頻発する歴史改変
まず、時系列の話に入る前に、平成二期は平成一期と比べ、かなりの頻度でタイムスリップや歴史改変が描かれていることを触れておく。
以下、一覧。一覧の「○」がタイムスリップや歴史改変が起きた作品。一覧の「なし」は、OVや春映画などが制作されなかった(「超電王」や「アマゾンズ」など他の作品が制作された)例。
なお、冬映画・春映画は、現行放送でのもの(一覧での『W』の冬映画は『W&ディケイド』、『オーズ』の冬映画は『オーズ&W』を指す)。
作品名 | テレビ | 冬映画 | 春映画 | 夏映画 | OV |
---|---|---|---|---|---|
仮面ライダーW | なし | ||||
仮面ライダーOOO | ○ | ○ | なし | ||
仮面ライダーフォーゼ | ○ | ○(※1) | なし | ||
仮面ライダーウィザード | ○(※2) | ○ | ○ | なし | |
仮面ライダー鎧武 | ○ | ||||
仮面ライダードライブ | ○ | ○ | |||
仮面ライダーゴースト | ○(※3) | ○ | |||
仮面ライダーエグゼイド | ○(※4) | ||||
仮面ライダービルド | なし | ||||
仮面ライダージオウ | ○(※5) | ○(※5) | なし | ○(※5) | ○(※5) |
というように、平成一期では考えられないほど歴史改変が起きているという点を、時系列を考える上で考慮する必要がある。仮に同じ世界であろうとも、歴史改変などの影響で、消えている(もしくは時期がズレてしまっている)可能性があるため。
※1……「フォーゼ」の時期の春映画(「スーパーヒーロー大戦Z」)。タイムトラベルが主題ではないが、未来からイナズマンが現れている。
※2……「ウィザード」の最終回後の特別編。タイムトラベルが主題ではないが、ビーストが、変身能力を失う前の時代から現れている。
※3……「ゴースト」の最終回後の特別編。未来からタケルの息子が登場。
※4……「エグゼイド」では、クロノスの能力により何度か時が戻っている。
※5……「ジオウ」は、タイムトラベルを主題に置き、未来が変わるがどうかがストーリーの重要な部分となっている。
干渉する並行世界
次に、タイムトラベルではないが、並行世界が干渉した可能性のある作品をあげておく。
例えば、仮にスーパー戦隊の世界を別世界と考え、一時的に世界が融合したと考えた場合、スーパー戦隊の世界で起きたタイムトラベルや融合中に起きた歴史改変も影響されている可能性があるためである。
冬映画の2作品共演は省いている。
以下、一覧。一覧の「○」が並行世界の干渉が起きた(もしくは起きた可能性のある)作品。一覧の「なし」は、OVや春映画などが制作されなかった(「超電王」や「アマゾンズ」など他の作品が制作された)例。
なお、冬映画・春映画は、現行放送でのもの(一覧での『W』の冬映画は『W&ディケイド』、『オーズ』の冬映画は『オーズ&W』を指す)。
作品名 | テレビ | 冬映画 | 春映画 | 夏映画 | OV |
---|---|---|---|---|---|
仮面ライダーW | ○(※1) | なし | |||
仮面ライダーOOO | ○(※1) | なし | |||
仮面ライダーフォーゼ | ○(※1) | なし | |||
仮面ライダーウィザード | ○(※1) | ○(※1) | なし | ||
仮面ライダー鎧武 | ○(※1) | ||||
仮面ライダードライブ | ○(※1) | ||||
仮面ライダーゴースト | |||||
仮面ライダーエグゼイド | ○(※1) | ○(※2) | |||
仮面ライダービルド | ○(※2) | ○(※2) | なし | ○(※2) | |
仮面ライダージオウ | ○(※1) | ○(※1) | なし | ○(※1) | ○(※1) |
※1……「ディケイド」関連キャラクターが絡んだ作品。「ディケイド」での描写からディケイドの登場により他の作品が融合した可能性もある。
※2……「ビルド」関連作品。ビルドは、並行世界の存在をストーリーの要として描いている。
『ジオウ』について
- 『ジオウ』では「前ライダーの物語終了後歴史改変者が介入し、前ライダーの歴史を消すことで新ライダーの物語が始まる」という裏設定が存在し、各作品世界が同世界に存在しながら、(それぞれ主人公が変身能力を放棄、封印したフォーゼやドライブの案件を除いても)現役作品内の危機に易々と歴代ライダーが現れないことに一応の理由付けがされている。
