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※本記事は鬼滅の刃の小説「風の道しるべ」の大半の『ネタバレ』を取り扱っています。閲覧する時は完全自己責任でお願い致します。










ある町の外れにある空き家の屋敷付近で


人が消えるという。


いなくなるのは必ず子供である。


鬼の仕業と鑑み、屋敷の調査に入った鬼殺隊隊士達も



3人を残しあとは全員消えた。



帰ってきた隊士曰く



屋敷には


鬼も見かけない


子供たちも


共にいた隊士達すらいない





誰一人その屋敷には残っていない。




階級が『甲』になった粂野匡近不死川実弥の2人に

狐につままれたような話の指令が持ち出された。


渦中の屋敷を2人が共同任務調査することとなる。








周囲を鬱蒼と生い茂る木々に囲まれた

静謐で陰気な町外れの古い屋敷。



庭一面に咲いた曼珠沙華(ヒガンバナ)の花すらも美しいというよりおぞましい。




陽が傾き薄暗い中、屋敷の敷地へ踏み入れると






屋敷の中に漂う香りは耐え難いほど甘く










生き物の死骸が放つ腐臭に似ていた。 


















「うふふ、ダメじゃない。おいたしちゃ。」




過去

ある女性がいた。その名は弥栄(やえ)。数十年以上前に数人の使用人と共に屋敷で暮らしていた。早くに両親を亡くしていたので、寂しさから若くして結婚した。

役者のような容姿をしていた夫は、物静かで穏やかな男性のように見えたが……















弥栄(やえ)に一人娘の紗江(さえ)が生まれた時、夫が本性を現す。

夫は常に母子に暴行を振い、母子はいつも傷だらけになっていた。おまけに弥栄が屋敷と共に両親から譲り受けた掛け軸や骨董品を売り払っては、賭け事や酒に湯水のごとく金を使ったという。

彼女が咎めようものなら、それこそ失神するまで殴られ続けていたらしい。

これらの事もあり、使用人は皆、夫を恐れて逃げ出してしまう。

だが、ある大雨の翌朝、夫が近くの川で溺死しているのが町の者に発見された。その前日は視界が悪く、さらに足場も悪かった事から、足を踏み外して川に転落したものと思われる。町の者は誰一人として彼の死を悔やむことはなかった。


だが、弥栄の悲劇はこれで終わらない。

娘の紗江が病に倒れてしまう。町の人々は皆、母親を気の毒がり、なんとか力になろうとした。ある者は、紗江と年齢が近かったこともあり、見舞いの品を手に、何度か屋敷へ上がっていた。

弥栄は娘の紗江の頭を冷やしたり、重湯を呑ませたり、体を拭いてやったり、吐いた物を片付けたりと休む暇もなく働いた。薬湯や消毒薬の匂いを消すためか、病床の娘の心を癒やすためか、彼女の屋敷には常に、芳ばしいお香が焚かれていたという。

そんな献身的な看病も虚しく、紗江の容態は回復に向かったどんでん返しに、急速に悪化。やがて声を出すこともままならなくなり、十歳を迎える前に息を引き取ってしまう。通夜の晩、弥栄は紗江の部屋の座鏡の前で泣き崩れていた。

葬式が終わって間もなく、庭に埋めた紗江の遺体が掘り起こされ、現場には少女の着物のみが遺されていたという。弥栄は献身的に看病したにもかかわらず娘を失った悲しみのあまりか、ふらりとどこかへ行き、そのまま行方知れずとなってしまう。

その後、鬼舞辻無惨と出会い、鬼となる。




ここまでだとあくまで悲劇の女性のように聞こえるが、

実態はまるで違っていた。














 





















屋敷のどこかに飛ばされた匡近が、弥栄のその後の手がかりを探すべく座鏡の引き出しを開け、利き手を中へ突っ込むと、不格好に折りたたまれたざらがみを発見する。






そこには、どす黒く変色した血文字がのたうっていた。

































お母さんが私にどくをのませた。

お母さんが私ののどをやいた。

お母さんが私の耳をつぶした。

お母さんが私のかみをむしった。

お母さんが私のつめをはいだ。

お母さんが私のほねをおった。

お母さんが私をだきしめてなく。

お母さんが私をいらない子だという。

お母さんがわたしをだいじだという。

おかあさんはわたしをころそうとしてる。

助けてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけて———————————————————











「私はね、 ただ幸せになりたかっただけなの。」



病で息を引き取ったと思われていた幼い娘の紗江は、実は母の弥栄による拷問を受け続け、千切れた指で紙に血文字で真実と助けを書き、必死に逃げようと床を這いずり逃げようとしているところを運悪く彼女に見つかり激昂され殺されていたのが真実であった。

