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忍者のお命 頂戴いたしやす!!


プロフィール編集

年齢38歳
生年月日1981年8月24日
身長223cm
体重182kg
好きなもの竹本の組長、舎弟達、お菓子作り、Eテレ

概要編集

忍者と極道』に登場する極道歌舞伎町に居を構える暴力団「竹本組」2代目組長

裏組長にして破壊の八極道の長である輝村極道(以下キワミ)の側近。

長い黒髪をうなじで縛っている巨漢の男性。

背中の刺青は家族の守護神である愛染明王

趣味はEテレを見ること(特別編で組の事務所のテレビで堂々と見ている姿がある)。戦いにおける冷静な洞察力も、テレビの教育番組で得た知識の活用による。見た目に反してクレバーなのだ。


10代の頃に歌舞伎町で初代組長・竹本に拾われ、研鑽を摘む。後輩であるキワミの器に惚れ込み、10も年下であるキワミを尊敬して敬語を使いつつ、時々は「誰かさんが組長やってくれたら苦労しないんスけどねぇ」などと言った軽口も叩き合う関係。キワミも夢澤を一番の部下だと認識し「自分には出来すぎた仲間だった」と死後語っており、その死を愚弄したガムテに苛立っている。

古き良き時代の極道を愛しており、軽佻浮薄な現在の歌舞伎町を嫌悪している。


作中に登場する極道の中では割と常識的であり、部下思いでお菓子作りが好き。忍者に親を殺された恵介仏茶高志忍災孤児を育てており、彼らに対しては成人するまで殺人を行わせないなどのルールを課している。また本人の主義として堅気には直接手をかけることはしない(ただしオレオレ詐欺など間接的なことは平気で行う。組の経営が苦しいのも理由のようだが)。

しかし、敵に対しては一切の容赦がなく、反目する半グレや組員を笑顔で虐殺するなど、その辺はやっぱり極道。またこの「敵」は極道を敵視する政治家も当てはまり、しかもその家族にも手が及ぶ。


能力編集

生身で人間の首をブドウのように千切るほどの怪力を有する、見た目通りのパワーファイター。しかし、フィジカルで明らかに彼を上回る連中が他にもいることに加え(パワーだけなら「壊れた子供達」の黄金球も同レベル)、見た目通り「戦闘技術」がお世辞にも高いとは言えず、自他共に認める「破壊の八極道最弱の凡夫

武器は普通のオートマチック拳銃と、キワミから誕生日に貰った短刀ドス)。


極道技巧【進撃の極道電車道】<しんげきのヤクザライナー>編集

ダメージをものともせずに突っ込んでいってただぶっ飛ばすだけ、という非常にシンプルなもの。しかし、夢澤の分厚い筋肉の鎧は「地獄の回数券」無しのシラフの状態でも拳銃の直撃すら受け止めてしまう(もちろん出血くらいはするが、本人曰く「松阪牛食えば治る」)ほど。人知を超えた強さの帝都八忍であっても銃弾が当たれば普通にケガすることを考えるとその凄さが分かるだろう。


一見すると夢澤の肉体頼りの技巧に見えるが、その真価は「無我(バカ)になる」ことによって恐怖を克服し、何処までも前進(すす)むこと。つまり、彼の極道技巧は「タフネスさ」ではなく「メンタルの強さ」こそが真髄であり、最も厄介な部分である。

タフネスさとパワーに関しては実のところ三下極道でも「地獄への回数券」である程度フォローできるため、「八極道で最も芸がない」「最弱」というのも納得ではある。

その特性から相手の感情に訴えかける幻術には滅法強く、キワミが舞踏鳥に対抗するための鍵となった。


活躍編集

赤坂大爆発を生き延びた後、キワミに忍者狩りの「餌」を作ることを命じられ、歌舞伎町地下施設(通称カブチカ)にてきわみに反目するヤクザや半グレを拉致し、大量虐殺を行う。

それを受けて帝都八忍が一角・祭下陽日が潜入したことにいち早く気付き、存在しないスポーツドリンクを調達してくるように嘘をつき、忍災孤児の三人を逃がした。そしてすぐさま「地獄の回数券」を服用して陽日に立ち向かうも、彼の能力により一瞬にして舎弟たちは火に包まれ全滅、なすすべなく自分も腹を貫かれて火だるまになる。

しかし偶然処刑した半グレどもの血だまりに突っ込んだことで消火に成功し、自ら腹に刃を突き立て痛みで気付けを行う。そして死に損なった舎弟たち全員の命を踏み台にして【進撃の極道電車道】を放ち、陽日の胸を貫く。

だが、それと同時に自身も陽日の暗刃で首を刎ねられ、死亡。今際の折、恩人である先代組長や、結局死んでしまった孤児たち、共に散っていった舎弟たちと再会。


先代「よう でっけえ野良犬だな」

先代「いや…野良犬じゃねえ 立派な"侠(おとこ)"の死に様だぜぇ 恒星」


冷たく温かい「男」は、本当の家族と涙ながらに再会を喜びながら、地獄の炎の中に焼かれていった。


相打ちとはいえ夢澤が忍者を殺した事実は極道側の大きな前進であり、キワミはその功績を讃え、死を愚弄したガムテに苛立ちを露わにしている。

夢澤が過去に舎弟に語った通り、感情が出せないキワミは涙一つ流すことはなかった。

だが…


…すまない夢澤よ。私は…君のために哀しみの涙を流せない。

だから……───せめて


この血涙で 赦しておくれ。


涙を流せないことを謝罪しながら、「哀しみの感情」を出せない代わりに「行動」ではっきりと哀悼の意を示すのだった。


余談編集

作者の近藤信輔氏には『烈!!!伊達先パイ』の時代からのアシスタントとして「湯沢光生(ゆざわこうせい)」という友人(『僕のヒーローアカデミア』などのアシスタントを務めた)がおり、同人物が夢澤の名前の由来と思われる。


作中でも「最弱の夢澤が忍者を殺せれば極道の勝利に希望が灯る」と言及されているが、実際に作者は「夢澤にとって絶望的な戦いになるように、陽日の強さをこれでもかと盛った」という。このためか、夢澤の方が主人公に見えたという読者も多かった模様。


連載前に公開されていたネームでは、キワミは夢澤の死を惜しむどころか一瞬で存在を忘却し、更には遺体をゴミのように扱うというショッキングかつ真逆な結末となっていた。


関連項目編集

忍者と極道 マッチョ 悪漢 理想の上司 悪のカリスマ

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