- MOVIE大戦や客演回では別作品のライダーが普通に共演できているため、客演作品の世界は史実同様の歴史を辿りライダーの歴史が消されなかった平行世界と言うべきか。
そうなると、
- (単に『その世界独自に同一の歴代ライダーが存在、誕生する』と言う解釈も出来るが)昭和ライダーを含む、歴代ライダーの存在が都市伝説として語られている上、弦太朗が教師になる切っ掛け(一応ジオウの世界でも教師になったが)等、ガッツリ他の二期平成ライダー(との共演がある映画)が絡んでくる『フォーゼ』に矛盾が生じてしまう。
- (特に冬)映画で明かされた謎(特にエグゼイド)がどのようにして本編の登場人物に伝わったのかが解明されにくくなる。
- 16年冬映画のゲノムス等、クロスオーバーを主体にした作品に登場した怪人が、本編終了後の時間軸を舞台にした各種映像作品(特にVシネマ)に登場した時の説明がつかなくなる。
- 「ドライブ」のロイミュードの内、映画やTVスペシャル、Vシネマ等に登場した個体の倒された時期が合わなくなってしまう上、最悪仮面ライダールパンやエンジェル・ロイミュードの去就、更に仮面ライダーブレンの内容にまで影響しかねない。
- 先述のウィザード特別編(=作中にてウィザード/晴人が仮面ライダーの名前を言うシーンがある)や、ドライブとゴーストの終盤のエピソードの内容(=共に二話連続でサブライダーを含む、その作品のライダーが登場)とも整合性が付かなくなってしまう。
- ジオウには一切登場しなかったが、後述の財団Xの扱いにも問題が出る。
- …というように内容が破綻し、最悪話の辻褄が合わなくなってしまう。
- 更に、ジオウ本編についても、
- テレビ本編に登場したビルドは原典(=18年冬映画並びにビルドNEW WORLD)に登場したビルド(無論TV本編完結後)とは別個の存在という事が公式から語られている(後述の説明も参照して欲しいが、そもそもスカイウォールが未だ健在である本編中途の状態のビルドの世界が融合している時点で原典と同一の存在とする事自体がおかしく、ビルド(序でに桐生戦兎)でなくなった後の巧が歴史改変前の宝生永夢や天空寺タケルと遭遇したらどうするんだという話にもなってしまう)。
- 同じく終盤、オーズの歴史が消えたにも拘らず、映司がオーズである事を覚えていて、先の記述通りならば知らない筈のエターナル/大道克己に関しての知見もある仮面ライダーアクア/湊ミハルが来訪する(放送終了後に発売されたある書物では、ミハルは平行未来からやって来たとの記述もある)。
- アナザー鎧武とアナザーゴーストの誕生した時期が、オリジナルの活躍していた年代である事以外大雑把で、特に後者は合わせるとなると闘魂ブースト魂がTVに初登場する前という、かなりギリギリの時間軸になってしまう。
- そもそも平成ライダーそれぞれの、映像作品の話が全て繋がっている訳では無く、(特に単独)映画は本当にパラレル設定である事もある(特に二期ではオーズが顕著)。特にディケイド/門矢士がジオウの世界に来訪する以前に出会った、Wから鎧武までの平成二期のライダーの内、オリジナルと同一である事が解っているのはW(特に翔太郎とは2回素顔で出会っている)とウィザードのみ(オーズと鎧武は明らかなパラレル設定、フォーゼも時系列が合わない箇所がある。また士役の井上正大氏は出演していないが、HERO SAGAでの記述によると15年春映画の事件に巻き込まれている節があり、泊進ノ介の変身したオリジナルのドライブとも遭遇している事になる。18年冬映画においても、人々の記憶から呼び出されたディケイドが本人であると仮定(しかも同作には、前述のご本人も声の出演)すれば、残りのゴーストからビルドとも遭遇している(そうなるとTVでのゴーストこと天空寺タケルとの遭遇は実質二度目となってしまうが)とも取れるので、それでゴーストやビルド、ジオウへのカメンライドが可能になったとも仮定できる)であり、その二人(並びにドライブ)共、初対面はオリジナルの元いた世界では無く、14年春映画にようやく風都に行ったのみであり、スウォルツと士による先述の説明が少なくとも一部(例え士であっても今回ばかりは)的外れである可能性も否定できない。
- Vシネクストの劇中、再編されたソウゴ達の世界に仮面ライダーとしての記憶と力を保持している、照井竜と伊達明が何の説明も無く登場し、海東大樹に連れて来られたカイザ/草加雅人共々ゲイツマジェスティの誕生にも関わっていない。
