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ホモテリウム

ほもてりうむ

更新世(約400万年前から1万年前)に、ユーラシア・アフリカ・南北アメリカにかけて広く分布していた、食肉目ネコ科に属するサーベルタイガーの一種である。

概要

化石はユーラシアアフリカ北アメリカ南アメリカに至るまで、オーストラリア大陸と南極大陸を除くほぼ全ての大陸から確認されており、サーベルタイガー剣歯虎)の中で最も繫栄した種類である。
属名は「同じ獣」を意味し、英語圏ではその犬歯がシミターに似ていることからシミターキャットとも呼ばれている

体長2m・肩高1.1m・推定体重体重190kgほどと、ライオンくらいの大きさだった。
スミロドンマカイロドゥスなどといった他のサーベルタイガーと比べると犬歯は短かったが、鋸歯が発達してより殺傷能力が増した進化を遂げていた。犬歯は唇に収められた。
尻尾はボブテイルで、胴体に対して頑丈な首を持ち、下顎には上顎の長い犬歯を収めるような張り出しがあった。

アフリカからユーラシアにかけて分布したラティデンス種は、イストリッツ洞窟(フランス)から産出した彫刻から推測すると、斑点のある体毛を持ち、他のサーベルタイガーと異なり口を閉じれば上顎の犬歯は下唇に収納されたと考えられている。
北米産のセルム種は、発達した前足とは対照的に踵の骨が小さく腰が低かったため、「後ろ足は多分踵まで地面につけて歩いた(蹠行性)」と考えられていたが、現在は普通に「肉球だけで歩いた(指行性・趾行性)」と考えられ、体型はハイエナに似ていたとされている。
セルム種はスミロドンと比べると個体数は少なかったが、北方や標高の高い地域に棲息することで棲み分けていた可能性がある。また、そのような寒冷な気候に適応するために冬毛は長く厚かったと考えられる。

他のサーベルタイガーより殺傷能力の増した犬歯や発達した前足を活かし、ゾウ科バイソンのような大型哺乳類を捕食していたと思われる。事実、セルム種の住んでいた洞窟からは、何百ものコロンビアマンモスアメリカマストドンの幼獣の化石も産出している。
現在のライオンはゾウの皮膚を切り裂けるほどの犬歯を持っていないため、絞め技で仕留めるという戦闘スタイルだが、ホモテリウムの犬歯は容易くゾウの皮膚を切り裂き、出血多量どころか内臓すら引き摺り出せたとみられている。こうして仕留めた獲物は、ある程度解体した後にねぐらへと持ち帰って捕食していた。
更にセルム種は同じ洞窟から30体以上の子供を含む様々な年齢層の化石が一緒に発見されており、一族で代々同じ洞窟をねぐらにしていたことも判明している。 

絶滅した要因としては、前述したように大型動物を主食としていたことで、獲物の殆どが絶滅したために同じ道を辿ったとされているが、それらの獲物を人間に奪われた可能性も示唆されている。
事実、前述したイストリッツ洞窟の他にも、人間が交易に用いたらしきホモテリウムの歯や、セルム種のねぐらの洞窟から石器らしき黒曜石などが確認されており、ホモテリウムが人類と接触した可能性は高かったとみられる。しかしながら直接人類にかられた証拠は見つかっていないため、詳細は謎に包まれている。

関連タグ

古生物
剣歯虎/サーベルタイガー

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