「逃げても無駄だぜ お前はもう負けてる」
CV:森久保祥太郎
概要
蜘蛛の胴体に白髪で左右の目の色が異なる人間の頭が付いている異形の鬼。
累の兄。一人称は「俺」。
普段は蜘蛛の巣で浮く小屋の中に居る。蜘蛛を介して毒を打ち込み、相手を四半刻(30分)で顔から脚が生えた蜘蛛に変化させる「蜘蛛」に変える血鬼術、および強酸性の毒液を吐き出す血鬼術「斑毒痰(ふどくたん)」を持つ。
ちなみに相当臭いようで、善逸曰く「鼻の利く炭治郎なら死んでるわ!」と評する程の刺激臭がする模様(善逸は聴覚は超人級だが鼻は常人並み)。
血鬼術
- 『蜘蛛毒』
小さな蜘蛛を介して毒を相手に打ち込み、四半刻(30分)で相手を自分に隷属する人面蜘蛛に変えてしまう。
10分で手足に痛みと痺れが出始め、20分でめまいと吐き気が加わり、25分で激痛とともに体が縮みだして失神する。また頭髪はかなり早い段階から抜け始める。
最終的には血走りつつも虚ろな目とほとんど抜け落ちながらも半端に頭髪が残った人間の頭部に、首から下は頭部ほどの大きさの蜘蛛という、気持ち悪さの塊の化け物と化す。
この症状は術者であるこいつ自身を倒しても治まらず、一度でも毒を打ち込まれたら蜘蛛化はどんどん進行していく。呼吸で毒の巡りを遅らせる事は可能である。
他にも作り出した下僕蜘蛛から相手の命を蝕む毒を撃ち込んだりなど、複数の毒を操っている。
ちなみに、蜘蛛毒により人面蜘蛛と化しても鬼化するわけではないらしい。
血鬼術による呪いに近い作用でもある。そのためか後遺症こそあれ完全に蜘蛛化してしまった者も治療によって元に戻れる。
- 『斑毒痰』
溶解性の毒を含んだ痰を口から大量に噴き出す。いわゆる溶解液。
太い木の幹をものの数秒で溶かして倒木させるほどの威力なので、直撃していたら瞬時に拭えない限り即死だろう。
活躍
那田蜘蛛山に迷い込んだ善逸に毒を植え付け、自分の手下にしようと企む。
善逸のいつもの怯えきった態度から完全に油断していたために足を掬われ、戦闘の最中に善逸が一つの技しか使えないと見破るも、その技の威力と怖ろしさまでは見抜けず、「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃・六連」に対処できずに斬首される。
元々好戦的で残忍な性格なのか、彼のみは累からの制裁を受ける描写もなく、累の家族内では、「父」から暴力を受ける「母」を見て嘲笑っていた。
ちなみに彼の毒を受けた者は、姿こそ異形に変えられているものの、あくまで「蜘蛛のような姿にされた」だけで「直接鬼にされた」わけではない為、彼によって蜘蛛にされた者は後に駆けつけた蟲柱の解毒治療によって、(一部多少の後遺症が残るものの)もれなく全員元に戻ることができた。
余談
その頭から蜘蛛の手足が生えている容姿から『某アニメーション映画の改造おもちゃ』に似ていると、スピンオフ作品『きめつのあいま!』にて作者からネタにされていた。
またアニメが放送された時はその姿と声優の名前を合わせて、「森蜘蛛祥太郎」というあだ名がつけられた。誰が上手いこと言えと。