概要
桑田次郎(桑田二郎)原作の漫画作品。
ドラマや映画がヒットし、子どもたちの間でまぼろし探偵ごっこが流行った。
あらすじ
赤い帽子、黒マスク(目の周りを覆うのみ)、黄色いマフラーをトレードマークとする少年探偵が主人公。事件が起きるとさっそうとオートバイに乗って現れる。その正体は誰も知らないが、その正体は、日の丸新聞の少年新聞記者である富士進。父親は警視庁警部であり、事件に関する情報は自然と耳に入ってくる。いざという時はまぼろし探偵に姿を変え、悪漢相手に二丁拳銃で立ち向かい、難事件を解決していく。
漫画版
1957年3月号から『少年画報』に連載が始まり1961年12月号で一度終了したが、1964年11月号から1965年4月号まで再連載された。
ラジオドラマ版
1959年2月16日から1960年10月22日まで、ラジオ東京(現:TBSラジオ)にて月曜日から土曜日までの毎日18:05 - 18:25の時間帯で放送。
出演:清水滋雄(進少年)、佐藤のり子(さくら)ほか
テレビドラマ
折込広告社による製作のもと、1959年4月1日から1960年3月27日までKRT(現:TBSテレビ)にて放映された。
製作会社倒産と版権不継承によってパブリックドメインとなったことから、低価格DVD(全12巻)が発売されている。
テレビドラマ版では拳銃の代わりに電波ピストルを使い、オートバイの代わりに空陸両用自動車「まぼろし号」に乗っている。
キャスト
まぼろし探偵 / 富士進:加藤弘
富士登警部:天草四郎(第1話 - 第10話)、大平透(第11話 - )
富士松子:利根はる恵
富士典子:渡辺典子
吉野博士:カワベキミオ
吉野さくら:吉永小百合
山火編集長:大宮敏
映画版
1960年に3作品が新東宝の配給により公開された。第1作はテレビドラマ版と同じスタッフ・キャストにより製作されたが、テレビ版放送終了後に製作された第2作・第3作は中岡慎太郎主演となった。
『まぼろし探偵 地底人襲来』(1960年2月14日公開)
『まぼろし探偵 恐怖の宇宙人』(1960年11月19日公開)
『まぼろし探偵 幽霊塔の大魔術団』(1960年12月3日公開)