ライダーとしての解説は白い魔法使いにて。
概要
『仮面ライダーウィザード』放送終了後に発表された、白い魔法使いの本当の名前。
これに基づき、これまで白い魔法使いドライバーと呼ばれてきた変身ベルトには「ワイズドライバー」という名称が付けられた。
初出とその後
そもそも「白い魔法使い」は仮面ライダーウィザードで言うところの「指輪の魔法使い」、仮面ライダービーストで言うところの「古の魔法使い」のような二つ名であり仮面ライダーとしての正式な名前では無く、本当の名前も不明だった。
玩具やゲーム等のあらゆる媒体でも一貫して白い魔法使いと呼ばれていたため、正式名称が分からないまま終わると思われていたが、放送終了後に出版された『DETAIL OF HEROES 仮面ライダーウィザード特写写真集 STYLE』には「仮面ライダーワイズマン」と記載されており、ここでようやく仮面ライダーとしての名前が分かった。
ただ、この名前は公式からの発表ではないため「『仮面ライダーワイズマン』が本当に白い魔法使いの正式名称なのか」は未だ分からないままだったが、東映が作った「仮面ライダー図鑑」には「仮面ライダーワイズマン(白い魔法使い)」と記載されていることから、この名前は正式なものだったと判明した。
各媒体による表記の違い
このライダーの名前を「白い魔法使い」と表記するか「仮面ライダーワイズマン」と表記するかは、各種書籍やゲームによって異なっている。
「仮面ライダーワイズマン」表記は『宇宙船vol.144』付録の『宇宙船YEAR BOOK2014』や「仮面ライダーオフィシャルパーフェクトファイル 189号」、「仮面ライダーOfficial Mook 仮面ライダー平成 vol.14 仮面ライダーウィザード」といった書籍類に多い。DVDVol.13の映像特典でも「仮面ライダーワイズマン」表記である。
「全仮面ライダー大投票」でも「白い魔法使い(仮面ライダーワイズマン)」と表記されている。
「仮面ライダーあつめ」では単に「仮面ライダーワイズマン」となっている。
一方、「てれびくんデラックス 愛蔵版仮面ライダーウィザード超全集」といった一次資料や「S.H.Figuarts」、「仮面ライダーバトルガンバライジング」、「仮面ライダーバトルラッシュ」、「仮面ライダーブットバソウル」、「仮面ライダーバトライド・ウォー創生」、「バトルスピリッツ」、「SHODO-O 仮面ライダー10」、「HENSHIN SOUND CARD」などのバンダイ/バンダイナムコの商品では「白い魔法使い」と記載する傾向にあり、表記としてこちらが圧倒的多数。
ただし、近年ではバンダイでも「仮面ライダーワイズマン」と表記するパターンが増え始めており、2023年に稼働開始したガンバレジェンズや、2024年に開催された「レジェンドライドケミートレカ大投票」では仮面ライダーワイズマン(白い魔法使い)と記載されている(ここで挙げたメディアは全て放送終了後のもの。なお、「君が選ぶ!欲しいDXライドウォッチ大投票タイム」では白い魔法使い(ワイズマン)表記となっている(参考))。
なお、この表記揺れはコヨミが変身した「白い魔法使い(コヨミ)」にも波及している。やはりバンダイのメディアでは「白い魔法使い(コヨミ)」表記が多いが、ガンバレジェンズでは「仮面ライダーワイズマン(コヨミ)」表記。東映公式の仮面ライダー図鑑でも同様である。
このように、「公式に設定された名称」にもかかわらず、現在に至るまで表記揺れが生じている。
余談
仮面ライダーたる条件を満たしているにもかかわらず「仮面ライダー」と付かないことに違和感を感じていたファンは仮面ライダーとしての名前が付いたことを歓迎しているが、この作品におけるワイズマンは本来の変身者の正体であるファントムを指すため、コヨミ版を含めたこのライダーの正式名称に採用することに違和感を感じるという声も少なくはない。
ただ、名称の由来である「ワイズマン」=「wise man」は「賢者」や「魔法使い」という意味であり、名前を日本語訳すると「仮面ライダー賢者」あるいは「仮面ライダー魔法使い」という意味合いになる。
つまり一般名詞としてのワイズマンが存在する以上、白い魔法使い=仮面ライダーワイズマンが正式名称であっても何も問題はない。
ともかく、論争が起こるくらいには「白い魔法使い」という呼び名が定着していた、ということなのだろう。
関連タグ
ウルトラの父/ウルトラの母:後年に正式名称が設定された例。しかし、こちらも知名度の関係からか、玩具展開などでは従来の表記を取っている。
アナザーアギト:正規のライダーでありながら、公式名称に『仮面ライダー』と後付けされた先例。