後に弥栄が夫を事故に見せかけて殺害した事や、鬼になって最初に喰ったのが紗江の死体だという悍ましい事実を姑獲鳥本人が暴露している。

なお夫を殺した動機は、夫の暴力と賭場で出会った女と駆け落ちして家族を捨てようとしたからである。


つまり弥栄__もとい姑獲鳥の正体とは「家族に対す悲劇に見舞われ、健気に身を捧げ続けた慈母」などではなく

悲劇の母になるために周りに同情され酔いしれるため、自身で悲劇に見舞わられているかのように演出する道具として家族を拷問し利用していた恐ろしい母親であった。





夫の暴力に耐えていたのも

「夫に暴力を振るわれる哀れな妻」

娘の体を無理矢理壊しながら看病していたのも

「病弱な娘を必死に看病する健気な母親」という

虚像を演じる事に酔っていたからであり、2人を殺したのも単に自分を演出するための道具の2人が自分から離れようとしたからである。





このように、その本性は人間時代から驚く程に何も変わっていない。無惨の事は「初めて自分を理解して望むものをくれた御方」として崇拝している。


ちなみに彼女は、人間時代の記憶をハッキリと保っている珍しいタイプの鬼でもある。


概要(ネタバレ注意)

鬼滅の刃」の公式小説「風の道しるべ」に登場した

十二鬼月の一人で、この時点の下弦の壱」である。

長い黒髪を玉結びにし、髪に朱色の花がささり、着物を着た小柄な女性の鬼。

町外れにある屋敷を根城にし、大量の子供や捜索に来た隊士を拐い、捕食している。一見すると傷を負った子供を慈しむように接する慈母の様に思えるが、その本性は拐った子供に傷を負わせ死ぬほどの拷問し、その後に優しく治療をして生かし、自己満足の拷問と治療の彼女にとっての育児を繰り返して最終的に衰弱死させ、自分の胎内に還すという名目で喰らっている。

逆に帰りたい助けてほしいという子供や隊士に対しては、「母さんを裏切った」「何の価値もない」等の暴言を平然と吐いて殺すなど、まさに恐ろしい怪物の母そのものである。

実弥曰く「慈母気取りの糞鬼女」


彼女がターゲットとするのは親からの愛に恵まれなかった子供や隊士(本人曰く「とてもつけ入りやすい」とのこと)である為に、運良く助かったとしても彼女の血鬼術の影響なのか、精神崩壊や、彼女の愛を求めて自決したり、助けを求めて拒否しても操られ自殺をしたり、彼女を庇ったりするなど、ストックホルム症候群の兆候を見せる被害者もいる。


階級『甲』になった不死川実弥粂野匡近の2人と対決する。


能力

名称は不明だが特殊なお香を焚いて、嗅いだ者に幻術を見せる珠世と同じ幻惑系の血鬼術を使う。

また、血鬼術に頼らずとも下弦の壱の座を授けられた事や、多くの子供を捕食してその中には稀血を持つ者も含まれていたらしく、純粋な基礎戦闘力もかなり高い。

再生速度も速く、作中では匡近に斬られた左腕を瞬時に結合している。




作中の活躍

屋敷に調査に訪れた実弥と匡近の内、実弥が親に恵まれなかった(父親から虐待を受けていた)事を一目で見抜いて気に入り、彼を新たな自分の子供にしようと幻術の中に閉じ込めて分断する。しかし、厄除けの鏡とそこに残っていた紗江の遺志に導かれた匡近によって幻術を破られて2人の合流を許してしまう。