- …など、ディケイド以前の一期勢、特に明らかな矛盾があった「カブト」はそれで説明がつくものの、「ジオウ」に登場する二期のライダーの世界が本当に原典と同一の世界なのかも疑わしい(尤も、「ジオウ」の記事なども参照して欲しいが、あくまで「ジオウ」は「全ての平成ライダーの物語が一つの世界・時間軸上で起きた世界」という世界観設定である)。一方で、14冬映画の鎧武編でロイミュードを見た光実の反応(但し、これは「鎧武」の舞台である沢芽市には、少なくともグローバルフリーズの発生はともかく、ロイミュードは出現していないだけの可能性がある)等、そうでなければ説明が付かない事情も発生している。
- タイムジャッカー、もしくは、それに近い能力を持った者が、世界をくっつけてみたり、一定のライダーだけ消してみたりといった実験を繰り返していた可能性もある。
- まとめると結局、平成2期のライダーは完全に地続きの世界と考えても、完全にバラバラな世界と考えても、細かく考えるとどこかしらで必ず矛盾が生じる。ただし、それを言ってしまえば、「ライダーキックが実現しない」や「歴史的にアンデッドやゴルゴムがいる筈がない」とするのと同じぐらい無粋なのでその解釈は個々人に委ねられるが、あえて結論付けるなら結局はどこかで緩く繋がっている世界観、あるいは複数のライダー達がいる世界やその逆の世界なども無数にあって、そういった世界でも各作品のTVシリーズ等と同じ事件や出来事はあった。あたりの解釈が一番無難なところかもしれない。
- ジオウに登場する歴代ライダーや登場人物、設定に関してはビルドの例に倣い、A:実際に放映された本編とその劇場版の世界、B:実際に放送された本編及びそれにリンクした劇場版と同じ出来事が起きた各ライダーの世界、と別々に考えるのが妥当なところであり、劇中で歴史改変に遭ったのはBの世界という事になる。
- スーパー戦隊シリーズを例に出すと、あちらもVSシリーズなどのクロスオーバー作品は地続きであるかのように描かれる事が多かったが、近年では特にゼンカイジャー以降は、TV本編やそれと直結する映画等を主軸とする各戦隊の世界はそれぞれ独立していて、ゴーカイジャーを初めとしたクロスオーバー作品は、複数の戦隊が同一世界内に存在する固有の世界であるという設定が示されており、こちらでも大きく分けてA、Bの世界が発生している。そしてこちらのBの世界側でも、AのTV本編の世界と同じ事件が起きていた事は共通している。
- 要するに、ウルトラマンシリーズにおけるマルチバース設定に近いものであり、同じライダーや戦隊であっても様々な世界線が存在するという事である。
別々の世界である可能性
平成二期作品が別々の世界である可能性を肯定的に考えた時の場合。
- 冬映画を通じ、基本的にほぼ全ての作品が同じ世界の出来事として描写されている…が…
- 上記の世界の干渉が何度も起きていることを考えると、冬映画なども一時的に世界が繋がっただけとも考えられる。
- 『ジオウ』終盤には、ディケイドの時と同じく、各平成ライダーの世界は独立していることが説明された…
- 仮に作品毎別世界で、なおかつ『仮面ライダーアギト』の未確認生命体4号のように、存在が示唆されたライダーはそちらの世界にも存在していると仮定するなら、以下のようになる……
西暦 | 放送開始作品 | 世界1 | 世界2 | 世界3 | 世界4 | 世界5 | 世界6 | 世界7 | 世界8 | 世界9 | 世界10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1998以前 | ※1 | ※2 | ※30 | ※23 | ※3 | ||||||
1999 | ※4 | ※5 | |||||||||
2000 | クウガ | ※6 | ※7 | ||||||||
2001 | アギト | ※24 | |||||||||
2002 | 龍騎 | ※23 | |||||||||
2003 | 555 | ||||||||||
2004 | 剣 | ※24 | |||||||||
2005 | 響鬼 | ※31 | |||||||||
2006 | カブト | ※23 | ※8 | ||||||||
2007 | 電王 | ||||||||||
2008 | キバ | ※23 | |||||||||
2009 | W | ※9 | ※37 | ||||||||
