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台詞の全編

世界の平和を守る組織の長でありながら、自らを神と称し世界を滅ぼそうとするイザク。世界を崩壊させたい理由があるのか?と訪ねた飛羽真に対する返答が、

「かつて…愛する者を失った。人の過ちのせいで……

…とでも言えば満足ですか? 理由などありませんよ。退屈だったのです

という物であった。ちなみに彼が捏造した過去はバハトから直接丸パクリしてきたものである。作中でも明らかに小馬鹿にしたような話し方をしていたため、バハトを皮肉る意図もあったのかもしれない。

尤も彼自身の”代々受け継がれてきた組織の力を自分の自己満足の為に安直に振るう”という言動は絆を築き上げてきた剣士達にとっては矮小というほかなく、第40話では自らの意思でオムニフォースの呪縛を撥ねのけた倫太郎賢人に「今のあなたを信じる者はもう誰もいない」「恨む価値すらない」と咎められ飛羽真に「どれだけ力を手に入れようとも俺達の絆を切ることはできない」と論破される。プライドを傷つけられて逆上したイザクは三人を倒そうと悪あがきをするが三人が力を合わせてはなった銀河友情蹴烈破によりあっけなく撃破される。

そしてボロボロになりながらも先ほどの戦闘で大破したオムニフォースが再生してゆくところでストリウスに襲撃されあえなく抹殺される。そしてストリウスがその直後に投げかけた言葉は、

「神になり損ねた男の最期は、実に滑稽でみじめで美しかったですよ。これからの物語は私が紡ぎます。美しい結末のために……!」

という”(自分が努力して手に入れたわけではない)圧倒的な力を背景に世界を虚仮にしていた自分こそが、ストリウスの掌で踊らされているだけだった主役になれない滑稽な道化でしかなかった”というプライドの高いイザクにとって屈辱極まりない現実であった。

余談

  • この台詞はかなり汎用性が高く、特にシラを切る場面や期待させておいて落とす場面で使える。その汎用性の高さから、同じくイザクの台詞である「まあいいでしょう」や「どうぞご勝手に!」共々イザク定型とされている。
  • こんなセリフを吐いているイザクだが、客観的に見るとかなり不幸な生い立ちであるのもミソである。
    • 具体的に言うと、三桁単位の年月で平和な世界を見守る使命を否応なく押し付けられている。まあだからといってコイツのやったことが正当化されるわけではないし、無茶苦茶やらかしたせいで初代マスターロゴスの遺志は荼毘に付しているわけだが…。

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