実弥「これからは俺とお前で、
お袋と弟達を守るんだ。いいな?」
玄弥「これからは、じゃなくて
これからも、だよな?」
概要
『鬼滅の刃』に登場する兄弟の事。
兄は鬼殺隊で柱を務める不死川実弥。弟は一般隊士の不死川玄弥。
両者共顔に大きな傷が走っており、顔立ちもよく似ている。
2人の下には寿美・貞子・弘・こと・就也の5人の弟妹がおり、元々は大家族であったが、鬼の襲撃によってお互い以外の肉親を失い、二人して鬼狩りの道に進んだ。
作中では兄弟間のすれ違いから、玄弥は過去の暴言を謝りたい一心で兄を追いかけて鬼殺隊に入隊したが、実弥は玄弥に対して顔を合わせる度に「お前なんか弟じゃない」「剣士の才能も無いような奴は鬼殺隊にいらない」と突き放し、一貫して冷たい態度を取り続けていた。しかし、これは「弟には鬼狩りに入らずに普通の男性として家庭を作って、人生を歩み平和に暮らしてほしい。命を守れるならば自分のことをいくら恨んでも嫌ってもかまわない。」という願いによりなされていることであり実際には、何処かの誰かさんに勝るとも劣らない優しさや家族愛に満ち溢れた人物。
その玄弥もどれだけ突き放されても実弥の身を案じ、「守りたい」と考えていて兄を悪く言う人間に対しては激しく激昂する程兄想いである(無論これは玄弥が実弥がどんな人物だったのか過去で散々知っていることもある。不死川実弥の過去の欄にて仔細がよく理解できる)。そして、鬼となってしまった母を倒してまで自身を守ってくれた兄の実弥に「人殺し」と言ってしまった事をずっと謝りたいと思っていた。それが、玄弥が柱を目指す理由でもあった。
また、不死川家の特有の傾向なのか、二人して
という鬼に対する特殊な体質を持っている。
兄弟共にその体質を活かして鬼殺をしているが、それが肉体や精神を犠牲にする戦い方であること、そのなりふり構わない姿の裏には互いへの強い想いがあることが共通している。
尚、『元々は二人以外に多数の兄弟がいる大家族であった』、『自分たち以外の肉親を全て鬼に殺されている』、『兄弟の下に当たる方が鬼の力を得ており、その力を以て鬼と戦っている』事は竈門兄妹に通じる点であり、演出的にも彼等の対比となっている可能性もある。
それ故か弟・玄弥はある任務で上弦の鬼に対して共闘した事をきっかけに竈門兄妹と仲良くなった一方で、兄・実弥は2人と折り合いが悪く、特に炭治郎とは組織の上の方から炭治郎・玄弥側に接触禁止令が出る程。
ただこれに関しては実弥は稀血、玄弥は鬼食いなためこの性能の折り合いの悪さもついでにあると思われる。鬼食いで鬼になっている以上、玄弥が実弥を食べるということも考えられるわけであり、事実、悲鳴嶼行冥が黒死牟戦においても2人をそばに置くか考えている場面がある。
もっとも炭治郎も実弥も、残された唯一の家族のために死力を尽くして戦っている点などは同じなため、寧ろ根本的な部分では似た者同士である。
ただし、鬼となった妹を殺さずに済んだ炭治郎と鬼となった母親を殺さざるを得なかった実弥とで対になっている。また、兄と鬼殺隊に入り共に戦う禰豆子と兄と同じ道に進んだがその道を許されることがない玄弥も対になっている面があるのではないかと思われる。
余談
玄弥の方が身長が高いことをネタにされることもあるが、実弥も179cmあるため十分大きい(玄弥は180cm)。ただし、玄弥は当初160㎝だったが、特殊体質の影響もありかなりの短期間で身長が伸びている。
ちなみに、柱の中で小柄な扱いの160cmの無一郎と162cmの伊黒はほぼ平均値か高いくらい。167cmの甘露寺も現代の女性としても高身長であり、176cmの義勇や177cmの煉獄もかなり大きい部類。
198cmの宇髄や220cmに達する悲鳴嶼の二名にいたっては、当時としては完全にスケールを超えていると言わざるを得ない。
彼等が家族を失った日についての話がアニメ放送された日はよりによってその年の母の日であった。同日には酷い母による総集編もあり、ufotable版の鬼滅の刃では…
血塗れの阿鼻叫喚地獄の母の日がお届けされ話題になってしまったのであった。
そして2024年の再放送はよりにもよってその年のこどもの日に放送された。