概要
1950年11月9日生まれ、福島県福島市出身。8人兄弟の五男(第7子)。
父が営んでいた大衆剣劇一座「梅沢劇団」で1歳7か月にして初舞台を踏む。
兄・梅沢武生は「梅沢劇団」の2代目座長で、2012年10月に座長を富美男に譲った。
従甥(梅沢の叔父の孫)はバドミントン選手で北京五輪に出場した池田信太郎。(2015年引退)
兄の勧めで演じた女形が非常に好評で、「下町の玉三郎」として有名になり、やがてテレビにも引っ張りだこになる。
歌手としても1982年に「夢芝居」が大ヒット、翌年のNHK紅白歌合戦に出場した。
最近ではバラエティ番組に多数出演しており、世の中のけしからん事に対して辛辣なコメントを発する姿があちこちで見られる。
俳人
TBS系で放送されているバラエティー番組「プレバト!!」では、俳句をはじめ様々なジャンルで活躍し、特に俳句部門では2020年5月に番組初の永世名人に昇格。そんな多才ぶりから自らをMr.プレバトと豪語している。
しかし、そんな偉業と裏腹に、番組内では俳句部門の査定員である夏井いつき先生と俳句の批評や考え方の相違などから「おい!ババア!テメェこのやろー!」「うるさい!黙れ!おっちゃん!」などと口喧嘩を繰り広げたり、評論家気取りで勝手に他の出演者達の作品の批評をしようあれこれ弁舌を垂れて最後には司会者の浜田雅功から一喝されたり、上述の永世名人昇格記念スペシャルで取り上げられたシーンはなぜか情けないシーンばかりであるなど、半ば番組の格好のオチ要員にされてしまっている。
さらに永世名人になって以降は、「50句の傑作を詠んで俳句史に残る句集を作る」という企画がスタートしたが、創作した俳句が夏井先生からボツ判定を下されると、「永世名人の権威を守る」という理由…というより口実で、エレクトリカルパレードが流れる中、俳句の書かれた掛け軸がシュレッダーにかけられ盛大な紙吹雪と化すという、さらにオチ要員としての扱いが顕著となる(梅沢も「これをやるために俺を永世名人にしたんじゃないだろうな?」と愚痴っていた)。
ちなみに細断されたボツ作品の掛け軸の紙くずは、寄せて集めて回収し、それを使ってデフォルメ化した梅沢を模した紙人形を制作中との事で、完成したら番組のモニュメントにするとの事だが、当然梅沢は納得しておらず、「完成させませんよ!」と憤慨していた。
そんな梅沢が番組で見せる様々な分野における秀逸な手腕や、喜怒哀楽豊かなリアクション、夏井先生や浜田達と繰り広げる漫才やコントの様なかけ合いが番組の人気に大きく貢献している事も事実で、実際、上述した昇格記念スペシャルで取り上げられたシーンはいずれも、番組の歴代高視聴率の上位に入っている。
得意げな顔で作品を発表→ボツ判定を下され、一転して仏頂面に→何が駄目なんだと食って掛かるも、夏井先生に一蹴・添削されやり込められる→憮然、もしくは苦笑いでシュレッダーを見守る→浜田らに茶々を入れたり、夏井先生に追い打ちの一言を添えられて憤慨するor負け惜しみの捨て台詞を零す…という一連の流れは、「これがないと物足りない」「シュレ沢さん」などと視聴者から好評で、梅沢もそれを理解しており、痛し痒しらしい。
2023年3月23日放送の回で「湯玉ふつふつ春の厨の砂時計」という句で、永世名人になってから3年あまりの時を経て遂に句集を完成させた。
余談
- 過去に不倫をしたことがある。妻には大阪に行くと嘘をついて実際は沖縄県に行っていたが、沖縄に台風が来てしまい、なんとかして帰ろうと空港で交渉しているところがニュース中継でたまたま映ってしまい妻にばれた。
- 毒舌家のスタイルは、「あくまで自分の本業は大衆演劇であり、いつ降板しても構わない」という良い意味での開き直りによるもの。多忙を極める現在でも、劇団の仕事や地方巡業を優先しており、その時はテレビのレギュラーは欠席している。
- 上述の「プレバト!!」に出るようになってから、子供からのファンレターが多く届くようになり、「非常に嬉しい」と述べている。また、俳句の仕事は「プレバト!!」だけと決めており、俳句絡みでのCMや他番組のオファーは全て断っているとの事。
- 志村けんとコントで共演した時はものすごくイモくさい顔の高利貸しや侍といった普段の梅沢や舞台の女形の容姿とはかけ離れたインパクトある役で笑いを誘っている。
関連タグ
藤村富美男:名の由来。
エレクトリカルパレード: プレバトで自身の俳句がボツにされてシュレッダーにかけられてしまう時のBGM。2023年8月からは梅沢の持ち歌「夢芝居」とマッシュアップされたエレクトリカルパレードに変更(作詞及び作曲した小椋佳も了承済み)。