概要
リオデジャネイロオリンピック閉会式にて行われた2020年東京オリンピックに向けての日本の紹介映像のことで佐々木宏、椎名林檎といった有名人が集い演出が施された。音楽は椎名自身の楽曲のほかに三宅純、中田ヤスタカの楽曲が使用された。
主な流れ
2020年東京オリンピックに向けて、リオデジャネイロから東京への五輪旗の引き継ぎ式から始まり『君が代』のアレンジ曲に合わせてフィールドに巨大な日本国旗が出現。
日の丸部分が変わり東日本大震災で被災した人々による各国『ありがとう』の人文字が現れ、解散した後から映像パートに移り変った。
映像パート前半では渋谷のスクランブル交差点から始まり、若手アスリートらによる競技イメージと東京の名所を組み合わせた映像(東京スカイツリーや雷門など)とその間にキャプテン翼の黄金コンビによるツインシュートやパックマン、ボンボンを持ったハローキティ、ビルの映像に映し出されたドラえもんなどの世界でも有名なアニメやゲームのキャラクターが登場した。
映像パート後半からは先のオリンピックでの金メダリストによるボールのリレーからスタートした。北島康介から、ハローキティを伴走者にした高橋尚子、大空翼のオーバーヘッドキック、パックマンとパンチを繰り出す村田諒太とリレーされた赤い玉を受け取った安倍晋三内閣総理大臣がリムジンの車内であるキャラクターに変身、ドラえもんが渋谷の街に建てた土管を通り抜けると映像パートが終了し、マラナカンスタジアムに現れた土管から安倍首相本人が登場した。
その後、東京五輪で実施予定の33の競技がCGやAR(拡張現実)を使用したアニメーションで紹介されると映像が会場に切り替わり、青森大学男子新体操部を含む総勢50人が参加したダンスパフォーマーたちによる光るワイヤーフレームを使った様々なスポーツをモチーフにしたアクロバティックなパフォーマンスが披露された。
終盤ではワイヤーフレームによって東京五輪の市松模様のエンブレムが形づくられた後、土管の中から東京スカイツリーを模した塔が出現、フィールドに富士山を背景に東京の街並みを表した影絵と『SEE YOU IN TOKYO(東京で会いましょう)』というメッセージが映し出され、安倍首相のかけ声でボールが北島康介に手渡されたのを合図に『スーパーマリオブラザーズ』のコースクリアファンファーレとともに日本をイメージした赤と白の花火が打ち上がってパフォーマンスは幕を閉じた。
余談
海外の反応では繊細かつ大胆な演出が施された映像に絶賛した。
特に、映像技術では上記のCGやARによる演出が高評価された。
また日本のイメージとしてあった侍や忍者、日本舞踊などの日本文化を排除し、『和』を取り入れた伝統楽器を使用しない新たな取り組みで製作された。
一方で、君が代で出演したパフォーマーが着た衣装は折り紙を応用した技術で作られたり、応援団、手旗信号、日本の礼儀作法を取り入れた三つの舞が披露されたりと所々に日本文化を取り入れた古今混合の演出が施された。