当初は純粋な戦闘力で2対1でも圧倒的に姑獲鳥が優勢を保っていたが、実弥の喉を切り裂いて首を切り潰した時、彼が畳に大量に血を吐き、その多量の強力な稀血にあてられた事で酩酊状態に一時陥り形勢は逆転し実弥と匡近は攻撃を畳み掛けることになる。ところが、そこで姑獲鳥にマインドコントロールされ“母親”だと思い込んでいる少女が彼女を庇って間に割って入り、この機を逃さなかった姑獲鳥は少女ごと匡近を殺す攻撃を放つ。


結末

匡近が少女を護るべく姑獲鳥の斬撃から身を呈して庇った事で、彼に致命傷を負わせる事に成功する。しかし、激昂した実弥に次の瞬間には頚を斬り飛ばされてしまい

最期まで能面のように作り物めいた笑顔を浮かべたまま絶命した。


この件の功績で、不死川実弥は新たな風柱として就任する事が決定した。


しかし同時に隊員が姑獲鳥の血鬼術で操られ、実弥に命を懇願しながら眼前で首を切り血を撒き散らしながら自殺したこと、親友の匡近が殉職した事で、実弥は1人泣き崩れ彼の心に大きな傷と、鬼へのさらなる憎悪と恨みを残してしまった。


余談

  • 小説版での登場の為、元を含め十二鬼月の中で唯一キャラクタービジュアルがない。

原作3巻24話の響凱の回想シーンに台詞で顔の隠れた着物の人物が登場しているが、彼女本人なのかは不明。また同じくそのコマには、台詞で顔が見えないが服装の特徴から後に下弦の壱になると思われる鬼もいる。


  • 年齢について

小説版にて、屋敷の前にいた老人は匡近に彼女の悲劇的な過去(前述)について語るが、その時にその老人が自分と彼女の娘の紗江の年が近いとも語っている。

老人の「自分はまだそんな歳じゃない(頑固)」という発言から老人は60〜70歳程と仮定し、紗江の歳を10歳弱、そこから当時の彼女が30歳前後仮定すると、小説版時点の彼女は人間時代を含めると80歳〜95歳、鬼としては55〜70歳程と推定でき、江戸時代後期の鬼である事が分かる。


関連タグ

鬼滅の刃 風の道しるべ

鬼(鬼滅の刃) 血鬼術 十二鬼月 下弦の鬼 幻属性

鬼滅の刃の登場キャラクター一覧


黒い集英社


姑獲鳥 母親 ホラー 伝奇 狂気 みんなのトラウマ

ストックホルム症候群


代理ミュンヒハウゼン症候群(MSBP) :実在する精神疾患。わざと子供を傷つけて、熱心に看病しているふりをして周囲の人の注目を集めようとするといった彼女の行動は現代で言うとまさにこれ。ハッキリとした原因は未だに不明だが、幼少期におけるトラウマや家庭環境が関係するものと考えられている。


関連・類似キャラクター

  • 不死川志津:不死川家の母であり実弥が殺した最愛の母親。「夫から暴力を受けていた」「母親でかつ鬼となり子供を複数殺した」繋がり。凡そ条件としては最も近いであろう。
  • 不死川実弥:奇しくも母親殺しの実弥は、『姑獲鳥』という同じ条件の母親とあたり、皮肉にも「二度目の母親殺し」という業を背負ってしまった。
  • 粂野匡近:姑獲鳥討伐の最大の功労者。恐らく彼が血鬼術のカラクリを看破出来なかったら、実弥は為す術も無く弥栄に蹂躙され敗北していた可能性が高い。
  • 魘夢:後の「下弦の壱」。こちらも人間時代から同じ気質の人間だった鬼であり、幻惑系の血鬼術を使用する。また、作中で姑獲鳥が血鬼術で見せたものを実現させている。
  • 響凱佩狼:元「下弦の鬼」だった者達。また同じく稀血を求めた者。
  • 童磨:同じ十二鬼月の上弦の弐」。「人を幸せにするという名目で捕食する」「捕食対象を厳選している」「人間時代から本性は全く変わっていない」、さらに「人間時代の記憶をハッキリと保っている」等の多くの共通点を持つ。
  • 鳴女:同じ十二鬼月の上弦の肆」「夫がロクデナシだった」「その夫を殺害してしまった」といった共通点を持つ。

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