2010 | OOO | ※19 | ※10 | ※20 | ※26 | ※21 | |||||
2011 | フォーゼ | ※11 | ※26 | ||||||||
2012 | ウィザード | ※12 | ※25 | ||||||||
2013 | 鎧武 | ※13 | ※25 | ||||||||
2014 | ドライブ | ※14 | ※32 | ※25 | |||||||
2015 | ゴースト | ※15 | ※25 | ||||||||
2016 | エグゼイド | ※33 | ※16 | ||||||||
2017 | ビルド | ※34 | ※27 | ※17 | |||||||
2018 | ジオウ | ※35 | ※28 | ※18 | |||||||
2019以降 | ※38 | ※36 | ※29 | ※22 |
世界1……『仮面ライダーW』を中心とした世界。
世界2……『仮面ライダーオーズ』を中心とした世界。ただし、『オーズ』本編と矛盾の多い『オーズ&W』および『オーズ』夏映画、メタフィクション要素のある『オーズ』1000回記念と『オーズ・電王』、その『オーズ&W』と『オーズ』夏映画の設定を受け継いだ『フォーゼ&オーズ』などは、別の世界の可能性がある。
世界3……『仮面ライダーフォーゼ』を中心とした世界。共演した7人ライダーやWやオーズ、存在が示唆されたスーパー1やRXやクウガなども、存在すると思われる(『アギト』での未確認生命体4号のようにテレビと全く同じ活躍ではない可能性もある)。ただし、『フォーゼ』本編と矛盾の多い『スーパーヒーロー大戦』などは、別の世界の可能性がある。
世界4……『仮面ライダーウィザード』を中心とした世界。『ウィザード』の場合、フォーゼとオーズ以外のメンバーとの共演が魔法などによる召喚のため、その世界上に存在したのかは不明となっている(フォーゼとオーズにしても、『ウィザード』の世界におけるフォーゼとオーズ)。なお、『ウィザード』本編と矛盾の多い『スーパーヒーロー大戦Z』などは、別の世界の可能性がある。
世界5……『仮面ライダー鎧武』を中心とした世界。『鎧武』の場合、ドライブ以外との共演は別世界に召喚されたともとれ(『ウィザード』最終回や『鎧武&ウィザード』)、そのドライブとの共演(『ドライブ&鎧武』)も、『ドライブ』とのリンクから考えて『ドライブ』側の世界(世界6)の可能性がある(こちらの世界にも同様の出来事があった可能性もある)。なお、『鎧武』本編と矛盾の多い『仮面ライダー大戦』などは、別の世界の可能性がある。
世界6……『仮面ライダードライブ』を中心とした世界。共演した『W』『鎧武』『ゴースト』などが存在する可能性がある。なお、『ドライブ』本編と矛盾の多い『スーパーヒーロー大戦GP』などは、別の世界の可能性がある。
世界7……『仮面ライダーゴースト』を中心とした世界。共演した『仮面ライダー』(1号)や『ドライブ』や『エグゼイド』などが存在する可能性がある。
世界8……『仮面ライダーエグゼイド』を中心とした世界。『平成ジェネレーション』および『平成ジェネレーションFINAL』から、『オーズ』~『ゴースト』までのライダーも存在すると思われる(『アギト』での未確認生命体4号のようにテレビと全く同じ活躍ではない可能性もある)。ただし、その他のヒーロー(昭和ライダーや平成一期ライダーやスーパー戦隊)との共演は、別世界のデータさえあれば実現でき、実際、別世界のデータを持つ組織と、その組織と取引した可能性のある天才さえいれば、実現可能であるため、どこまで存在するかは不明。ただ、『フォーゼ』や『ゴースト』が本来の歴史に近いとすると7人ライダーあたりは存在する可能性がある。
世界9……『仮面ライダービルド』を中心とした世界。本編などの設定より、明らかにそれまでの世界とは別世界。こちらの世界にも、昭和ライダーなどが存在した可能性もあるが、少なくとも、『W』~『エグゼイド』までの世界観とは大きく異なる(これまでの『W』~『エグゼイド』は同じ世界という可能性もあった)。実際、『平成ジェネレーションFINAL』では別世界として描かれている。ただし、終盤で新世界を作る際に融合した世界が『W』~『エグゼイド』までに関連した世界(世界1~世界8)と融合した可能性はある。
世界10……『仮面ライダージオウ』を中心とした世界。『仮面ライダージオウ』は、度々歴史が塗り替えられ、また終盤では『ディケイド』同様、他の最終回でそれぞれの世界に分かれているが、仮に、全ての作品融合したと仮定した状態の歴史。
