概要
ジャッカルバイスタンプを使用してゲノムチェンジする形態。
イヌ科の肉食動物「ジャッカル」と「仮面ライダーエグゼイド」をモチーフとしている。
本編中では(バイスも含めると)4人のライダーに使用された形態で、トータルの出番だけに限って言えば初期のゲノムチェンジフォームの中でも中々の使用率を誇る。
リバイス版は第7話から、エビル版は第8話から、ライブ版は第16話から登場。
リバイスver.
「Come on! ジャ・ジャ・ジャ・ジャッカル!」
「バディアップ!」
「テクニカル!リズミカル!クリティカル!ジャッカル!」
リバイ
身長 | 202.0cm |
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体重 | 82.4kg |
パンチ力 | 11.6t |
キック力 | 24.3t |
ジャンプ力 | 48.1m(ひと跳び) |
走力 | 3.6秒(100m) |
スーツアクター:冨田誠(スケートボード吹替)
正統派でヒロイックな外見。複眼には「アイライトスコープ」を模したバイザーが被せてあり、間には「クールライドヘアー」を模したパーツがある。
胸部は「メックライフガード」を模したアーマーがあり、「エクスコントローラー」も再現されている。「ライダーゲージ」に当たる部分にはジャッカルの紋章が押印されている。
背部には本家エグゼイドのようにデフォルメされたジャッカルゲノムの頭部があるが、レベル1に相当する形態があるかは不明。
夜間行動や市街地戦を想定されており、暗所での対応能力や、建造物等が密集する複雑な地形を軽々クリアする機動性・アクロバット能力を有している。
攻撃がヒットした際は原典のエグゼイドと同様に衝撃波のようなエフェクトが出現する(HIT!やヒット!などの文字は無し)。
ゲノムチェンジの中でも外見の変化が少なく、頭部・胸部・背部以外はレックスゲノムとほぼ同じ。しかし単体で戦えなくなったバイスの分を補う為か、キック力以外全てでレックスゲノムを上回る優れたスペックを誇っている。
他の形態と比べるとやはり良くも悪くもトリッキーな性能になっていることや、入手から少し後でカゲロウにジャッカルスタンプそのものを奪われてしまったため出番はジャッカル形態の中で一番少なかったりもする。
第20話では大二に借りたのか、久しぶりにリバイ&バイス版が登場、ギフジュニアの群れを次々と薙ぎ倒した。
本編終了後の『MOVIEバトルロワイヤル』ではリバイのみゲノムチェンジし、ギーツが搭乗するブーストライカーに追いつく程である。
バイス
全長 | 91.4cm |
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体重 | 3.6kg |
人型(推定)
身長 | 213.8cm |
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体重 | 86.1kg |
パンチ力 | 11.?t |
キック力 | 21.?t |
ジャンプ力 | 5?.?m(ひと跳び) |
走力 | 3.4秒(100m) |
バイス「うっそ~ん!俺っち板なの?ねぇ板になっちゃったのー!?」
狩崎「お望み通り、“速くてカッコいい”ゲノムにしてあげたよ~♪」
人型ではなく、スケートボード。
外見・機能共にただのスケボーであり、上面には他のゲノムチェンジ同様、レジェンドライダーと生物の顔を合わせたゲノメットを被ったバイスの顔が描かれている。感情表現の際はこのゲノメットがコミカルに表情を変える。
下面にはレックスゲノムのゲノメットをジャッカルゲノムのものに挿げ替えた人型形態のイラストが描かれており、必殺技発動時にはこの面が現れる。
歴代ライダーでも最軽量のライダーであり、仮面ライダー最光 金の武器 銀の武器と比べても20kg近く軽い。
元々はバイスにもちゃんとした人型のデザイン案があったが、エグゼイドレベル1の特徴を受け継いだ頭部に原始人のように毛皮を着た体を合わせたデザインを見たバイスは「う〜わ、ダッサっ!」「だ~って、なんかもっさりしてね?」「全然速くなさそうだし〜!」と酷評した(バイスは悪魔ゆえに嘘がつけない)。
結果、機嫌を損ねた狩崎の仕返しによって、彼のマイブームだったスケボーを基にバイスタンプのシステムを譲渡前に再設計された。
狩崎曰く「ジャッカルの性能を最大限に活かしたトップクラスの自信作」は、幻と化した。
尚、若林司令官も本音では同意見だったらしく、この変更は単なる腹いせだけでは無く、上からの打診も含めた(?)結果でもあるらしい(曰く「面倒な変更を余儀なくされてしまった」)。
リバイスジャッカル
「必殺!軽々!乗っかる!ジャッカル!」
リミックス変身……と言っても見た目としては単にバイスの上に乗ったリバイである。
前述のバイスの変更によりこちらも修正されたものと思われる。
かなりテンポの速い変身音声が特徴。
機動力に優れたリバイの華麗なボード捌きによって、バイスの(スケボーとしての)性能を最大限に引き出せているものの、何しろ状況が状況なので常にバイスの顔面が思い切り踏み込まれてしまっている。
スケボーの仕様上仕方ないものの、この点でも狩崎の悪意を感じるのは気のせいだろうか……。
バリッドレックスゲノムが召喚した際には、スケボーに乗ったジャッカルゲノムがそのまま巨大化した姿で他のリミックス変身形態と共に出現するシュールな光景になっていた。
エビルver.
