CV/大塚芳忠
概要
『仮面ライダー バトライド・ウォー』に登場するオリジナルキャラ。
歴代平成ライダーたちに“疑似記憶”を埋め込み、“鳥籠”と呼ばれる仮想空間に拘束した張本人にして今回の事件の黒幕。
カナリアと同じく“鳥籠”の中では鳥に似た仮初の姿で行動しているが、カナリアより一回り大きい体と黒い体色をしているという特徴を持つ。
世界から“悪”という存在を取り除き、世界を争いの無い平和な理想郷へと作り変える為に他者の記憶を仮想空間へと閉じ込めて書き換えようと目論んでおり、その野望達成の為に最終決戦において、“ムネモシュネ”を使ってディケイド激情態の体を再現し、自身の体として利用する。
以下ネタバレに付き注意‼
その正体は人間の精神を仮想空間(鳥籠)に隔離する技術を研究していた秘密組織『C.O.M.』の中心人物にしてカナリア=叶井梨絵の夫、ツバサ=叶井翼の父親である辛島進。
人間の精神を仮想空間へと隔離して治療を行う装置『ムネモシュネ』の研究開発を行っていたが、ある日、最愛の息子・翼が交通事故で植物状態になった事で事態は一変。
息子の意識を取り戻す為に研究に勤しんでいたが、次第に残酷な現実から逃げ出すようになっていった妻と疎遠になり、更にスポンサーである『財団X』から資金援助を打ち切られた事が切っ掛けで次第に様子がおかしくなっていく。ついには“事故を起こすような人間が悪い”という主張をし出した挙句、研究目的も仮想空間に閉じ込めた人々の精神を操作して改竄する事で支配するという歪んだ思想へと変わっていった。
その後、自身の野望を達成する為に、息子から聞かされていた仮面ライダーという存在を利用する事を思いつく。彼は『ムネモシュネ』のシステムを使って人々の記憶から半ば都市伝説の存在である仮面ライダーたちを見つけ出し、彼らの記憶を書き換えて完全なる戦闘兵器へと作り変えて『財団X』へと引き渡す事で資金を得ようと画策していた。
しかし、そんな彼の狂気を恐れた妻の裏切りによって、システム自体が完成に漕ぎ着けない状態に陥った為、仕方なく自らが直接システムに干渉。カナリアと名乗る梨絵を捕えてシステムの中枢部に組み込むことで『ムネモシュネ』を完成させる。
そして最終決戦において、ディケイド激情態のコピー体を器とし、スカル・エターナル・NEW電王のコピー体を伴って、『ムネモシュネ』を破壊しようとするライダーたちに戦いを挑む。
最終的には『ムネモシュネ』を破壊された事で正気に戻り、妻とともに息子の意識を取り戻すことに成功したようだ。
ムネモシュネ
ギリシャ神話に登場する記憶を司る女神“ムネモシュネ”の名を冠する、人間の精神を仮想空間(鳥籠)に隔離・操作し、記憶の書き換えなどを行える装置にして、バトライド・ウォーの実質的なラスボス。
本来は事故などで昏睡状態に陥った人間の治療のために開発されていた装置だが、息子が昏睡状態に陥った事を切っ掛けに暴走した辛島の手により、一種の洗脳装置として誕生してしまった。
本体は正方形のオブジェの形状をしており、カラスの翼の形状をしたバリアで防衛されている。
攻撃機能は全く備わっていないが、代わりに人々の記憶から再現された仮面ライダーたちのコピー体が防衛システムの役割を担っており、システムを破壊しない限りは何度でもコピー体を再現できるため、破壊するのは容易ではない。
最後はディケイドたちのアシストを受けたウィザード フレイムスタイルの『ストライクウィザード』を受け、カラス諸共破壊された。
関連項目
ムネモシュネディケイド…ヒーローショーに登場した怪人。