※1……800年前に、先代オーズが存在したとされる。なお、『オーズ』本編と矛盾の多い『オーズ&W』および『オーズ』夏映画、メタフィクション要素のある『オーズ』1000回記念と『オーズ・電王』、その『オーズ&W』と『オーズ』夏映画の設定を受け継いだ『フォーゼ&オーズ』などを別の世界とするなら、この世界で昭和ライダーや平成一期ライダーなどがいたのかは不明となっている。いなくても成立するが、昭和ライダーがいたとしても矛盾は生じない。
※2……『仮面ライダーフォーゼ』第2話での描写から、『仮面ライダー』『仮面ライダースーパー1』『仮面ライダーBLACKRX』などの昭和仮面ライダーが存在していたと思われる。また、『フォーゼ&オーズ』での描写から、『仮面ライダー』から『仮面ライダーストロンガー』までの昭和仮面ライダーも存在していたと思われる。ただし、全く同じ戦闘内容だったかは不明。
※3……昭和仮面ライダーも存在していたと思われる。ただし、全く同じ戦闘内容だったかは不明。春映画などの描写からゲルショッカーへの移行がなかった可能性もある。
※4……『仮面ライダーW』で、仮面ライダースカルが初変身した年(『オーズ&W』より)。それ以降、風都を守ってきた。
※5……こちらの歴史でも、仮面ライダースカル初変身はこの年だった可能性がある。ただし、昭和ライダーとの共闘などあった可能性も存在する。
※6……『仮面ライダーフォーゼ』第2話での描写から、『仮面ライダークウガ』のような戦いがあった可能性がある。ただし、複数のグロンギと戦う描写などから、『クウガ』と全く同じではない可能性が高い。
※7……『仮面ライダードライブ』でロイミュードが完成した年。
※8……『仮面ライダージオウ』では、『仮面ライダーカブト』と同様の戦いの後、戦い自体が歴史から消され隕石も落ちてない歴史に歴史改変されたとされている。ただし、春映画でカブトが登場しているところを考えると、隕石が衝突しないことこそが正しい歴史で、別の原因(昭和ライダーの歴史が一時的に消されていたなど)により隕石が衝突してしまった可能性もある。実際、スペック的にはスーパー1のみで隕石感知から隕石破壊が可能。また、昭和ライダーもカブトも登場した作品では隕石が新宿に落ちた形跡は無い。
※9……『仮面ライダーW』テレビ本編。
※10……『仮面ライダーOOO』テレビ本編。
※11……『仮面ライダーフォーゼ』テレビ本編。
※12……『仮面ライダーウィザード』テレビ本編。
※13……『仮面ライダー鎧武』テレビ本編。
※14……『仮面ライダードライブ』テレビ本編。
※15……『仮面ライダーゴースト』テレビ本編。
※16……『仮面ライダーエグゼイド』テレビ本編。
※17……『仮面ライダービルド』テレビ本編。
※18……『仮面ライダージオウ』テレビ本編。
※19……『仮面ライダーw』夏映画や、『オーズ』本編とは矛盾のある『オーズ&W』の描写から、こちらの歴史でも、『オーズ』本編に近い出来事があった可能性がある。『オーズ』本編や『フォーゼ』本編とは矛盾が生じる『オーズ』夏映画もこちらの歴史の可能性がある。
※20……『フォーゼ&オーズ』が、仮にこちらの歴史であるとすると(テレビ本編とリンクするため)、『W』本編および『オーズ』本編に近い出来事が、こちらの歴史でも、起きた可能性がある。『フォーゼ&オーズ』には、『オーズ』と『フォーゼ』の両者に矛盾のある『オーズ』夏映画をふまえたセリフが存在するため、この歴史でも『オーズ』夏映画に近い共闘があった可能性はある。
※21……『オーズ』春映画(『オーズ&電王』)は、こちらの歴史の可能性がある。
※22……『ジオウ』本編に登場したシノビ・クイズ・キカイなどが存在する歴史に繋がる可能性があるが、世界がバラバラになったため不明。詳しくはミライダーを参照。
※23……『ビーストライダー・スクワッド』にて、『X』のキングダーク・『龍騎』の王蛇とタイガ・『カブト』のサソード・『キバ』のダークキバ・『ウィザード』のビーストが登場しているが、財団Xは平行世界のデータも所有しているため、『ウィザード』を除いて、この歴史上にも同様の戦いがあったかは不明。
※24……『仮面戦隊ゴライダー』にて、『アギト』のアナザーアギト・『剣』のブレイド・『鎧武』のバロンとマリカが登場しているが、黒幕が、平行世界のデータを所有する財団Xと取り引きしている可能性があるため、『鎧武』を除いて、この歴史上にも同様の戦いがあったかは不明。本当のブレイドも平行世界を超えうるような演出を『ディケイド』で披露してしまっているので。
