長崎県交通局
ながさきけんこうつうきょく
長崎県の地方公営企業。路線バス(長崎県営バス)の運営を行う。
1934年に雲仙国立公園が設立された際、旅客輸送の手段として設立された。東京都交通局と並び、都道府県が経営する公営交通であり、日本では唯一の県営バスである。単に県営バスといえばここと考えて間違いない。公式ホームページのアドレスもkeneibusであり、nagasakiなどは入っていない。
県営パスではあるが、一般路線は長崎県全域ではなく、県南部の長崎市、諫早市、大村市にほぼ限定されている。また、設立のきっかけとなった雲仙を含めた島原半島地区の路線は、長崎~雲仙間の特急バスを除いて撤退済である。県内高速バスとして長崎~佐世保線を運行している。
また路線は長崎県内だけでなく、高速バス展開前から県外路線があり、特に高速バスでは佐賀県を除いた、九州各県の県庁所在地に路線を展開している(2020年4月鹿児島線は廃止予定)。かつては広島、大阪・京都までの夜行高速バスも運行していた。こうしたこともあって、車両数こそ334台(2015年3月末現在)と、公営バスとして中堅レベルであるが、路線延長は二位の東京都営バスを大きく引き離して公営バス最長である。(1394.78km 全公営バスの路線延長合計の2割を占める)
また貸切バスでは、福岡県内に営業所を設置している(福岡県筑紫野市に所在)。
福岡県内に営業所を設置した理由は、福岡空港や博多駅または博多港からやって来た長崎県内向け団体観光客を輸送するためと、高速バス九州号(福岡~長崎)の増発対応である(九州号は九州急行バスの運行であるが、続行便は西鉄観光バス・西鉄バス二日市とともに県交通局も担当している。なお、県交通局では長崎営業所と福岡営業所双方が担当)
諫早と大村の2営業所の委託先として100%出資の長崎県央バスも存在する。車体色は全く同じなため、ロゴを見ないと見分けがつかない。