「あまり俺を怒らせるなよ……!」
『バーサスアップ!』
『Feel a thrill! Spiral!』
『仮面ライダーエビル!ジャッカル!』
身長 | 197.6cm |
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体重 | 108.4kg |
パンチ力 | 18.2t |
キック力 | 39.2t |
ジャンプ力 | 49.7m(ひと跳び) |
走力 | 2.7秒(100m) |
ジャッカルバイスタンプをツーサイドライバーに使用して変身した姿。
リバイ同様スピードに優れており、連続攻撃を得意とする。しかし第8話での初変身時には扱いきれていないのか、コングゲノムとなったリバイスに撃墜される一幕もあった。
頭部は「ジャッカルリバイヘッド」を色替えエビルの顔面に張り付けたようなもの。ただし、「ジャッカルリバイヘアー」に当たるパーツは存在しない。
カラーリングは後述するライブがエグゼイドに近いピンクとグリーンに変化するのに対してパープルとブラックに変化する。
元ネタは黒いエグゼイドとも呼ばれている仮面ライダーゲンムだろうか。
また、台詞「あまり俺を怒らせるなよ」は、パラド/仮面ライダーパラドクスの台詞「俺の心を滾らせるなよ」も彷彿とさせる。
顔面と胸部装甲の紋章以外はバットゲノムと共通。
なお借りパク野郎とも呼ばれているが、一輝を潰す為ならどんな卑しい真似も厭わないカゲロウの在り方が現れているとも言える(正確には直前にリバイとの必殺技の競り合いで落としたバイスタンプを互いに入れ替わる形で入手したのでお互い様だが)。
変身音は翻訳すると「スリルを感じろ」「螺旋」。
ライブver.
「ヒロミさん…俺に力を貸してください!」
『バーサスアップ!」
『Overdrive! Power dive!』
『仮面ライダーライブ!ジャッカル!』
身長 | 196.1cm |
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体重 | 110.9kg |
パンチ力 | 22.9t |
キック力 | 50.3t |
ジャンプ力 | 47.4m(ひと跳び) |
走力 | 2.9秒(100m) |
顔面はエビル版の色違いで、胸部のシンボルと縁取りが黄緑色になっており、同じく黄緑色のひらひらが肩部についている。
走力はエビル版よりも低下しているものの、オリジナルのエグゼイドのアクションゲーマー以上の機動力を持つ。
スピードに特化した能力を持つため、ギフジュニアなどの一対多の戦闘に効果を発揮する。
劇中でも攻撃力が高めなバットゲノムと使い分ける形で使用されていた。
第23話ではオルテカの変身した仮面ライダーデモンズと対決。敗北こそしたものの、強化されたデモンズに対しても単独でもそれなりに善戦するなど、2号ライダーの派生形態としては中々優遇されている。
第45話で久々に再登場。
劇場版にも登場。
黒幕を高速移動で翻弄してトドメに繋げた。なお高速移動のエフェクトのみでスーツは未登場。
変身音は翻訳すると「急上昇!急降下!」。
必殺技
リバイス
- ジャッカルスタンピングフィニッシュ
バイスタンプを2回倒して発動。空中でリバイの足裏にバイスがくっつき、ボードで押し潰すようにキックする。
エビルver.
- ジャッカルダークネスフィニッシュ
エビルブレードを使って発動。高速移動しながら連続で敵を切りつける。
ライブver.
