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概要
媚薬や覚醒剤、向精神薬、マジックマッシュルームなどの薬物を使用しながら(キメながら)行うセックスのこと。薬効による強い高揚感や催淫作用を狙うほか、意識の朦朧化によって相手に抵抗させないなどの目的で使用される。
使用者の目がレイプ目やハート目、あるいは充血で表現されることが多いが、これは単に漫画的表現というだけではなく、覚醒剤の瞳孔を広げる効果(散瞳作用)や大麻の血管拡張作用を表現している。使用している薬物に副作用、投与方法、セリフ等をきっちり合わせるとリアリティが高まるかもしれない。
なお、覚醒剤には末梢血管収縮作用があり、用量や個人差にもよるが、男性は勃起力が低下する。そのため男性が使用する場合はもっぱらメスイキ目的である。
催淫作用を期待せず意識を奪う目的で睡眠薬を使う場合は睡姦、薬物がアルコールの場合は酔姦として区別される。また、依存性や副作用を伴わないファンタジーな媚薬を使う場合は「キメセク」の単語を使わないことが多い。
変形として「こんなに感じちゃうのは薬を使われているからで…」→「これはただのビタミン剤だよ、お前自身が淫乱なんだよ!(実際はプラシーボ効果)」という展開もある。
現実では
薬物を使用し心神喪失(判断力を奪う)・抗拒不能(抵抗できなくする)状態に陥らせた上で性行為に至った場合は刑法の準強制性交等罪(※)が適用されるほか、麻薬及び向精神薬取締法違反で逮捕・起訴される可能性もある。
※2017年に準強姦罪より改正・改称。さらに2023年に強制性交等罪と一本化して不同意性交等罪が施行された。
シラフの状態で合意をした上で、使用する薬物が合法薬物や合法天然植物の場合には法には触れないが、いずれにせよ社会的・倫理的に好ましい行為とは言えない。
イラン人などの売人が街角で薬物を売っていたり、ラッシュ等一部の催淫薬物が規制範囲外であった1990年代には比較的広く行われていた行為であると言われる。
薬物の規制が強化された近年では下火になったとの説もあるが、芸能人・著名人の関係したスキャンダル・刑事事件が発覚するケースも少なくない。
万が一にも相手を死亡させた場合、前述の罪状に加えて保護責任者遺棄、および遺棄致死罪も適用されるのは言うまでもない。
ちなみに、保護責任者遺棄致死罪の罰則は3年以上20年以下の懲役である。良い子も悪い子も真似するな。