「俺の家族に゙ィィィ 近づくな゙ァア゙アア゙!!」
CV:稲田徹
概要
吾峠呼世晴による漫画「鬼滅の刃」の登場人物。物語序盤のラストを飾った「那田蜘蛛山編」で登場し、当時の炭治郎と伊之助を大苦戦させた。
一人称は「オレ」。
容姿・能力
屈強な体格を誇る蜘蛛鬼。顔面が蜘蛛そのものに変貌しているので異形の姿である。
ガタイの良さの通りパワーファイターであり、人一人が隠れられる程度に太い木も軽々叩き折ったり投げ飛ばしたりできる。
しかも発達した筋肉は並の力では斬れないほど硬い上、脱皮を行うことで更に強くなる。その強さから炭治郎は十二鬼月だと思っていた。
名前
"蜘蛛鬼"である累の「父」である事からこう呼ばれ、累から見て「母」「姉・兄」にあたる鬼たちと共に"家族"を構成する。
しかし、実際は累によって知性を奪われ、いいように操られている。川底を殴れば底まで水が吹き飛び、太い丸太をバットの様に振り回す等、桁違いの身体能力・回復力を持つ。脱皮による強化が可能で、身体が一回り大きくなり強くなる。
ちなみに累に逆らった者は制裁として拷問や折檻を受け、最悪殺されたりもするようなので、逆らった罰として知能を奪われたとみられる。
活躍
炭治郎と伊之助の前に姿を現してしまった「姉」の呼びかけに応じて、2人の前に立ちはだかる。
炭治郎が足止めのために倒した巨木を屈強な腕力を使って振り回し、炭治郎を遠くまで吹き飛ばす。その後、伊之助によって片手を切り落とされるも、脱皮をして更に屈強で巨大な身体になり、伊之助を瀕死の状態まで追い込む。
しかしそこに鬼殺隊の水柱・冨岡義勇が駆けつけ、肆の型 打ち潮によって頚を斬られ倒された。
自身の歯が立たなかった強敵を呆気なく仕留めた義勇に対して「お前を倒せば俺が最強だ」と挑戦しようとする伊之助だったが、「修行し直せ戯け者」と一蹴された上に「怪我の程度も分からないやつは戦いに関わるな」と吊るされてしまうのだった……。
血鬼術『脱皮変態』
脱皮することで体型が巨大に変化し、異形化が進み戦闘力が大幅に上昇する。しかも日輪刀により切断された部位も脱皮により完全再生する。
ただし、脱皮するためには一時的に無防備な休息状態に入らねばならないらしく、腕が切られた後は木の上に避難する為に逃走している。冨岡に瞬殺されているので大した強さでないように思われがちだが、冨岡は累さえも同じように瞬殺しているので脱皮後の実力は不明。
炭治郎と伊之助の2人がかりで脱皮前でも苦戦し、脱皮後は伊之助を瞬殺しそうだった事を考えると相当の強さである。何より伊之助の初代日輪刀をその身体強度だけで受け折ってみせており、規格外とも言える強さだったと言えるだろう。