- ジャッカルジャスティスフィニッシュ
ライブガンを使って発動。高速移動しながらの銃撃や格闘で攻撃する。
ジャッカルバイスタンプ
「ジャッカル!」
野犴とも呼ばれる捕食者「ジャッカル」の力と、平成ライダー18作目の主人公「仮面ライダーエグゼイド」の意匠をモチーフにしたバイスタンプ。
カラーはエグゼイドのマスク部分がイエロー、ジャッカル部分がピンクとなっている。
第8話において、エビルとの戦闘中にリバイの手元を離れて転げ落ち、コングバイスタンプと入れ替わる形でカゲロウの手に渡った。
第14話ではバリッドレックスゲノムに変身したリバイがサーベルタイガー・デッドマンフェーズ2との戦いの際にリミックス召喚のためにコング、カマキリと共に使用しており、第15話でも全リミックスを召喚するためにも使っているために大二から返却されたと思われるが、第16話では仮面ライダーライブに変身した大二が使用していたため、(狩崎が複製したのでなければ)兄弟間でちょくちょく貸し借りしているものだと思われる。
『リバイスForward』ではカゲロウが変身前の状態で自らに押印し、加速能力を発動した。
DXガンデフォン50でのバイスタンプ講座音声では「俺っちも衝撃のゲノム!」「なんと言っても速さが売りよ!」と紹介されている。
「バイスタンプゲノムサウンドシリーズ」のオリジナル音声は「狩猟者の遺伝子!」。
立体物
DX版は2021年10月16日にバイスタンプバーとセットで発売。
余談
- ジャッカルモチーフのライダーが劇中に登場するのはこれが初(ゼロワンのファイティングジャッカルは設定にのみ存在する為)。
- 他の10種のバイスタンプがライオンやカマキリ等、最強生物と呼ぶに相応しいようなものが選ばれているのに対して、(少なくとも一般的に)ジャッカルは特に優れた能力が知られているわけでもなく(強いて言えば穴掘りが上手い)知名度的にも明らかに浮いている。
- (他の肉食動物同様)ジャッカルは死肉を漁ることもある為、「死」と関連付けられる場面が多い動物であり(冥界の神・アヌビス等)、患者を救う使命を持つエグゼイドと合わせるのは少々不吉である(この点はどこかエグゼイドの前作のライダーを思わせる)。ただ『エグゼイド』にも死人をモチーフにした形態が登場している。
- 尚、エグゼイドの変身者の独特の表情が「ガシャットスナギツネ」と呼ばれているが、ジャッカルは仏典においては"野干"と呼ばれ、この"野干"の言葉が日本に輸入されるに辺り、狐を指すようになった逸話がある。
- また何の因果か、上述の『MOVIEバトルロワイヤル』でこの形態にゲノムチェンジした時の相手であるギーツは本当に狐をモチーフにしたライダーである。
- 変身音声は「リズミカル」は「リズムゲーム」、「クリティカル」は「クリティカルヒット」(もしくは『エグゼイド』ライダーの必殺技に付く冠詞)、「ノンストップでクリアしてやるぜ!」は「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」が元ネタになっている。
- また、変身音ではテクニカル、リズミカル、クリティカル、ジャッカルと計4回韻を踏んでいるが、元ネタのエグゼイドもレベル1の変身音では計4回韻を踏んでいる。
- 因みにエビルは『フィール ア スリル!スパイラル!』『仮面ライダーエビル!ジャッカル!』と"ル"で5回韻を踏んでいる(これは共通音なのでコンドル等でもそうなるが)
- スケートボードはさすがに経験者でなければ扱えないため、リバイスジャッカルのシーンは本来の縄田氏ではなく経験豊富なスケートボーダーの方がスーツアクターを担当している。
- スケボーはXスポーツにカテゴライズされるのが多いが、エグゼイドのデザインモチーフの1つもXスポーツである。また形態の1つにもXスポーツをモデルにしたスポーツアクションゲーマー レベル3が存在する。ジャッカルゲノムがスケボーを得意としているのもここからだろうか。
- また『エグゼイド』にも変身時に人型でなくなるライダーが登場している。
- バイスがスケートボードになったのは「エグゼイド第1話で不運にも永夢が暴走させてしまった台車のオマージュでは?」と、一部の視聴者から見られている。
- ジャッカルゲノム登場の約1ヶ月前に、ちょうど主人公がスケボーに乗る(攻撃にも使う)アクションゲーム「ロストジャッジメント」が発売されている。
- スケートボードへのデザイン変更の打診に関し、極一部の視聴者から「上は上でもこっちの方かも知れない」とネタにされているとか。
- 邪推をすれば「同じ4足歩行のリバイスライオンとの差異(組体操の構えやパーツの配置等)が付けられなかった」可能性もある。
- 幻となったバイスの人型フォームだが、その「毛皮を纏った原始人」めいた姿に仮面ライダーの要素がほぼないが、これは「エグゼイドのモチーフ=医療とゲームが高度な文明を指し、バイスの姿はその対比=未発達の文明となっているのではないか?」と見られている。その他にも「PC原人のオマージュ」、「エグゼイドの頭部の髪の毛のような意匠から、毛皮の発想になった」等の諸説がある。
- のちの展開を考えると「面倒な変更を余儀なくされた」のは当時の人間を彷彿とさせる見た目をフェニックスの長官が嫌った結果かも知れない。
- エビル版ジャッカルゲノムの初登場時、誤って当時公開されていなかったライブの「バーサスアップ!」が流れてしまった。
- エビルのジャッカルゲノムに対しバイスが借りパク野郎という台詞を発しているが、ジャッカルゲノムが初登場した第7話に前園孝治役でゲスト出演した橋爪淳氏がかつて出演していたウルトラシリーズの作品でも同様の台詞を放った悪役が登場している(またその悪役が最初に寄生した人物を演じたのは『ジオウ』で鼓屋ツトムを演じた林カラス氏である)。
関連タグ
リバイス(仮面ライダー) 仮面ライダーリバイ 仮面ライダーバイス
ゲノムチェンジ
エグゼイドレジェンドライダーフォーム
エグゼイド医療日誌※ ← ジャッカルゲノム → エグゼイドフォーム(ギーツ)※
※どの媒体においても変身していない