「僕は、王になりたい…!」
演:深澤嵐
概要
『仮面ライダーディケイド』に登場するリ・イマジネーションライダーの一人で、「キバの世界」に存在する仮面ライダー達の代表である仮面ライダーキバに変身する少年。
「キバの世界」における先代のファンガイアの王・ビートルファンガイアと人間の女性の間に生まれたハーフ(原作とは全く逆)であり、キバの鎧の継承者。
活躍
キバの世界(第4・5話)
まだ子供だがビートルファンガイアの失踪により王位を託され、いつ自分がファンガイアの殺人衝動にさいなまれるか戸惑っていた。
そのため、親しくなった人間を食い殺してしまうことを恐れ、人間と関わるのを意図的に避けていた。しかし、心を開ける友人を欲する年相応の幼い少年の一面もある。
別世界から現れた門矢士や、親衛隊に転属した小野寺ユウスケらとの間に絆を作り、王位簒奪のために舞い戻った父親との戦いを経て「人間とファンガイアの共存」を目指すことを誓うのだった。
士に対しては、(恐らく鳴滝から)「ライダーを倒して回る悪魔」だと聞き及んでおり、当初は敵対姿勢を見せていた。
しかし、先にキバの世界に来て、ワタルと信頼関係を結んでいたユウスケが「士は悪い奴じゃない」と説明したことで攻撃の手を引いた。
ライダー大戦の世界(第30・31話)
士が様々な世界を巡ったことでライダーたちの世界は接触崩壊を繰り返すようになり、複数の世界が融合した「ライダー大戦の世界」が生まれつつあった。
しかし、本来別々の世界であるはずのライダーたちの世界が完全に融合してしまえば、最終的に世界は住人もろとも消滅してしまう。
それを避けるためには、自身とは異なる世界のライダーを倒さなければならない…
それを知ったワタルは「ブレイドの世界」を「キバの世界」から切り離すべく、ファンガイアのクイーン(本来はビートルファンガイアの妻になるはずだったのか?)であるソーンファンガイアと結託して剣立カズマらと戦う。
それをやめさせようと士とユウスケは二人の間をとりなそうとするが、ソーンファンガイアは裏でスーパーアポロガイストと組んで世界征服を目論んでいたということが発覚し、ワタルは一時ブレイド&ギャレンと組んで大ショッカーの怪人と戦った。
ソーンファンガイアがディケイドに倒されるとスーパーアポロガイストは夏海を攫って吸収しようとする。当然ワタルもこれに突っかかるが、そこに謎の男性が現れる。剣崎一真と名乗ったその男は、世界崩壊に巻き込まれてカズマが消えたのを皮肉るかのようにいきなり仮面ライダーブレイドキングフォームに変身し、ディケイドを圧倒的なパワーで倒してしまう。一真はワタルとアスム(仮面ライダー響鬼)に対し、ディケイドを倒さなければ何も解決しないと告げ、ワタルは自らの世界を護るために士へと刃を向ける。
その後、スーパーアポロガイストの元へとたどり着いたディケイドに対し、アスムとワタルは剣崎の言葉に異を唱え、再び彼に協力する。かくして再生怪人を倒したワタルだったが、直後に世界崩壊に巻き込まれ、光になって消え去ってしまった。
MOVIE大戦2010
世界が融合した真の原因であるディケイドが仮面ライダーキバーラによって倒されたことにより、消滅した「キバの世界」ごと復活。
同時に、かつて自分を悩みから救ってくれた士やユウスケの力となるため、復活した士と仲間たちがスーパーショッカーと戦う場に、アスムとともに参戦。
士の助力でエンペラーフォームにも強化変身し、ともにスーパーショッカーを打倒した。
余談
『ディケイド』劇中ではレギュラーであるクウガや限りなく原典に近い電王以外のライダーでは唯一強化形態以外の全フォームで戦っている。またキバフォーム以外での状態でフエッスルを使うという本家でもやっていない事もやっている。
演じる深澤氏はこれ以前にも『獣拳戦隊ゲキレンジャー』にて子供時代の漢堂ジャン/ゲキレッドを演じており、若いながらも仮面ライダーとスーパー戦隊の2作品で変身をしている。子供の時に複数のヒーローに変身したのは極めて稀である。
また、原典のキバである紅渡のポジションから
『後年でディケイドと共闘しているのは全てワタルが変身したキバなのでは?』と言われている(これはリ・イマジブレイドの剣立カズマにも同様の事が言われている)。