概要
十二鬼月の一角・「下弦の伍」累とその”家族”が根城にしていた山。
鬱蒼とした森に覆われているが、彼らの影響で山全体が強烈な刺激臭を発する模様。
大被害の場
漫画では28~44話(サブタイトルとしては29話)、アニメでは15~21話(サブタイトルとしては15話)が那田蜘蛛山編にあたる。
「俺は嫌われてない」、「とんでもねぇ炭治郎だ」などの迷言が出てきたのもこの場所である。
炭治郎一行が藤の花の家紋の家で療養中、那田蜘蛛山行きの指令が下り、回復後に向かうと鬼達によって大勢の鬼殺隊員が犠牲になっていた。
炭治郎らは累の家族である蜘蛛鬼一家を相手取り、最終的に母蜘蛛は死を受け入れて苦痛を生まない形で炭治郎に斬られ、兄蜘蛛は蜘蛛化の毒を善逸に注入させるも本領発揮した善逸に瞬殺。父蜘蛛は伊之助を追い詰めるが援護に駆けつけた義勇に討たれ、姉蜘蛛は同じく援護に来たしのぶの毒により死亡した。
そして炭治郎は禰豆子と共に、遂に現役の十二鬼月である累に挑む――。
被害拡大の原因
鬼殺隊による那田蜘蛛山掃討作戦では相当な人員が動員されていた模様。だが、確認できただけでも、
- 後に先代姉蜘蛛になる鬼を追って累に殺された五名
- 母蜘蛛によって同士討ちを強いられた村田の部隊の十名
- 姉蜘蛛の糸で作られた繭玉に取り込まれて溶かされた約十四名
- 切りきざまれた一名
……と、最低三十人は犠牲になっているが、他にももっと戦死している模様。
負傷して救出された者も含めると、四、五十名は派遣されていたと推測される。
これだけ被害が拡大した背景には
- 元来群れないはずの鬼達が家族形式のコミュニティを形成していた
- そのコミュニティ内部で、相互信頼関係は希薄ながらも、ある程度役割分担がなされていた事
- そのコミュニティの総領が累という十二鬼月だった事
- 一方鬼殺隊側では、鬼が群れを形成する事自体が想定外で、それに対処できていなかった事。
- 階級下位(=戦力的に劣る)の者が主体だった事
- 現場が森深い山中で大部隊の動員に向かず、小出しにせざるを得なかった事
- 少人数の割に統制が取れていたとは言い難かった事
等の理由が考えられる。
関連タグ
鬼が住まうとされている実在の山。鬼を毒で弱らせた後、太陽の力を帯びた刀で頚を切って殺した伝説が残っている。