※25……『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』にウィザード・鎧武・ドライブ・ゴーストが登場。この作品は『エグゼイド』本編にリンクするため、この歴史上と思われる。ただし、他のライダーが存在する以上、テレビ本編より被害が少なく、早い段階で決着が着いた可能性も高い。被害が少なく神様になったりしたために、テレビ本編のような大問題になっていない(そういった意味では、『ドライブ&鎧武』や『ゴースト&ドライブ』もこちらの歴史で、『ドライブ』の歴史では、同じような事件が起きただけの可能性も高い)。
※26……『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』に前作にも登場したゴースト・鎧武に加えて、オーズとフォーゼが登場。このことからテレビ本編と同様の戦いがあった可能性がある。少なくとも、『フォーゼ&オーズ』と同様の戦いはあったと思われる。なお、『仮面ライダースナイプ エピソードZERO』もこの時期となっている。
※27……『仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』があったとされる時期。
※28……『仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ』や『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイド with レジェンドライダー』があったとされる時期。
※29……『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』や『小説仮面ライダーエグゼイド』があったとされる時期。なお、『ゲンムズ』は別世界(『仮面ライダーゼロワン』の世界)の出来事。
※30……『仮面ライダー1号』から少なくとも、『仮面ライダー』の1号編に近い戦いは、あったと思われる。ただし、それ以外のライダーの戦いについては不明。
※31……『アラン英雄伝』の時期。また、『ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』で行った過去も、この2005年。
※32……『仮面ライダードライブ』に近い出来事があったと思われる。ただし、夏映画でのゴースト客演やニュートン眼魂の入手時期が、『ドライブ』での時期(2015年8月と2015年9月)だと矛盾するため、こちらの世界でも違う時期に同様の事件があった可能性もある(ただし、『ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』の出来事は『小説仮面ライダーゴースト』にて、歴史改変の影響により、時間にズレが生じたことが明言されたため、『ゴースト&ドライブ』の影響でタケルの死亡時期などがズレたものが『ゴースト』本編(歴史改変起きる前が『ドライブ』本編)とすると、同じ世界でも矛盾は生じない)。
※33……『ゴースト』最終回から『エグゼイド』テレビ本編と同様の出来事があった可能性がある。
※34……『英雄眼魂のひみつ』の出来事があった時期。
※35……『仮面ライダースペクター』の出来事があった時期。
※36……『小説仮面ライダーゴースト』の出来事があった時期(2019年)。なお、『仮面ライダーセイバー×仮面ライダーゴースト』は、別世界の可能性がある。ただし、『ゲンムズ』などと比べ、『ゴースト』と『セイバー』は、他のライダーと比べるとクロスオーバーが少なく、活動時期も異なるため同一世界としても矛盾が生じにくい。
※37……OV『仮面ライダーチェイサー』から、『仮面ライダーW』と同じような出来事が起きた可能性がある。また、ネオシェードが登場していることから、『仮面ライダーG』に近い出来事が起きた可能性もある。ただし、Gが誕生する前にスカルなどがシェードを壊滅させた可能性もある。
※38……ダークドライブがいた2035年の未来が断片的ながら描かれている。
一つの世界である可能性
平成二期作品が一つの世界である可能性を肯定的に考えた時の場合(否定要素はあげたらキリがないので、ここではどこまで一つの世界として考えられるかのみを記述する)。
- 冬映画を通じ、基本的にほぼ全ての作品が同じ世界の出来事として描写されている。
