概要
本作の主人公で高校生、物語開始時点では1年生。
狭い団地に飲んだくれの母親や年の離れた弟と住んでいるが家は裕福ではなく家族仲もうまく行っていない。
住んでいる団地は生活保護受給者や不良外国人が多く、住民はギャンブルや家庭内外での喧嘩などに明け暮れ、ひったくりや薬物使用者もいるようなDQNの多い荒廃した地域。
中学の時に転校した先で「真面目に授業を受けているから同級生の和を乱している」などの理不尽な言いがかりをつけられ、ゴミをぶちまけられるなどの壮絶ないじめを受けた経験がある。
このいじめの経験が深いトラウマになっており、被害妄想にとらわれやすく些細な他人の反応を気にして自らを追い詰めてしまう悪癖が身についている。
ヤンキー少年の鳴海とは中学生のとき団地内で出会って以来の友人関係で、深夜に家の外で駄弁ったりLINEをしたりでお互いの愚痴を聞きあう間柄。
高校生になってからは一花をリーダー格とする友人グループとつるみ、表面上は彼女たちに合わせているが、嫌われることを恐れて顔色を窺ってばかりで内心では馴染めていない。
一見おどおどして気弱で、巨乳でスタイルも実は良く料理も多少はできるが自己評価は低い。
反面、一旦キレると手がつけられなくなり残虐な行為も平然と行う一面もある。
学校や家庭で満たされないため承認欲求から援助交際に手を染めており、その際は髪をおろして「かなみ」と名乗っている。
援助交際のため深夜に帰宅しがちなこともあり、母親や弟からはさらに疎まれている。
カラオケ合コンで他校の野球少年野村寛と出会い、当初は彼に反発するが援助交際の事実を知っても優しくしてくれる彼に次第に惹かれるようになる。
しかし寛のことを好きな一花にそのことでいじめられるようになり、内心抱いていた一花への憎悪と嫉妬を自覚し怒りが爆発。
鳴海を通じて一花に壮絶な復讐を行なった後は、一花をパージしてグループづきあいをするようになり、寛と接近していき交際するようになる。
しかしそのことが鳴海の道を踏み外させてしまい、さらに寛の元カノである奈々の存在を知ったことで心の不安定さに拍車がかかることになる。