概要
現在の正式名称は「カトリック浦上教会」であるが、一般的には旧称である「浦上天主堂」で広く知られている。
カトリック長崎大司教区の司教座聖堂(カテドラル)であり、カトリック教会としては日本最大級規模である。
略史
浦上天主堂のある浦上地区はキリスト教伝来以降信徒が多い土地柄で、江戸時代の禁教時代にも多くの隠れキリシタンが存在した。
倒幕を経て近代化政策による禁教解除後の1880年に現在地に教会が移転開設され、1914年に当時日本最大規模の聖堂が完成した。
1945年8月の原爆投下では爆心地から至近距離にあったことから建物は全壊、周辺の信徒たちの多くも犠牲となった。
その後被爆遺構としての保存の動きもあったが、信徒たちが現在地での教会再建を強く要望。
代替地への移転再建が望まれなかった事もあって、1959年に現在の建物が再建された。
なおそれまで残されていた外壁廃墟の一部は爆心地公園に移設されており、敷地内には被爆によって吹き飛ばされた鐘楼の一部がそのまま保存されている。
アクセス
浦上天主堂前バス停下車