バケガニ(魔化魍)
ばけがに
その名の通り巨大な蟹の姿をしており、海で生活する種の甲羅には溶解泡を噴き出すフジツボが付いている魔化魍。この泡で人間を溶かし、残った骨を食う。淡水種の場合、甲羅のフジツボが無い代わりにハサミが強化されている。ただし脚部を切断されたり(音撃弦を持つ轟鬼はこの方法で攻略する事が多い)、腹部を攻撃されるのには弱い。
身の丈8m前後、重量5500㎏前後であることが多い。最早怪獣である。
歩行すると「ンキィ、ンキィ」という関節が軋む音が鳴る。
2005年に最も頻繁に出現し、鬼たちを苦しめた。おかげで「響鬼と言えばバケガニ」という印象も強い。
3体連続で出現するのは不吉らしく、アミキリと呼ばれる空を飛ぶ魔化魍に進化することもある。(過去にもバケガニの出現が続いた後にアミキリが出現したという場合があった)
江戸時代には岐阜県に4体出現し、当代の弦鬼という鬼に討ち取られた。
房総のバケガニ
第5話と第6話にて登場。
房総半島にて出現した個体。気温6.6℃前後と湿度52%程の環境で生育。
本来は斬鬼の担当であったが、童子を倒した後に負傷してしまい、響鬼が担当に回った。
響鬼との戦いでは音撃打を浴びせようとしてきた響鬼に溶解泡で応戦し、敗北に追い込む。
その後も自力で餌を確保していたが、初登場したキハダガニによって居場所を特定され、響鬼と再戦。溶解泡で片腕にハンデを背負った響鬼を苦戦させるが、腹に音撃鼓を取り付けられて横転、音撃打・火炎連打の型(片腕バージョン)を受けて爆散した。
本作で登場した個体群の中でも相当に強い個体であると目される。
鎌倉のバケガニ
黄色の個体。こちらは気温15℃前後と湿度63%程の環境で生育。
同時期に箱根の川辺に白い個体、三浦半島の川辺に黒い個体、大洗の海辺に赤い個体(この個体のみ童子らが育てていた)が出現。
なお、以上の個体はいずれも轟鬼の音撃斬・雷電激震に倒されており、これらの生育条件は順に気温が1℃、湿度が1%ずつ上昇している。
実は彼らは大洗のアミキリが出現する前触れであった。
仮面ライダーディケイド
夏海の世界
通常種が登場。
イマジンやファンガイアたちと共に大量に現れたが、ディケイド響鬼の「鬼棒術・烈火弾」で焼き蟹にされて爆散。別の赤い個体が飛行魔化魍たちと共に出現。ビルの壁面を登る器用な真似を見せたが、ハイドラグーンに襲われたウブメが墜落し、ビルごと崩落した。
響鬼の世界
バケガニ変異体
身の丈(身長) | 26尺4寸(約8.0m) |
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目方(体重) | 1560貫(約5.85t) |
特色/力 | ハサミ攻撃、頑強な甲羅 |
初登場話 | 第19話「終わる旅」 |
もう1体のボスキャラとしてバケガニ変異体が登場。岩山に封印されていた。腕を4つ持ち全身が棘で覆われている。牛鬼だけでは心もとないと感じた鳴滝によって異世界から召喚された王蛇が封印を解き、牛鬼が消滅した直後、鳴滝に操られディケイドの前に立ち塞がる。
最後はディケイドウェイブなどライダーたちの音撃合奏で倒された。
鳴滝がバケガニの封印が解かれた際に放った「おのれディケイド! このバケガニで始末してくれる!」という台詞は、演者たる奥田達士氏が台本を読んでひっくり返りそうになったらしく、後に『這いよれ!ニャル子さん』で二度にわたってネタにされている。
元々は寺院に棲み付き、流れの僧侶に禅問答を仕掛けて間違えた者を食い殺すという妖怪だった。
作中設定ではいわゆる蟹坊主の化けたとされる坊主の正体は童子や姫たちではないかと推測されている。