概要
現在の聖堂は2代目にあたる。最初の聖堂は4世紀、ローマ皇帝コンスタンティヌス1世によって、キリストの十二使徒の一人、聖ペトロの墓所があったとされるところに建てられた(一応それっぽい碑と遺骨は見つかっている)。「サン・ピエトロ大聖堂」という名称は、これに由来するものである(サン・ピエトロはイタリア語で”聖ペトロ”の意)。
ローマ教皇の宮殿は、ローマ市内のラテラノ宮殿だったが、1377年にサン・ピエトロ大聖堂がローマ教皇の座所となった。その後、1626年に現在のサン・ピエトロ大聖堂が完成。この大聖堂は、床面積2万3000㎡で、キリスト教の建築物としては世界最大である。
聖堂の北隣に、ローマ教皇が通常住むバチカン宮殿(注:現教皇フランシスコはバチカン宮殿とは180度反対側の聖マルタ館に住んでいて、外国元首などとの謁見等で「使用」はしているが、「居住」はしていない)やバチカン美術館などがある。
正式名称は「ヴァティカーノの丘にある聖ペテロのバシリカ」(Basilica di San Pietro in Vaticano)。
別名・表記揺れ
サンピエトロ大聖堂 サン・ピエトロ大寺院 聖ペテロ大聖堂 セントピーター寺院