- 『鎧武』…それをあまり考慮しない作品。『ウィザード』の夏映画への客演はなく、『ウィザード』最終話にて登場しているが、その後の作品で平行世界への行き来も可能としている点や、『ウィザード』最終話で召喚されたライダーがそれぞれ別の時代から召喚されている点などから決定打にはなりづらい。
- 『ドライブ』…『W』と作品世界が地続きである事を描写している。ただし、これもやはりあくまで『ドライブ』の世界での話であり、『ドライブ』と地続きな『W』がTVシリーズ本編の『W』と同一かは不明である(『w』と『ドライブ』のメインの時期がズレている事などから、同じ世界としてもそれほどの矛盾は生じない)。また、ネオシェードという組織が『G』との繋がりの可能性も示唆させている。
- 『ビルド』…本編及び劇場版等の描写から、完全に独立した世界である事が判明した。ただし、『ディケイド』で既に並行世界を超えたライダーの共闘展開をやっていたこともあってか、冬映画での共演は滞りなく行われた。
- これは言い換えれば過去作の知識が無いと入り辛いという事であるため、公式サイトなどにも過去作に言及した記述が増えている。
- 当初はライダーが同一世界であるとして描かれていた『ジオウ』も、終盤には『ディケイド』の時と同じく、各平成ライダーの世界は独立していることが説明された。
- ただし、『ディケイド』の時と異なり、一つずつの世界の詳細が描かれたわけではないため、平成一期の10個の世界と平成二期を一まとめにした1個の世界と『シノビ』や『クイズ』などの世界などの9個の世界だったとも考えられ、明確に平成二期が別々だったとされた訳ではない。
- とはいえ少なくとも各世界が独立している事は明言されたので、本作では少なくともこの時点でジオウの世界の地続きのライダー達と、それぞれバラバラの各TVシリーズ準拠のライダー達の2つが存在する事が確定している。
一つの世界の場合、矛盾しそうな点としては、大きく分けて下記の3つ。
- 時期の矛盾
- これは、歴史改変により、時期が変わったと考えれば説明がつく。
- 例として、『オーズ』夏映画では、時系列的に、まだ天高に転校していないはずの弦太郎が天高生として登場している。また、『オーズ』本編ともどこに組み込んでも矛盾が生じている。
- これに対し、歴史改変で解決させるなら、『オーズ・電王』で起きた大きな歴史改変を考慮して……本来の歴史では『オーズ』夏映画のようなことが起きたが、ショッカーによる歴史改変により『オーズ』本編の流れが狂い、弦太郎の転校時期も変わったとすれば、説明がつく。
- 二期以外の明確な矛盾する世界観
- 平成二期は、明確に別世界とされた『ビルド』を除いて、比較的近い世界観となっている(もちろん、大規模な事件が起きたりなどの差異はあるが)。
- ただし、二期が共演したのは二期作品のみではない。神の存在定義自体が別々で歴史改変だけでは収拾がつかない『アギト』と『剣』、別世界としか考えられない『ジュウオウジャー』や『キュウレンジャー』とも共演している。
- だが、これらの共演はほとんど、平行世界の融合でお馴染みのディケイドが登場しているので、このときのみ一時的に世界が融合した(それにより破綻した)可能性が高い。
- 実際、『ドライブVSニンニンジャー』では、仮面ライダーとスーパー戦隊は別の世界として扱われている。
- 大規模な事件を知らない・仮面ライダーを知らない
- 例として、『ドライブ&鎧武』など、さすがに警察であるドライブが、鎧武での事件を全く知らないというのはムリがある。(小説仮面ライダー鎧武の時系列には本作のことが記載されているが、物語の途中に各作品が独立しているような描写がある)
- これらも歴史改変による影響という可能性がある。平成一期の話になるが、『仮面ライダー電王』の『ヒーローサーガ』での本郷猛は、自身が改造されない歴史が生じたにも拘らず改造人間として登場したりと、特異点的な側面を見せている。もちろん、他の作品では歴史改変により洗脳されていたり死亡したりしているため、特異点ではないのだろうが、歴史改変が繰り返される世界に特異点のヒーローが一人でも存在していれば、大規模事件を事前に防ぐことも不可能ではない。
- 例として、『ドライブ&鎧武』など、さすがに警察であるドライブが、鎧武での事件を全く知らないというのはムリがある。(小説仮面ライダー鎧武の時系列には本作のことが記載されているが、物語の途中に各作品が独立しているような描写がある)