ブラジル帝国の初代皇帝。
ブラジルでは解放者と呼ばれる一方、ポルトガルでの通称は戦争王。
元々はポルトガルの王子(次男)として生まれる。
しかしナポレオン・ボナパルト軍によるスペインの征服、及びポルトガルへの侵攻によりポルトガルの王族は、当時植民地だったブラジルへと避難した。
後にナポレオンの失脚によりポルトガル王族はポルトガルへと帰国。
しかしペドロは帰国を拒み、ブラジルに摂政として残った。
翌年にはブラジルの独立を宣言し、初代の皇帝として君臨。
しかしポルトガルで父、ジョアン6世が死去し弟のミゲルが即位すると、娘であるマリア2世の正統なポルトガル王位継承権を主張。
息子のペドロ・デ・アルカンタラに皇帝の座を譲り、自身はポルトガルへ戻りミゲルとの内戦を行い、この戦争に勝利。
ペドロは内戦終了間もなく死去するも、マリア2世はポルトガルの女王となった。