免罪符
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めんざいふ
罪を軽くして貰える不思議なチケット。
indulgentia(ラテン語)の訳語のひとつ。
正確な訳ではなく、学問的な場では贖宥状と呼ばれることのほうが多い。
簡単に言うと、「犯した罪を神に許してもらいやすくするために金を払ったら貰える紙」のことである。
中世カトリック教会において罪から救われるために本来償いの行動を果たさなければならないが負荷が軽いものではないので寄付や聖堂の建設・改修費を負担するなどの金銭的な手段で「救われたいという意思に応える」という考え方から生まれた。
十字軍への従軍者への恩典やローマへの巡礼ができない者に巡礼したのと同じ効果を与えるものとして販売されるなどしていたが、16世紀初めに至り当時のローマ教皇レオ10世が
「サン・ピエトロ大聖堂の建設にものすごくお金がかかってしんどいわ…。 せや!免罪符いっぱい売ればええんや!」
とばかりに大々的に販売を開始した。
特に神聖ローマ帝国領内で教会幹部の個人的野望も絡み乱売されたことがとある一司祭の憤激を買ったことから宗教改革が、そしてプロテスタントの成立のきっかけとなっていく。
なぜ免罪符という訳が正確でないかというと、免罪というのは罪を許すことだから。
しかし(日本人にはピンとこないが)キリスト教で免罪というのは神だけに許された行為であり、教会にそんな権限はない。
したがって、贖宥状はあくまで「罪に対する罰」を教会が肩代わりする、一時的な担保にすぎない。
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